連日酷暑が続いた2018年の夏。「室温は28度に設定を」というクールビズの掛け声もどこへやら、電車も商業施設もオフィスもガンガンに冷房が効いていました。女性にとっては“冷え対策”の欠かせないシーズン。なかでも生理痛の重い人は要注意ですよね。冷房や冷たい飲み物などで体の内も外も冷えやすいこの時季は、生理痛が悪化しやすいことを経験的に知っているはず。
体を冷やさないことが第一なので、オフィスではひざ掛けをしたり温熱シートをお腹に貼ったり、飲み物は温かいものにしたり、帰宅後は半身浴などでじっくり体を温めたりと、自分にあった対策をいろいろしているのではないでしょうか。
そんな生理痛対策のひとつとして、今、“足の状態を健やかに保つ”ことが、注目されているのを知っていますか?
「つらい不調を抱えている女性は、足裏や足首、膝周りなど、足全体に毒が溜まって、カチカチに硬くなっていることが多い」と言うのは、足もみ専門の「KMR式官足法療法院」の院長、和智惠子先生です。
毒というのは、体の老廃物のことで、運動不足で、窮屈な靴に押し込められ、仕事はデスクワーク中心、歩くことの減った足には、どんどん毒が溜まってしまいます。そんなカチカチになってしまった足も、徹底的にもみほぐし、毒をかき出していけば、柔軟さを取り戻し、血液循環も良くなり、不調も改善され、体が軽やかに、心も元気になっていくのが実感できるそう。
≪目次≫
足もみを始めて37年、延べ11万人の足をもみ続けてきた和智先生が、「足に溜まった毒=老廃物を徹底的にかき出す」ことをテーマに、女性特有の不調や悩みを解消するための方法をまとめた本『女性の不調に全対応! 毒をかき出す足もみ大全』が発売されました。
『女性の不調に全対応! 毒をかき出す足もみ大全』(宝島社)
著者:和智惠子
私たちの体内では、常にエネルギー代謝が行われており、そのときに様々な老廃物が発生し、汗、尿、便、呼吸などで体の外に排泄しています。しかも「女性の場合は『生理の経血』も毒を排泄する大切なチャンス」(『女性の不調に全対応! 毒をかき出す足もみ大全』P.11から引用)なのだそうです。しかし、せっかくの毒を排出するチャンスも、足が弱っていると、足のポンプの力が足りずに排出がうまくいかず、足に毒が蓄積されカチカチになってしまいます。
「足のどこに毒が溜まっているかを見れば、その人の体のどこに不調が出ているのかがわかります」(『女性の不調に全対応! 毒をかき出す足もみ大全』P.11から引用)という和智先生。生理痛や生理不順の人は、下図のように、「子宮」「卵巣・輸卵管」「生殖腺」「腓骨筋」などの反射区をしっかりもみほぐします。「子宮や卵巣など婦人科系の病気予防や改善に万能です」(『女性の不調に全対応! 毒をかき出す足もみ大全』P.80から引用)
(『女性の不調に全対応! 毒をかき出す足もみ大全』P.80から引用)
足もみには、より効果を高めるための順番があります。まずは足全体の循環を良くする「準備もみ」と毒を流す道筋をつくる「基本もみ」をします。
合わせて10分ほどでできる「準備もみ」と「基本もみ」。毎日これだけでも全身の血流が良くなるので、むくみや疲れ、だるさ、ストレス、イライラなどを一気に解消できそうですよ。
生理痛・生理不順解消のための足マッサージ ステップ解説
次は、いよいよ生理痛・生理不順解消のための足もみです。子宮→卵巣・輸卵管、腓骨筋→生殖腺の順にもんでいきます。
STEP 1/子宮をもむ
「『子宮』は、かかとの内側にあります。棒を持った手の親指でアキレス腱をつかみ、かかとの骨から毒をはがすようなイメージで基本的には下から上へもみ崩しますが、もみにくければ上から下へでもOKです」(『女性の不調に全対応! 毒をかき出す足もみ大全』P.80から引用)
(『女性の不調に全対応! 毒をかき出す足もみ大全』P.80から引用)
STEP 2/卵巣・輸卵管をもむ、腓骨筋をもむ
「『子宮』の反対側に位置するのが『卵巣・輸卵管』の反射区です。棒を反対の手に持ち替えて、『子宮』と同じようにもみ崩しましょう。『腓骨筋』は下から上に、指でしっかりもみ崩しましょう」(『女性の不調に全対応! 毒をかき出す足もみ大全』P.81から引用)
(『女性の不調に全対応! 毒をかき出す足もみ大全』P.81から引用)
STEP 3/ 生殖腺をもむ
「かかとの『生殖腺』の反射区に毒が溜まっていると、生理痛や不妊症、不感症の原因に。かかとを一回り小さくつくり替えるつもりで骨から毒をはがすようなイメージでもみ崩しましょう。もみ方は自由。しっかりもみ崩して、よりコンパクトなかかとを目指しましょう」(『女性の不調に全対応! 毒をかき出す足もみ大全』P.81から引用)
(『女性の不調に全対応! 毒をかき出す足もみ大全』P.81から引用)
和智先生はこの部分をもみ崩して、子宮内膜症、筋腫、腫瘍を克服。子どもを2人出産したそう! 自らの経験に基づいた「足もみ」「毒出し」。頼りになりそうですね。
このほかにも、肩こり、頭痛、便秘・下痢、二日酔いといった症状から、女性に特有の冷え症、貧血、むくみ、肌あれ・乾燥肌などまで、悩み別の毒出し、足もみの方法をすべて写真入りで紹介。
自分で自分を健康にできる「毒出し足もみ」。毎日の習慣にすれば、憂鬱な生理痛とも、きっとサヨナラできることでしょう。
text:P.M.A. Tryangle
edit:FASHION BOX
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