2020年のカルティエ新作「パシャドゥカルティエ」が人気！進化のポイントを時計ジャーナリストが解説!!

時計を知る

ジュエリーだけでなく、腕時計のブランドとしても知れ渡っているカルティエ。今回は2020年に新たな進化を遂げた「パシャ」を取り上げる。時計ジャーナリストの菅原茂さんに進化した「パシャ」の魅力をうかがった。

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カルティエの「パシャドゥカルティエ」

カルティエの腕時計「パシャ」が35年の時を経て進化！時計ジャーナリストが魅力を紹介 — ¥764,500 お問い合わせ先：カルティエカスタマーサービスセンター TEL：0120-301-757

新型リュウズやクイックスイッチ方式のブレスレット、100m防水ケースや耐磁性の自社製自動巻きムーブメントなど数々の特色を持つ2020年の新生「パシャドゥカルティエ」。41mmモデルは日付表示を装備。ステンレススティールの仕上げも高級感を演出する。

進化するスポーティエレガンスの代名詞

腕時計が誕生した20世紀初頭から歴史に伝説を残したモデルは少なくない。パリ屈指の老舗ジュエラーで、ウォッチメーカーとしても数々の傑作を世に送り出してきたカルティエはその宝庫である。航空の先駆者アルベルト・サントス＝デュモンのために製作した「サントス」、第一次大戦の戦車からデザインを着想した「タンク」が初期の代表的傑作として有名だが、「パシャ」にも興味深い伝説が存在する。その名称は1940年代に防水時計を注文したモロッコのパシャ（太守）に由来。また、リュウズカバーが備わる独特のデザインは1943年のラウンド型防水時計が原型となっている。

1985年の誕生以来親しまれてきた「パシャドゥカルティエ」が2020年に生まれ変わり、人気再燃中である。洒落たリュウズカバーが備わるケースや、スクエアのミニッツトラックとアラビア数字を配したダイアルは従来のスタイルを踏襲しつつも、リュウズカバーにつながるチェーンのプレートをケースに格納するように変更したり、工具なしでブレスレットとレザーストラップが簡単に付け替えられる方式や、裏面から自社ムーブメントが鑑賞できる100m防水の新構造のケースなど、随所をリニューアル。スポーティエレガンスの代名詞が進化を遂げ、魅力を一段と増した。

【知るべき時計用語：リュウズカバー】
リュウズにカバーを被せて防水性を持たせる方式で、かつて軍用時計に用いられた。リュウズ自体が防水構造の今でも、リュウズカバーはデザイン要素として残っている。