現役アイドルが“アイドル＆ドルヲタあるある”を暴露！つぼみ大革命・糸原沙也加の著書『＃アイドルあるある推しごと図鑑』

みなさんには「推し」はいますか？辞書によると、「推し」とは以下のように説明されています。

推し（読み方：おし）

人やモノを薦めること、最も評価したい・応援したい対象として挙げること、または、そうした評価の対象となる人やモノなどを意味する表現。

～中略～

近年の美少女アイドルグループのファンの中では自分の一番のお気に入り（のメンバー）を指す表現として「推し」と表現する言い方が定着しており、昨今ではドルヲタ界隈の用語の枠を超えてアニメキャラや球団を対象に「同種のものの中ではこれが一番好き」という意味合いで広く用いられるようになりつつある。

引用：実用日本語表現辞典（weblio辞書）

程度の差はあれど、誰しも「推し」がいる・いたことがあるのではないでしょうか。

今回は、吉本興業のアイドルグループ「つぼみ大革命」のメンバー、糸原沙也加さんによる、アイドル側＋ファン側の「あるある」を集めた書籍『＃アイドルあるある推しごと図鑑』のなかから、糸原さんがこの本を書くにあたってのきっかけや、見逃せない読みどころをご紹介します。

書籍『#アイドルあるある推しごと図鑑』

著者：糸原沙也加（つぼみ大革命）　イラスト：岡本りん（つぼみ大革命）

≪つんく♂さんも推薦！男女問わずアイドルファンを読者対象とした、アイドル側＋ファン側の「あるある」集です。≫

現役アイドルが自ら、メンバーや他アイドルたちの生態を赤裸々に語り、さらにファン側の行動・生態も含めて楽しくイラスト付きで描く作品です（アイドル自身も、なる前はアイドルファンの子が多いです）。ファンにとっては、「あるある」本の面白さに加えて、アイドルに近づく（より覚えてもらう）ための心得も学べる実用的な面もあります。

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「つぼみ大革命」とは

結成11周年を迎えた吉本興業所属の9人組新感覚コミックアイドル。音楽とお笑いのミクスチャーによる圧巻のパフォーマンスはもちろん、コントのクオリティや、崖っぷちの状況を笑いに変える超ポジティブな歌詞は、唯一無二の存在である。

Twitter @tsubomi_hana
Instagram ＠tsubomi_daikakumei

アイドルの世界は「あるある」であふれている

こんにちは。アイドルになりたいという夢を追いかけていたら、BIGお笑い事務所「吉本興業」に着地しました。「つぼみ大革命」の糸原沙也加です。

吉本のアイドルグループといえば「NMB48」さんなどが一般的にイメージされやすいのですが、私が所属している9人組アイドルグループ「つぼみ大革命」も、デーン！と存在しています。9人しかいないので、良かったら覚えてもらえると嬉しいです。みんな個性豊かで良い子です！（アイドルを紹介する際よく聞く鉄板ワード）
本当にこの言葉通りなので、よろしくお願いします。なんて、突然の宣伝、失礼致しました。

今お伝えした通り、私は「アイドル」をしています。普段は吉本の劇場や、ライブハウスなどでワンマンライブをしたり、対バンライブ（複数のグループが集まって順番にライブをしていく）などに出演したりしています。自分がデビューしてからのこの数年間で、様々なアイドルさんたちと出会いました。アイドルの現場にはアイドルがたくさんいます。アイドルまみれなのです！なので現場では、いろんなことを感じたり、面白い発見があります。そこで気付きました。どうやら私たちアイドルの世界は「あるある」であふれているようです。

数多くのアイドルが存在している今、個人でもグループでも「周りと同じでは意味がない、個性が大事！」というような雰囲気が漂っているのは、みなさんもなんとなく感じ取っていることだと思います。いかに周りと違った部分を見せるか……と思いきや、いやいや、「あるある」がたくさん散らばっていました。ということは、根本的にはみんな同じなのかもしれません。今回この本では、そんな私が思う「アイドルあるある」をみなさんと楽しく共有していければと思います。

