(2020年8月7日 更新)
私たち日本人女性にとってデリケートゾーンは、秘めておきたい大切な場所。しかし実は、女性らしい健康と美容の要の場所でもあります。不調を見逃さないためにも、腟ケアは自分の体と向き合う第一歩。初心者にもできるケアを産婦人科医の八田真理子先生に教えてもらいました。
≪目次≫
教えてくれたのは……
八田真理子 先生
【Profile】
産婦人科専門医。聖順会ジュノ・ヴェスタクリニック八田を開院。地域に密着して思春期から更年期まで幅広い世代の女性の診療とカウンセリングを行う。著書『オトナ女子に知っておいてほしい大切なからだの話』(アスコム)。
生徒はこの2人!
ライター仁田
妊娠を機に腟ケアを開始。フランスを旅した際、薬局に並ぶデリケートゾーン専用洗浄剤の多さを目の当たりにし、日本はデリケートゾーン後進国なんだと実感。今ではスキンケアの一貫として実生活に取り入れている。
編集H
布ナプキンをはじめたことにより、デリケートゾーンのケアに興味を持つも、羞恥心から踏み出せずにいる32歳。とはいえ年齢による見た目の衰えが気になるらしく、腟ケアの効用に興味シンシン!
膣まわりはセルフケアの時代です
八田先生(以下、八田)「デリケートゾーンは日本で“陰部”と呼ばれ、古くから隠されてきた部分だったんです。公にしては恥ずかしい場所として扱われてきたんですよ」
編集H(以下、H)「そうですね、友人との間でもなかなか話題にできないかも。タブーな印象があります」
ライター仁田(以下、仁田)「私は妊娠中に助産院で会陰マッサージを教えてもらって。そこからは助産師さんにはあけっぴろげに聞けるようになりましたね」
八田「日本はこういったケアが本当に遅れているんです。いい大人になってもケアできていない人が大半。だから、まずは自分の性器を知ることから始めましょう。鏡で自分がどんな形か知ることが第一歩」
H「え~! 自分で? 恥ずかしい!」
仁田「私は助産院で見ましたよ。ココが会陰、ココが腟って助産師さんと鏡を見ながら説明を受けて(笑)」
八田「デリケートゾーンのケアはスキンケアと同じ。顔を保湿するとき、鏡を見ながら行いますよね? それと一緒。まずは自分の形や普段の状態を知らないと。私は女性の性器を毎日何十人も診ていますが、みんな全然違うんです。黒かったり、ピンクだったり、ヒダが大きかったり、小さかったり……」
H「そ、そうなんですか? 人それぞれなんですね(ドキドキ)」
八田「はい(笑)。普段から通常時の形を知っていると、不調があったときにすぐわかるんですよ。あと、おりものの色やにおいも月経サイクルで周期的に変化します。いつもと明らかに違うときは、病気の感染に気づく目安にもなりますよ」
膣の構造を知ろう!
<CHECK POINT>
□外陰部を広げた内側の粘膜に健康的な赤みがあるか?
□外陰部に水ぶくれやぶつぶつはないか?
□かゆみはないか?
(リンネル編集部)
text:Tokiko Nitta, P.M.A.Tryangle
illustration:Sayaka Yokomine(まんが), Kayo Yamaguchi
edit:FASHION BOX, P.M.A.Tryangle
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