ライター・編集 よしひろまさみちさんの「私が好きな本」
今回は、お笑い芸人コンビ・尼神インターの誠子さんが発表した初のエッセー本を紹介！
Bはブスですって!?
お笑い芸人コンビ・尼神インターの誠子さんこと、狩野誠子さんが初のエッセー本を発表しましたの。表紙にドでかく書いてある「B」はブスの意味だと!? 自虐ネタなのかしら……と思って読んでみたら、全然違う！
たしかに、子どものころからBと言われ続けてきたことから書き始めているんだけど、そんな自分を受け入れてからの彼女の楽しい今があるっていう実体験が綴られているのよ。
SPEEDが好きで、「大人になったらSPEEDになってKinKi Kidsの剛くんと結婚する」という夢を抱いた中学生時代から始まり、高校生のときにお笑いへの道を決意するという第1章からしてドラマティック。いや、むしろ等身大なのかしらね。
だからこそ、共感度も高くて、つい昔の自分を思い出し……（いらん回想）。自分を受け入れるって難しいけど、受け入れた途端、人生開けることがよく分かるわよ。
Bをブスって定義してるけど、あたしにとってBは「美」。だって、人からどう言われても自分は自分って胸を張れる人って美しいもの。
このエッセーは、他の人からどう見られるか気になって仕方ない、という方には救いの書。我が道を行く、と、自分らしさを受け入れる、の違いが分かると、毎日がもっと楽しくなるわよ。
『B あなたのおかげで今の私があります』
尼神インター 狩野誠子 著
KADOKAWA／¥1,300（発売中）
狩野誠子さん PROFILE
1988年12月4日、神戸市生まれ。2007年、相方の渚と「尼神インター」を結成。
よしひろまさみちさん PROFILE
カルチャーページ編集担当してはや十ン年。得意なのは映画だけじゃないのよ。オホホホホ。
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
text_Masamichi Yoshihiro
（sweet 2020年11月号）
web edit／FASHION BOX, Ayaki Ando [vivace]
