若いときに似合っていたものがどうにも似合わない……鏡を見てそう感じることはありませんか? ヘア&メイクアップアーティストの山本浩未さんは、「大人の顔はドライフルーツ。色も、形も、質感もすべてが変化します。白・黒・赤が必要なのです」と言います。どういうことなのでしょうか?
≪目次≫
●ドライフルーツに合ったメイクがある
●誰でも美人になれるメイクの「白」「黒」「赤」
●教えてくれたのは……
ドライフルーツに合ったメイクがある
みずみずしいフルーツがドライフルーツになるとしわしわに乾いて硬くなるように、大人の肌も同様に変化しています。乾いてハリがなくなって、たるんできます。たるみというとほうれい線が深くなったり肌にハリがなくなったりといった変化を思いがちですが、実はそれだけではありません。
たるむことで眉と目の距離感が変わってきたり、上唇が薄くなって鼻の下が長くなったり。要は顔の形がくずれてきます。
乾いてしぼむわけですから、シミや毛穴、シワといった肌のアラも目立つようになり、質感ががらりと変わります。
顔の中の色(眉や瞳、まつ毛の「黒」、頰や唇の「赤」など)もなんとなくぼやけてきます。
若いときは血色もよく目元もはっきりしていたから、素顔に近いメイクでも大丈夫だったかもしれません。でも、その頃のままチークはぬらず、リップはグロスをぬるだけ、目元も軽くアイシャドウをぬるだけでは、もうダメなんです。
若いときと同じメイクでは大人の顔は立て直せません。変化した顔には大人の立て直しテクが必要になるのです。
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誰でも美人になれるメイクの「白」「黒」「赤」
大人の顔にはシミやくすみ、毛穴の凹凸、たるみなど、いらない影がたくさんあります。まずはこうした肌の影を消して滑らかな面にすることです。
若い人との一番の違いは顔の中の色がなくなること。肌がくすみ目ヂカラが弱まり、血色が悪くなります。つまり、くすんでにごったベージュ色になり、色のメリハリがなくなるのです。だから、メイクの色でここを補えばとりあえずの美人になれます。
くすんだ肌にはベースメイクの「白」。弱まった目元にはアイブロウやアイラインの「黒」。血色はチークやリップの「赤」。
年齢を重ねた大人の顔には肌のノイズを消す「白」、眉やまつ毛の「黒」、唇や頰の血色の「赤」の3色が必要なのです。
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教えてくれたのは……
山本浩未さん
【Profile】
ヘア&メイクアップアーティスト。講演や商品開発など幅広く活躍している。著書に『たるみはメイクでなくせます! ~「3本の線」で顔を建て直す~』(小学館)など。
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(抜粋)
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原稿・編集協力/バブーン株式会社(矢作美和、古里文香、茂木理佳、千葉琴莉)
WEB編集/FASHION BOX
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