キャッシュレス決済の上手な使い方|メリットや種類をFPが詳しく解説!

キャッシュレス決済って何? 種類や使い方など今さら聞けない基礎知識をFPが解説

何かと話題のキャッシュレス決済。よく耳にするけど、内容を理解している人は少ないのでは。今回はキャッシュレス決済について、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美先生にうかがいます。

『steady.』最新号を宝島チャンネルで購入!

 

 

<お悩み内容>キャッシュレス決済って何? ○○ペイって使った方がいいの?

最近、「○○ペイがキャンペーン中でお得」というテレビCMをよく見かけます。私は現金で買い物をすることが多いので、少し焦っています。キャッシュレス決済の種類や使い方など、基本的なこともよくわからないので、教えてほしいです。

キャッシュレス決済の上手な使い方|メリットや種類をFPが詳しく解説!

(教育関連勤務・29歳)

【PROFILE】
基本的に買い物は現金で支払うことが多いし、公共料金は銀行からの引き落とし。キャッシュレス決済という言葉はよく耳にするけど、今イチこのブームに乗れていない気がして、少し焦っている。


[20代~50代]お金の貯め方をFPが解説! 結婚から老後資金まで出費の目安も解説

 

<アドバイス>生活の中で使う頻度の高いものが◎! 使い過ぎを防ぐためにも予算を決めることが大切

現金払いが多い日本ですが、最近はクレジットカードなどの利用も増えているようです。また、コロナ禍ということもあり、現金に触らずに支払うことができるキャッシュレス決済に注目が集まっています。キャンペーンも多く、たとえばスマホ決済の○○ペイも人気です。焦っていろいろ手を出してしまいがちですが、基本的に自分の生活の中で使う頻度が高いものなら、利用する価値はありそうです。キャッシュレス決済のメリットのひとつがポイント還元なので、利用するものを絞れば、ポイントを早く貯めることもできるでしょう。また、使い過ぎを防ぐためにも、1カ月に使うキャッシュレス決済の予算を決めることも大切です。

キャッシュレス決済の上手な使い方|メリットや種類をFPが詳しく解説!

Lesson 1:そもそもキャッシュレス決済とは?

買い物や公共料金などの支払いを、現金以外の方法ですることです。この支払いツールとして注目されているのが、クレジットカード、電子マネー、デビットカード、スマホ決済の4種類。お財布に現金がなくても買い物ができたり、購入金額に応じてポイントがもらえる場合もあり人気です。

 

キャッシュレス決済のメリット

・現金がなくても買い物ができる
・支払いがスムーズにできる
・ポイントがつくものもある

 

キャッシュレス決済のデメリット

・使い過ぎてしまう恐れがある
・お金の管理が難しくなることも

 

Lesson 2:キャッシュレス決済の種類

王道のクレジットカードをはじめ、デビットカード、少額決済でおなじみの電子マネー、新しく登場したスマホ決済といった4種類のキャッシュレス決済について紹介します。

 

<キャッシュレスの王道>クレジットカード

たとえば……楽天カード、ルミネカードなど

買い物をすると、利用額が後からまとめて銀行口座から引き落とされる後払い。ポイントがつくなどメリットもあり、多くの人が利用している。

 

<コンビニなどで便利に使える>電子マネー

たとえば……nanaco、WAON、Suicaなど

現金やクレジットカードなどでチャージ(前払い)して使う。スーパーやコンビニなどのレジ脇の端末にタッチするだけで利用できる非接触型決済。

 

<即時に銀行口座から引き落とされる>デビットカード

たとえば……三菱UFJ-VISAデビット

VISAやJCBなどの国際ブランドと紐づいたキャッシュカード(キャッシュカードがつかないものもある)。カードでの支払いと同時に口座から引き落とされる。

 

<キャンペーンが多い>スマホ決済

たとえば……PayPay、LINE Payなど

QRコード決済ともいう、スマホを利用した新しい支払い方法。キャンペーンも多い。スマホひとつで買い物できるが、スマホの電池の残量に注意。

 

Lesson 3:キャッシュレス決済と上手に付き合うための5カ条

キャッシュレス決済は支払いも手早くでき、ポイントもたまるなどのメリットがあります。その一方、お金を使っている感覚が希薄になり、使い過ぎてしまいがち。使い過ぎないためには、あらかじめ利用する上限額を決めておいたり、ポイントを分散させないためにメインで使うものを決めておくことも必要。キャッシュレス決済と上手に付き合うための5カ条をチェック。

 

その1:メインで利用するものを決める

いろんなキャッシュレス決済を使っていると、ポイントが分散してしまうデメリットもあるので、メインで利用するものを決める。

 

その2:キャッシュレス決済で使う上限額を決める

キャッシュレス決済は、現金払いよりもお金を使っている感覚がわかりにくく、使い過ぎてしまいがち。毎月、利用する上限額を決めておく。

 

その3:使い過ぎが心配ならデビットカード

銀行口座から直接引き落とされるので、ATMの時間外手数料も不要。残高の範囲内でしか買い物ができないので、使い過ぎが防げる。

 

その4:購入前に金額をしっかり確認

クレジットカードなどを使って買い物する場合、実際に現金を並べてみて、これだけのお金を使うということを確認してみる。

 

その5:銀行のアプリを活用する

預金残高は銀行のアプリを利用することで手軽に確認できる。家計簿アプリなどと連携すると、家計管理にも便利。

 

+αアドバイス

Advice 1:使い過ぎを防ぐチャージ式のプリペイドカード

キャッシュレス決済の中には、チャージして使うプリペイドカードもあります。たとえば、クレジットカードなどからチャージして使う三井住友VISAプリペイド。VISAがついているので、コンビニなどでも利用でき、チャージした金額分しか使えないので、使い過ぎも減らせそう。ネットショッピングにも利用可能です。

 

Advice 2:キャッシュレス決済で話題のマイナポイント

マイナポイントは、国の消費活性化政策のひとつです。マイナンバーカードを取得し、予約・申し込みをして、1種類のキャッシュレス決済を登録。チャージや買い物をすると、利用金額の25%、最大5,000ポイント(5,000円相当)がもらえます。

 


収入が減った時の節約方法は? ケース別の対応策をファイナンシャルプランナーが解説!

いらないお中元は商品券と交換可!? 20~40代の貯金ワザをお金のプロが伝授!

 

『steady.』最新号を宝島チャンネルで購入!

 

教えてくれたのは……

キャッシュレス決済の上手な使い方|メリットや種類をFPが詳しく解説!

丸山晴美(まるやま・はるみ)先生

【PROFILE】
ファイナンシャルプランナー。節約アドバイザー。『steady.』の連載をまとめた『簡単! しっかり貯まる お金の基本』(¥680/宝島社)や、『驚くほど貯まる! ポイ活カードケース』(¥1,300/宝島社)、新刊『50代から知っておきたい! 年金生活の不安、解消します』(¥1,100/幻冬舎)が好評発売中。


親の介護の初期費用は約250万円!? お葬式はいくら? いざというときのお金講座

マイナンバーカードの申請はメリットだらけ? 便利なポイント6点[FPが解説]

取材・文/金野和子
イラスト/Nobby
steady. 2020年12月号

※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください

WEB編集/FASHION BOX

RELATED CONTENTS

関連コンテンツ