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推しのこと、もっと知りたい

みなさんには「推し」はいますか？推しのこと、もっと知りたいですよね。私ならなんでも知りたいです……（照）。もちろん一人一人、違った人間なので、いくら「あるある」とはいえ「絶対にこうだ」とは言い切れないのですが、「自分の推しもそうなのかな」と考えながら書籍『＃アイドルあるある推しごと図鑑』を読んでいただくと「以前よりも、推しの気持ちがなんとなくわかってきたかも」なんて感じる瞬間があるかもしれません。そんな変化が起こる一冊になれば嬉しいです。

空振りファンサ

例えばライブで。推しと目が合った！そんな時、とっても嬉しいですよね。そしてファンサとして指差しなんかをされちゃったりして。めちゃくちゃ沸きますよね！これは、アイドル側からしても、すごく楽しい瞬間です。目が合ったり、ファンサを喜んでもらえたら、こちらも嬉しい。ところが、私たちアイドル側の「あるある」としましては、「思いっきりファンサをしたつもりが、相手はこちらを見ていなかった」という「空振りファンサ」が存在します。これは切ない……！

「よし、次の自分のソロのパートで、あのあたりの人にアピールしよう。自分のカラーのペンライトを持ってくれてる。嬉しいな。よし、いけ！あなただけへの指差し!!」、「……いや、こっち見てなーーーーーーい！ちょっとちょっと、あなた、私推しじゃないの!?」。つい、そう問いかけたくなることも。わかります、みんな魅力的ですもんね。どんなに大好きな推しがいたとしても、ほかの子も見ちゃいますよね。みなさんは悪くないです！魅力多きアイドルが悪いのです。（悪くない）

汗じみウインク

もう一つ。「大好きな推しがウインクした！可愛い！尊い！」。ライブをたくさん観ている方なら、そんな感情も幾度となく経験してきたことだろうと思います。推しのウインク、とっても可愛いですよね。しかし、こちら私たちアイドル側からしますと、とある「あるある」が隠れている場合も。それは、「目に汗が入って痛い」という瞬間です。

まさかステージで歌って踊っている時に目薬をさすなんてできません。目をごしごしもできません。メイク取れちゃう。そもそも、目ごしごしは目に良くないか。そんな時に私たちは「ウインク」で、なんとかその場を乗り切ることがあります。もちろん、ほとんどの場合はパフォーマンスとしてのウインクです。しかし中には「汗じみウインク」なるものも存在することを、こっそりお伝えします。「やけに長いな、今日の推しのウインク」。そんな時はもしかすると、一人こっそり戦っているのかもしれません。

ステージ上では何が起きても、何かが起きた感を出せないので、アイドルたちはみんな器用にごまかしています。コンタクトが乾いて目がシパシパする時は、ライブ中でもじっくり両目をつむるという荒技を披露することもあります。しかしこれはハイテンションな曲では使えません。目なんてつむっていたら置いていかれます。しっとりとした曲に限ります。心にしみ渡るこの曲……歌いながら、そっと目を閉じ……目を潤す……。これはどっちなんだ？　ぜひ、みなさんの目で見極めてみてください。その日その日の推しの小さな違いを発見していきましょう。

「アイドルファンあるある」もたくさん！

ちなみに冒頭に「アイドルになりたいという夢を追いかけていたら」とお伝えしましたが、その夢が生まれたきっかけは、シンプルに自分もアイドルが好きだったからです。なので、アイドルファン側の気持ちも持ち合わせているつもりです。憧れのアイドルを見て、夢や希望をもらっていたあの頃。その時のことをふと思い出して、「アイドルファンあるある」もたくさんあるように思いました。なので、今回はそちらも書かせていただきました。ぜひ書籍『＃アイドルあるある推しごと図鑑』でお楽しみください！

アイドルの世界、いろいろあります。その「いろいろ」とは、みなさんのイメージ通りのこともあれば、予想外なことも、きっとあると思います。ぜひ、普段の自分と推しのことをイメージしながら読んでみてくださいね！