開発者に会いたい
『& ROSY』で連載中の「開発者に会いたい」。今回は、“肌のハリの素”といえる、Ⅲ型コラーゲンと深いかかわりをもつ「卵殻膜エキス」を90%以上も配合した“卵殻膜エキス美容液”を深堀り! 肌の根底から底上げするという、卵殻膜エキスに秘められた美肌効果について美容ジャーナリスト加藤智一さんが取材しました。
あらゆる美容効果を秘めた、卵の殻の内側にあるわずか0.07㎜の“卵殻膜”
加藤(以下、加) 今回ご紹介するチェルラーシリーズの美容液で、スター成分となるのが〝卵殻膜エキス(ブライト卵殻膜エキス)〟ですね。こちらの成分について教えていただけますか?
小山(以下、小) 卵殻膜は卵の殻の内側にある、0.07㎜の薄い膜を指します。読者の皆様もご存じかと思います。実はこの卵殻膜は、古来から愛されてきた美容の宝庫なのです。弊社の創業者である長谷部は幼少のころ、この卵殻膜で肌をケアした経験があり、その体験を忘れられず、有用成分の開発までにいたったという経緯があります。
加 原体験が大きな影響を与えた、ということですね。ただ、原料化までの道のりは大変だったのでは?
小 はい。弊社は創業24年の会社なのですが、卵殻膜については10年以上共同研究を続けていまして、研究発費も10億円以上を投資していまして、いまなお研究を続けています。
加 その結果、どのような肌効果を確認できましたか?
小 研究成果として、卵殻膜には18種ものアミノ酸、コラーゲン、ヒアルロン酸など、様々な美容成分が含まれていることが判明しました。しかも、卵殻膜が線維芽細胞を活性させることで、通称ベビーコラーゲンと呼ばれているⅢ型コラーゲンの増加を促すことも確認しています。つまり、肌に保湿成分を与えるだけではなく、自ら生み出すというのが卵殻膜エキスならではの特長になります。
第三世代のエキスになり、アミノ酸含有量がアップ。さらなるハリアップ効果へ
加 チェルラーシリーズの卵殻膜エキスですが、いま配合しているエキスは、〝第三世代〟だそうですね。
小 はい。実は卵殻膜エキスも数年ごとにバージョンアップしています。現在の第三世代は2021年に開発していますが、製造工程において、卵殻膜をフリーズドライ化することに成功しました。これにより、卵殻膜エキスの着色やニオイが改善されました。また、アミノ酸の含有量が世代を追うごとに上がってきているほか、ご紹介する2種類の美容液のように有効成分と組み合わせることで、さらに、肌効果をご実感いただけるようになりました。
加 なるほど! その進化ぶりがよく理解できました。では、それぞれチェルラーシリーズ美容液の特長を教えていただけますか?
小 「チェルラー ブリリオ」は卵殻膜エキスを92%高濃度配合しつつ、シワ改善有効成分「ナイアシンアミド」を配合した美容液です。内側から弾むようなハリを引き出してくれるのが特長です。特に口もとや目もとの小ジワで悩んでいるお客様にご好評いただいています。
加 もうひとつは、美白効果のある「チェルラー ホワイト ブライトセラム」ですね。
小 こちらの美容液は卵殻膜エキスを同じく92%と高濃度配合していることに加え、美白有効成分の「トラネキサム酸」と肌あれ防止有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」を配合していることが特長です。さらに、16種の植物由来成分も配合しているので、肌に輝きやツヤを与えながら、潤いも満たしてくれます。シミや肌全体のくすみが気になるというかたに特にオススメしたいですね。
加 いずれの美容液も卵殻膜エキスが92%も配合されているとは驚きです。原液美容液に近い感じですね(笑)。
小 卵殻膜エキスの肌効果が優れているので、できるだけ高濃度配合するように構成しました。お客様もその効果をお肌でご実感いただけているのか、いずれの美容液も非常にリピーターが多い製品となっています。お客様のなかには「他の美容液に切り替えても、こちらの美容液に戻ってしまう」というかたも少なくありません。卵殻膜エキスは全方位型の美容成分であることから、〝肌が強くなる〟、〝肌本来の力を底上げする〟というメリットがあります。ぜひ、アンドロージーの読者の皆様にも〝肌が強くなる〟という効果実感をご体感いただきたいと思っています。
“ベビーコラーゲン”にはたらきかけて、潤いを生み出せる肌へ
“チェルラー”とはイタリア語で「細胞」を指す言葉。独自成分である卵殻膜エキス(ブライト卵殻膜エキス)と、厳選した美容成分の組み合わせにより、肌細胞にアプローチ。シミ、シワ、くすみなど年齢によるサインにはたらきかけることで、大人の肌にハリを与えていく。肌にスッとなじむ、浸透性の高いテクスチャーも魅力。
お話ししてくれたのは・・・・・・
株式会社アルマードに入社後、2023年にブランドマネージャーに就任。チェルラーなど他ブランドも含めた新製品開発やマーケティングを担い、営業企画室 次長も兼務する。
インタビューしたのは・・・・・・
「& ROSY」でもおなじみ、美容業界歴20年超のジャーナリスト。Yahoo!ニュースのオーサーとしても活躍中。
& ROSY 12月号より
photo:MAYA KAJITA[e7](still)
text:TOMOICHI KATO
edit:KOTONE NAKAI[& ROSY]
web edit:& ROSY編集部
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