女性からデートに誘うなら“落語”がオススメ! #落語女子

どーも、こんにちは。「FASHION BOX」の中の人です。
唐突ですが皆さん、2019年に最もアツい古典芸能って何だと思いますか?

個人的には断然、落語です!
実は2019年は、人気落語家の真打ち(しんうち)昇進ラッシュ!! 瀧川鯉斗(たきがわ こいと)さん、柳亭小痴楽(りゅうてい こちらく)さん、柳家(やなぎや)わさびさんといったファンが多い若手落語家が続々と階級UPしていくのです(そして、いま日本で最もチケットが取れないと言われる講談師・神田松之丞(かんだ まつのじょう)さんも2020年に真打ち昇進が決定!)。

↑瀧川鯉斗さんは2019年5月に真打ち昇進。おめでとうございます!
出典: FASHION BOX

……とはいえ、落語って何なのかよく分からないという女子も多いはず。
「っつーか、真打ちって何よ?」「落語って、おじいちゃんが聞くものでしょ?何が楽しいの??」と、疑問だらけでは?
そこでフジオが、ありあまる落語愛と少ない知識を総動員して、不定期で落語の素晴らしさを伝えていこうかと思います!

※なお、このコラムは個人の独断と偏見に基づくものです。「そんなうがった見方しやがって!」とプンプンされる往年の落語ファンの方&関係者さんがいらっしゃるだろうことは、百も承知です。先に謝っておきます。ごめんなさい。なるべく大目に見ていただけると、とっても嬉しいです。

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そもそも落語ってなに?

まずは落語って、どういうものなんでしょうか?くれぐれも間違いのないように、正確に伝えたい!
ということで、落語芸術協会の高橋さんに教えてもらいました。

「簡単にいうと、“オチ”がつく噺(はなし)のことです。
使用する小道具は、扇子と手ぬぐいのみ。落語家は身振り手振りを用いたり、声色を変えて、一人何役もこなしながらストーリーを進めます。
演者の巧みな演技や話術と、聴き手の想像力で噺を味わう、シンプルな芸能なんですよ。
取り上げる噺は、笑えるネタから感動する人情もの、怪談までバラエティ豊富にそろっています

さすが、的確なご説明ありがとうございます!
ついでに、先ほど触れてしまった“真打ち”についても解説していただけるとありがたいです~。

「東京では、落語家に4つの階級があるんです。
まず、落語家になりたいと思ったら真打ちの師匠に弟子入りする必要があります。弟子入りが叶うと、まずは“前座見習い”としてカバン持ちや家事のお手伝いなど、師匠の身の回りのお手伝いをします。
落語の稽古や着物の着方なども覚えたら、ようやく“前座”に。寄席(よせ)の楽屋へも入れるようになるわけです。
楽屋での仕事もこなせるようになったら、次は“二ツ目”に。師匠の家や楽屋での雑用がなくなり、芸に磨きをかけられる時間が増えます。同時に、高座といわれる舞台で落語を語る仕事も自分で探すことになるのです。
“二ツ目”として約10年間活動したら、いよいよ“真打ち”に昇進。舞台ではトリを務められるようになり、お弟子さんも取れるように。落語家は、みんな“真打ち”を目指して、日々精進しているんですよ。

少しでも落語に興味を持ったら、ぜひ一度、寄席に遊びにきてみてください。
寄席とは、落語だけではなく講談や漫才、マジックなど、さまざまな芸が生で見られる興行場所のこと。
落語芸術協会に所属する落語家が出演している寄席は、都内なら「新宿末廣亭」「池袋演芸場」「浅草演芸ホール」、半蔵門「国立演芸場」など。ほかにも地域寄席やホール落語など、日本各地で落語会が開かれています。
最近ではカフェや居酒屋、映画館などで催されることも。気軽に出かけられると、落語初心者さんにも好評ですよ」

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女子が落語を聴くべき3つの理由

出典: FASHION BOX

 

落語ってどういうエンターテインメントなのか、伝わりましたでしょうか?
では落語を聴くとどんなメリットがあるのかを、ザックリと私目線で挙げていきましょう。

1.男子をデートに誘いやすい

最初からこんな動機かよ。でも、ホントなんです(私調べ)。
私と同世代のオーバー30代女子の皆さんは、気になる男性をデートに誘いたいとき、どういう作戦を立てますか?

「ご飯or飲みに行こう」→可もなく不可もなく、一般的。うまくいくときはいく
「映画観ようよ」→相手のお好みの作品を選べなければ実現しない可能性大
「皇居ランしない?」→化粧が崩れること必至。素顔に自信がある人限定ですよねー

もう何回かお食事をご一緒したことはある。そして、もう一歩仲を深めたい(ヤラシイ意味ではない)。
そんな男性に私は「今度、落語行ってみない?」と提案してみることにしています。
もちろん、反応は人それぞれ。「意外!? 好きだったの?俺も実は……」と熱く語り出してくれる方や、「行ったことはないけど、気になってたんだよね」というノリのよい方も。
なかには「お前、オッサンかよ!」と引いちゃうメンズもいるかもしれません。ですが、単なる「飲みに行かない?」より、心なしか食いつきがよい気が。“笑いのツボ”が合うかどうかって、長いお付き合いをするなら意外と重要ですしね。同じ噺を聴いて笑うタイミングがわかれば、そのへんも見えてくるはずです。

まったくの余談ですが、私の寄席デビューは気になる年下男子とのデートでした。紆余曲折を経て、彼には振られましたが……。まぁ、デートしたからって付き合えるとは限りませんからねー。

2.絶対、なにかしら得する

聞くと絶対、何かひとつはメリットがあります。
笑える話に気分が明るくなったり、江戸時代の風習を学べたり、巧みな語り口が、プレゼンや文章を書くときの参考になったり……。
寄席の帰り道、「あの噺のオチは、こういう理解でいいのかな?」と振り返りながら調べてみるのも、また楽し。
浅くも深くも、なにかしら得るものがあります。1秒たりとも時間をムダにしたくないような忙しい&意識高めなシティガールにも、ぴったりでは?

3.推しの噺家を見守り続けられる

いろんな角度から楽しめる落語ですが、贔屓(ひいき)の噺家さんを長~く(下手すりゃ一生をかけてでも)応援し続けられるのもよいトコロ。若手芸人さんが二ツ目、真打ちと昇格しながら芸を極めていくサマを、陰ながら見守り続けられるのです。
この“見守る”というスタンス、好きな男子に近寄る勇気がなく、体育館の窓から彼がダンクシュートの練習をする姿を見つめるしかなかった、学生時代の甘酸っぱい恋を思い出しませんか……?大人になったら“見守る”なんて健気なこと、そうそうしないわー(と思うのは私だけ??)。
ちなみに私の推しは、冒頭でも触れた柳亭小痴楽さん。ヤンチャなムードを漂わせながら古典落語を語る姿にときめきます。近ごろは足を運べていませんが、たまに最前列で高座を聴きながら幸せを噛み締めることも……(小痴楽さん、熱い視線がウザかったらすみません)。

↑柳亭小痴楽さん 出典: FASHION BOX

同じ噺でも語り手によって雰囲気が変わる、ジャズのような特徴があったり、一人何役もこなす噺家さんの演技力に唸ったり……。
まだまだ語り足りない、魅力たっぷりな落語ワールド。少しは、興味を持ってもらえましたでしょうか?
では次回は超入門編として、落語にちょっぴり関心を持ったらどうすればいいのかを解説。気軽に落語に触れられる作品やメディアをご紹介予定です(続くといいな~)。

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協力/落語芸術協会
文・編/FASHION BOX
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