有村架純|戦時下の作品『映画 太陽の子』に参加するには覚悟が必要だった[インタビュー]

有村架純「見飽きたと言われようと、30歳までは走り続ける」[インタビュー]

夏の肌をキレイに映す有村架純のモノトーンな装い

シンプルでありながら洗練された佇まいを演出する夏のモノトーン。有村架純が装うブラックと素肌が織りなす絶品のハンサムスタイルをお届け。

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ほんの少しの黒で知的な肌見せが叶う最旬ミニマルコーデ

有村架純|戦時下の作品『映画 太陽の子』に参加するには覚悟が必要だった[インタビュー]
ベージュトップス¥36,000、パンツ¥27,000(ともにドメニコアンドサビオ) キャミソール¥7,500(デプト トウキョウ/マザー リバー サイド ブティック) 靴¥15,000(ベジ) リング¥12,000(ソワリー) チョーカー¥41,800(プリュイ/プリュイ トウキョウ)

クリーンなセットアップに黒キャミソールを合わせて、肌の抜け感もアクセサリーにするのが、モノトーンを“最旬”にする秘訣。

【有村架純】信じた道を揺らがずに進む芯の強さ

有村さんが『SPRiNG』のカバーを飾ってくれるのは2019年10月号以来。あのころ、予想もしていなかった日常が訪れている今、彼女は役者として、女性として信じた道を歩み続ける。

責任を持って発信する使命に似た感情が湧いた

今夏、有村さんが出演する『映画 太陽の子』が公開される。彼女にとって、戦時下の作品や役どころは本作が初めてとなる。
「脚本をいただくまでは、新型爆弾の開発に日本の研究員たちが関わっていたという事実を知らなくて、まずその事実に衝撃を受けました。黒崎監督が何年にもわたって取材をされたこと、そして映画化への熱い思いに触れて、今回参加させていただきました。それでも、歴史を変えていたかもしれない新型爆弾の研究という事実を作品に残す、その覚悟を一緒に背負うのは勇気が必要だったのも事実です。この作品がコロナ禍での公開になったのは思いがけないことではあるけれど、運命的なタイミングにも感じています。『生きるってなんだろう?』と、より自分ごととして生と死を捉えることができるのではないのかなって。登場する人物たちが懸命に生きた記録でもあるので、それを世の中の方たちに観ていただいて、一緒に考えていくきっかけになれたらうれしいです。作品にも“未来”というキーワードがあります。先行きがわからない不透明な現状でもあるし、未来のことを考えるのもしんどいと感じる人もいるかもしれないけど、自分たちの選択で5年後、10年後が変わってくる。改めて、頭の片隅でいいから“未来”への希望を持っていてほしいという思いを込めて。30歳を控えた今、役者として責任を持って発信していくことを深く考えるようになりました。この仕事をやる意義というか、誰かに求められているわけじゃないけど、それでも使命感のような感情を初めて抱いた作品でもあります」

見飽きたと言われようと30歳までは走り続ける

時代に翻弄されるという意味で、作品とコロナ禍の現実と思いがけず重なる部分も多い。ままならないなか、揺らがないでいるために有村さんが心がけていることとは?
「変に期待をしないこと。世の中って、いろんなことが変わっていくじゃないですか。順応していかなきゃいけないですし、こうなったらいいなと期待して落ちこむくらいだったら、最初から期待も依存もせず、いい結果だったり、いい方向に向かったらラッキーくらいの心構えでいることを大事にしたいんです。元々の性格ではあるけれど、そのおかげでこのご時世になっても、グラグラと左右されずに済みました。でも、期待しない人生もつまらないなって思うときもあります。すべての物事をただ受け止めるだけじゃなくて、自分で判断して、選択することは忘れずにいたい。期待をするということを選択肢のひとつとして持ってはいたいですね」

30歳を見据えた今、仕事とプライベートの選択にも変化が訪れた。
「20代前半は自分のことは後回しで、たとえば家のインテリアにしても考える暇もなかったんです。だけどここにきてようやく、自分の住む場所くらいはちゃんとカタチづくっていきたいと思えるようになれた。肌触りが気持ちいい掛け布団を買って、眠る環境もバッチリです。ほかにはベランダでガーデニングをしたり、インテリアを新調してみたり……暮らしを豊かにする楽しさに目覚めています。ただ、仕事においては、20代のうちは今のペースを貫こうと決めています。出ずっぱりの自覚もありますし、世間的には見飽きたと言われることもあるだろうけど、できる作品と体力には限りがありますから。20代の役者にしかできないことを念頭に置いて、とにかくやりきってみたい。後悔のないように30歳を迎えたいです」

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PROFILE/有村架純(ありむら・かすみ)

1993年2月13日生まれ。兵庫県出身。直近の出演作に、映画『花束みたいな恋をした』『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』、ドラマ『コントが始まる』など。『映画 太陽の子』が全国公開中。今秋にはドラマ『前科者(仮)』(WOWOW)、舞台『友達』を控える。

 

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photographs_FUMIKO SHIBATA
styling_YUMIKO SEGAWA
hair & make-up_IZUMI OMAGARI[STORM]
text_HAZUKI NAGAMINE

SPRiNG 2021年9月号

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