HIP HOPってなんだかコアなイメージがあるけれど、実際のジャンルは多岐にわたり、現代文化とは切っても切れない超重要ファクターのひとつ!リアーナやニッキー・ミナージュのようにファッション誌の表紙の常連となったおしゃれシンガーやラッパーも登場し、今やトレンドの主軸となったラップを、感度の高い4人に紹介してもらいました!
フォトグラファー 須江隆治さん
女のコに聴いてほしいおしゃれ兄貴のレコメンド
数々の女性誌で活躍するフォトグラファーの須江さん。頼れる兄貴として撮影現場での支持も厚い兄貴分のセレクトはこちら。
「SZAはケンドリック・ラマーらが連なる大手レーべルTDEに所属する紅一点のシンガーソングライター。このアルバムに収録されている『Broken Clocks』のMVがすごく好き。世界観も90sなファッションも可愛いです。NY在住のYaejiは、韓国語と英語を織り交ぜたリリックが気持ちいい。シカゴ出身のNonameのミックステープは浮遊感のあるトラックにポエトリー・リーディングに近いラップが乗った夢心地な可愛らしい作品」
『Ctrl』SZA(Top Dawg Entertainment)
『EP2』Yaeji(Godmode)
『Telefone』Noname(Noname)
WEBマガジン『ガールフイナム』編集長 平野正樹さん
永遠の名作から新作までDJらしく幅広くカバー
おしゃれボーイに人気のウェブマガジン『フイナム』の妹媒体、『ガールフイナム』編集長の平野さんはHIP HOP歴25年。自身が主催するDJイベントも多数。
「人にすすめられてハマッたのがカイル。R&Bも好きなので歌うようにラップする感じとか、心地よいサウンドが好みでした。ジャズピアニストのロバート・グラスパーが作る曲は、ジャズとHIP HOPの新しい形なんで超オススメです!中学で出会ったア・トライブ・コールド・クエストがHIP HOPを聴くきっかけになりました。今でもDJするときは2~3枚レコードバッグに入れています。このベスト盤はいい曲が全て入ってますよ!」
『Light of Mine』KYLE(Atlantic Recording Corporation)
『The Anthology 』A Tribe Called Quest(Jive Records)
『in my element』Robert Glasper(Blue Note Records)
漫画家 服部昇大さん
ポップで面白い!最新日ポン語ラップ
美ー子ちゃんの生みの親、服部さんがsweetガールにオススメする最新日本語ラップがこの2枚。
「TENG GANG STARRはラッパーkamuiとなかむらみなみによる、今注目の男女ラップグループ。チャイナドレスとか着ていて、ゆるふわっぽいラップスタイルの、なかむらみなみの存在感は抜群でハードだけど意外とポップなこの1stは必聴です。テレビ朝日『フリースタイルダンジョン』の“ラスボス”としておなじみの般若がリリースしたのは“筋トレ”用のアルバム。筋トレについてのラップに特化(笑)していて、女のコもエクササイズ中にぜひ!」
『ICON』TENG GANG STARR(TGS/bpm tokyo)
『IRON SPIRIT』般若(PONY CANYON)
sweet編集部 エディターM
可愛コちゃん×ラップのヤンキー感にメロメロ
ファッションの特集を通じて90~00sカルチャー愛が再燃している編集M。
「ルックスが可愛いシンガーと強面ラッパーとの組み合わせの、ヤンキーっぽさがたまらなく好み(笑)。ファレル・ウィリアムスが参加しているブリトニーの『BOYS』、スヌープ・ドッグがケイペリのどピンクでガーリーな世界観にマッチし過ぎている『California Gurls』はジワるMVも必見です。90年代後半から急激にHIP HOP寄りになったマライア。名だたるアーティストと共演してきたけど、最新作の日本限定配信ボーナストラックでは日本が誇るラッパーのKOHHが参加して話題に!」
『California Gurls(feat.Snoop Dogg)』Katy Perry
『GREATEST HITS:MY PREROGATIVE』Britney Spears(Ariola Japan)
『Caution』Mariah Carey(Sony Music Entertainment)
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illustration_SHOTA HATTORI
edit_RISA SATO[vivace], FASHION BOX
(sweet2019年3月号)