「最近、髪が薄くなってきたかも……?」そんな不安を感じたことはありませんか? 実は、それはAGA(男性型脱毛症)の初期サインかもしれません。AGAは特に30~40代で発症しやすいといわれていますが、年齢に関係なく誰にでも起こりうる悩みです。しかし、焦る必要はありません! 今回は、AGA・薄毛治療の総合クリニックであるDクリニックに、AGAのメカニズムや治療の基本について詳しく伺いました。治療を始める前に押さえておきたいポイントを理解し、賢く対策を始めましょう。健康的な髪を取り戻し、自信を持てる自分を目指しましょう。
『Dクリニック』とは?
頭髪治療において、25年間で延べ320万人の治療実績を有し、東京・新宿・名古屋・大阪・福岡・札幌の全国6つに拠点を置く発毛治療の総合クリニック。歴史・症例数ともに、業界トップクラスの実績を誇ります。最新の医学情報を共有しながら、研究を重ね、治療に生かしています。
そもそも「AGA」って何?
AGAとは「Androgenetic Alopecia(アンドロジェネティック アロペシア)」の略称で、いわゆる「男性型脱毛症」のこと。名前の通り、主に男性に見られる脱毛症で、30〜50代はもちろん、20代でも発症するケースがあります。
AGAの最大の特徴は「進行性」だということ。放っておいても自然に治ることはなく、時間とともに確実に進行してしまうため、早めの対策が鍵。治療方法としては、内服薬や外用薬が一般的だけど、最近では毛髪再生力を高めるHARG療法や、成長因子を頭皮に注入する治療も注目されています。気になったら、まずは早期発見・早期治療を心がけるのが大切です!
「頭頂部」「生え際」「前頭部」。ここから抜け毛が目立ち始め、最終的には正面から頭頂部まで肌が露出してくる。これ、実は脱毛ホルモンが頭頂部や前頭部に多く存在していることが原因。進行が見られ、こんなパターンで抜け毛が進んでいるなら、AGAを疑ってもいいかも。髪の状態を写真で記録しておけば、変化を見逃さずにチェックできるから、手軽に進行状況を把握しておくのがオススメ。
「AGA」の初期症状とは?
AGAの初期症状として、以下の4つのサインがあります。1つでも当てはまる場合は、AGAが進行している可能性があるので、注意が必要です。
1.毛質の変化
・髪が細くなってきた
・産毛や柔らかい毛が増えてきた
・髪のハリやコシがなくなってきた
上記の3点が毛質の変化でチェックすべきポイントです。これらが当てはまる場合、AGAの初期段階が進んでいる可能性があります。
2.毛量の変化
・頭を押さえたとき、以前より頭皮が近く感じる
・起床時やシャンプー時に抜け毛が増えた
毛量の減少は、AGAの進行サインです。抜ける毛が生えてくる毛を上回るようになると、注意が必要です。
3.髪の生え方の変化
・前頭部や頭頂部の地肌が透けて見える
・全体的に地肌が見え始めた
・つむじ周辺の地肌が広がってきた
・おでこの生え際が徐々に後退してきた
髪の生え方の変化もAGAの特徴的なサインです。特に生え際が後退している場合、AGAの初期症状の可能性が高まります。
4.頭皮のかゆみ
頭皮にかゆみを感じる場合も、AGAの初期症状かもしれません。AGAの原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)が皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌が過剰になることがあります。これが脂漏性皮膚炎を引き起こし、かゆみの原因に繋がることもあります。すべてのかゆみがAGAの初期症状とは限りませんが、気になる場合は早めの受診が重要です。
もし、これらのサインが見られるなら、早めに頭髪専門のクリニックで相談しよう。
「AGA」の原因は?
AGAの原因は、遺伝や生活習慣など、人によってさまざま。しかも、複数の要因が絡み合って発症することも多い。
●遺伝
AGAは、「5αリダクターゼ」という酵素が、男性ホルモンである「テストステロン」に作用し、脱毛の原因物質「ジヒドロテストステロン(DHT)」を生成することで発症します。このDHTが、毛根に存在する「アンドロゲンレセプター」と結びつくことで、髪を作り出す毛母細胞の働きを抑制し、髪の成長を妨げてしまう。そして、この5αリダクターゼの活性度やアンドロゲンレセプターの感受性の高さは、実は遺伝で引き継がれることがわかっています。つまり、遺伝的にAGAのリスクを持つかどうかは、遺伝子検査で事前に予測することができるということ。
●生活習慣
生活習慣が直接的にAGAの発症原因になるというデータはありませんが、生活習慣の乱れが頭皮の血行に悪影響を与えることで、AGAの進行に影響を及ぼすことが考えられます。だからこそ、生活習慣の見直しは、AGAの予防や治療において重要。例えば、以下のような習慣は血行不良を引き起こし、AGAの進行に影響を与えることがあります。
・運動不足
・喫煙
・ストレス過多
・睡眠不足、質の低い睡眠
・過度の飲酒
・栄養バランスの偏った食事
いきなり全てを改善するのは難しいかもしれませんが、少しずつでもライフスタイルを整えることが大切。できることからコツコツ取り組んでいこう。
「AGA」発症のメカニズムとは?
