PART. 3 だれでもかかる可能性がある! 性感染症編~その2~
今回は性感染症の種類と潜伏期間、感染経路や症状について解説します。
こんなにある! 性感染症の種類
クラミジア
潜伏期間:1~3週間
感染経路:性行為(膣性交、肛門性交、口腔性交) ・キス ・母子感染
感染しても自覚症状がない人がほとんどだが、おりものの色の変化や下腹部痛などが出ることが。放置しておくと子宮や卵管に炎症が広がる場合も。抗生物質の服用で治療。
淋病
潜伏期間:2~7日
感染経路:性行為(膣性交、肛門性交、口腔性交) ・キス ・母子感染
主に子宮頸管に感染して子宮頸管炎を起こし、おりものの量が増える、色が変わる、不正出血などの症状が。症状がないことも多いのが特徴。抗菌剤を1週間程度服用。
性器ヘルペス
潜伏期間:5~10日
感染経路:性行為(膣性交、肛門性交、口腔性交) ・キス
性器などの周りの皮膚に小さな水膨れができ、強い痛みを伴う場合も。一度感染するとカラダの抵抗力が弱まるたびに再発を繰り返す。抗ウイルス薬の内服や軟膏で治療。
ケジラミ
潜伏期間:1~2か月
感染経路:性行為(膣性交、肛門性交、口腔性交)・ 陰毛などの体毛接触 ・タオルや寝具の共有など
ケジラミが陰毛などに寄生し、刺された陰部が赤くなったり斑点ができ、激しいかゆみをもたらす。薬剤配合のシャンプーや軟膏、薬で治療する。全身の毛を剃る場合も。
トリコモナス
潜伏期間:数日~1か月
感染経路:性行為(膣性交、肛門性交、口腔性交) ・お風呂や便座、タオルの共有など
膣や膀胱に炎症が起こり、泡状で悪臭が伴うおりものが出たり、外陰部に痛みが生じることも。炎症が卵管に広がると不妊や流産、早産のリスクが。抗菌薬を内服。
梅毒
潜伏期間:3~6週間
感染経路:性行為(膣性交、肛門性交、口腔性交) ・キス ・母子感染
感染から2~3週間後に外陰部などにしこりができ、その後自然消滅。2~3か月後には発疹などの皮膚症状が。痛みや痒みを伴わないことが多く、見過ごしてしまうケースも多々。放置しておくと母子感染のリスクも。早期発見できれば、抗生物質の内服により完治が可能に。
HIV
潜伏期間:半年~15年
感染経路:性行為(膣性交、肛門性交、口腔性交) ・血液を介した感染 ・母子感染
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)への感染が原因。感染初期ではウイルスが急激に増殖し、その後の無症候期へと移行。数年から15年の潜伏期間を経てエイズを発症。早い段階で抗HIV薬を服用すれば発症を防ぐことができ、感染していない人と同じレベルの生活が送れる。
教えてくれたのは……丸の内の森レディースクリニック 院長 宋 美玄先生
産婦人科医として多忙な毎日を送る傍ら、メディアへの出演、SNSなどでの発信を通して女性の性や健康の啓蒙活動を行う。https://www.puerta-ds.com/son/
Illustration_YASUKO SAKURAI
text_YOKO SUENAGA
(SPRiNG2024年11月号)
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