髪の毛には、1本ずつ寿命があり、「成長期→退行期→休止期」というヘアサイクルを繰り返しています。通常、成長期は2〜6年続き、この間に髪は太く長く成長していきます。だけど、AGAを発症すると、この成長期が数か月〜1年程度に短くなり、髪がしっかり育つ前に抜けてしまうんです。
原因は、男性ホルモン「テストステロン」が「5αリダクターゼ」という還元酵素によって、より強力なホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されるから。このDHTがアンドロゲンレセプターと結合すると、髪の成長をストップさせる指令が毛乳頭や毛母細胞に送られ、髪の毛が抜けるようになります。
結果として、ヘアサイクルが乱れて、成長期が短縮。太く長い髪が育たず、柔らかくて短い毛ばかり増えてしまいます。髪の毛が細くなることで密度が低下し、最終的に薄毛が進行してしまいます。
AGA治療にはどんな種類があるの?
AGAの治療にはさまざまなアプローチが存在します。内服薬や外用薬を使用する「薬剤治療」、人工毛や自毛を植え付ける「植毛」、髪を結びつけてボリュームアップを図る「増毛」、そして毛母細胞を活性化させる「光治療」などがあります。しかし、現在最もスタンダードで効果が高いとされているのが「薬剤治療」です。
薬剤治療で使われる内服薬(フィナステリドまたはデュタステリド、ミノキシジル)は、薄毛の原因である「5αリダクターゼ」の働きを抑えることで、悪玉男性ホルモンである「ジヒドロテストステロン(DHT)」の生成をブロック。これにより抜け毛が減少し、AGAの進行をストップさせることが期待できます。はじめてAGA治療を始める場合は、内服薬や外用薬による投薬治療がおすすめです。Dクリニックでも薬剤治療をメインに治療を行っています。
●内服薬の使用
AGA治療で最も主流なのが、内服薬による投薬治療。 代表的な内服薬には、プロペシア(主成分:フィナステリド)・ザガーロ(主成分:デュタステリド)・ミノキシジルが挙げられます。これらは全て医薬品のため、少なからず副作用があり、医師の処方のもとで服用する必要があります。
●外用薬の使用
外用薬を用いた治療方法では、頭皮に直接薬剤を塗布します。薬剤は、頭髪の発毛効果が証明されている、ミノキシジルを用います。1日2回、気になる部分に塗布するだけの治療で、内服薬と併用して処方されることが多いです。薬局でも手に入れることができますが、クリニックでは有効成分の含有量が多い治療薬があります。
DクリニックのAGA治療は?
ここからはDクリニックで行っているAGA治療方法と、治療の流れやポイントを解説。Dクリニックでは、患者様一人ひとりにとって適切と思われる治療を提案しています。個々の頭皮の状態や症状によっても適した治療が異なるため、まずは治療内容を知っておくことが大切です。
●Dオリジナル発毛治療
頭皮の状態やAGAの症状に合わせて内服薬と外用薬を処方し、様々な角度から薄毛にアプローチを行います。内服薬と外用薬を組み合わせて治療を行うことで、相乗効果が期待できます。人によって異なりますが、平均6か月ほどで発毛を実感することが多く、早い方だと3か月で発毛を実感した方もいます。AGAの進行を食い止めたい方だけでなく、進行してしまった薄毛を「なんとかしたい」と考えている方にもおすすめです。
●治療の流れ
頭部撮影→診察(AGA治療AIシミュレーション/マイクロスコープ含む)→血液検査
1週間後:診察・院内処方
※無料のカウンセリングも行っています。
●費用
33,000円(税込)
初回:初診費+血液検査 8,800円(税込)
※その他薬単品での処方
自分でできる頭皮ケアアイテムもチェック!
クリニックでの治療に加えて、日々の生活習慣や頭皮ケアを見直すことも大切です。ここでは、ホームケアとして毎日の習慣に取り入れたいおすすめのアイテムを紹介します。
スカルプDが誇る独自の洗浄成分「アミノDウォッシュ」が頭皮と髪を優しく洗浄。この成分は、汚れをしっかり落とすだけでなく、人の皮脂と同じ成分であるイソパルミチン酸を含んでいるため、肌のうるおいもキープ。頭皮の保湿を大切にしながら、余分な汚れを取り除くことができる。洗浄力とバリア機能を両立させ、健やかで美しい頭皮環境をサポート。
スカルプD 薬用スカルプシャンプー オイリー [脂性肌用]
【医薬部外品】350mL(約1.5~2か月分) 4,100円(アンファー ☎0120-866-866)
国内最大濃度5%のミノキシジルを配合した発毛剤。酸化防止剤フリー処方で安定性を確保し、安心して使用できます。頭皮環境にもこだわり、皮脂の過剰分泌を抑える「ピリドキシン塩酸塩」、酸化防止と血行促進作用を持つ「トコフェロール酢酸エステル」、かゆみを軽減する「l-メントール」の3つの有効成分を贅沢に配合。また、頭皮に優しい「クッションラバーヘッド」を採用し、液だれしにくい設計で、毎日のケアが楽に行えるのもポイント。
スカルプD メディカルミノキ5 プレミアム
【第1類医薬品】60mL(30日分) 7,800円(アンファー ☎0120-866-866)
いかがでしたか? AGAは進行性の症状なので、薄毛が気になり始めると不安になるのは当然です。気にしないという人もいるかもしれませんが、不安を抱えるのはストレスのもと。そんな時は、クリニックに相談するのが賢明だと思います。悩んだら、まずは無料カウンセリングだけでも受けてみてはいかがでしょうか。自分の状態をしっかり把握して、今後の対策を考える第一歩を踏み出しましょう。
取材・文=鈴木恵理子