月経カップを試してみた! 話題の生理グッズリアル体験レポート

steady.がフェムテックグッズを試していくシリーズ企画。前回は吸水ショーツを試してみましたが、今月は月経カップに挑戦。果たして使い心地は? 今回steady.編集部のライターAが試したリアルレポートをお送りします。

試してみたのはソフィの月経カップ

今回使用するしたのは、日本が誇る生理用品ブランド「ソフィ」の「ソフィ ソフトカップ」。生理用ナプキンではもちろんお世話になっているソフィですが、昨年月経カップが初登場したそうです。私はAmazonで購入しました。

月経カップは、消毒するグッズも必要だと知り、あわせてAmazonで月経カップ専用の煮沸消毒洗浄カップも購入。こちらはLily & Cleoの商品です。

左:ソフィ ソフトカップ/ユニ・チャーム(Amazonで¥5,479で購入) 右:月経カップ専用煮沸洗浄カップ/Lily & Cleo(Amazonで¥1,490で購入)

 

左がソフィの月経カップ。右が洗浄カップ。どちらも可愛いボックスに入って届きました。

月経カップはコットンの巾着付きでした。これに入れて保管できるようです。サイズはというと、直径が4㎝程度。リング状になった持ち手部分まで入れて、高さは約6㎝。思っていたよりもだいぶ小ぶりです。

こちらは洗浄カップ。月経カップは毎回使用する前、そして生理終了後に保管する前に煮沸消毒が必要なのです。ソフィ カップの説明書によると、鍋を使用する場合、90度以上の沸騰したお湯で5~10分の煮沸消毒が必要なのだそう。

私はもう少し簡単にできる電子レンジでの煮沸消毒を試してみたくて、この洗浄カップを買ってみました。お水をカップに入れて付属のふたを閉め、600Wで3~5分間電子レンジで加熱すればOKとのこと。煮沸消毒なので熱くなるため、使用したいタイミングより少し早く消毒して準備しておかないといけません。

生理3日目に使用してみた

今回は生理3日目に使用してみました。多い日なのですが、漏れずに使えるのでしょうか。

装着感は?

タンポンはときどき使っているので、中に入れることに不安があるわけではないですが、カップ状のものをどうやって装着するのかは疑問! 説明書によれば、折りたたんで入れ、最後に中で開いているか確認するそうです。そんなことができるの⁉

最初は、どれくらい奥に入れるか分からず、かなり浅めに入れてしまっていたようです。おしっこをしようと下腹部に力を入れたら、カップが出てきてしまいました。もう一度煮沸消毒からやり直すことに……。

2回目にはなんとかうまくいったようです。入れるときには、タンポンよりも違和感があったのですが、入れてしまえば思っていたほど異物感は感じませんでした。人によるのでしょうか。しばらく経ったら、月経カップが入っていることさえ忘れてしまうくらいで、とても快適でした。

生理の際の、体内から経血が出る感じが私はすごく嫌いなので、それがないことは本当に快適で、生理日だということも忘れて過ごしました。経血のにおいもまったく気になりません。

漏れずに使えるの?

3日目なので、カップから経血があふれてしまわないか心配でした。また、カップのサイドから経血が漏れたりしないのかも……。
私の場合、ナプキンを念のためつけておきましたが、少し経血が漏れたようです。月経カップの入れ方が下手だったのかもしれません。
説明書に、カップのサイズは多い日の約8時間分の経血が入る容量だと書いてあったので、私は約6時間で取り出してみました。
結果、カップの半分ほどの経血が溜まっていて、まだ余裕はありそうな感じ。

 

どうやって取り外す?

下腹部に力を入れるとカップが下に降りてくると説明書に書いてありましたが、いくら力んでも出てこなかったのは、腹筋が弱いからなのでしょうか……。奥まで入って出てこなかったらどうしようというハラハラ感がありました。やむなく指を入れて引っ張り出しましたが、リングがついているため、引っ張るのはそんなに大変ではありませんでした。

取り外したあとどうする?

取り出せたものの、月経カップの外側にも経血がたくさんついている状態。私は自宅にいる日に試したので、すぐに水洗いができましたが、会社や公共のトイレだとそうはいかないのが問題だと感じました。トイレに流せるウェットティッシュなどを多めに用意しておくほうがいいのかもしれません。

TSS(トキシックショック症候群)にならないために

タンポンも同様ですが、膣内に入れる生理グッズは、不衛生な状態で使っているとTSSを発症する恐れがあるそうです。ソフィ ソフトカップの公式HPにも注意事項が記載されています。

コンタクトレンズなどと同じように、便利な反面、ケアを怠ると病気になる危険性も。きちんと衛生的に管理することを面倒くさがらずに使える人が、使うべきグッズなのでしょう。

メリットとデメリット

私が感じたメリット、デメリットを最後にまとめてみます。

メリット
  • 経血が出る気持ち悪さを感じずに済む
  • 異物感もなく(人による)、生理中なことを忘れられる
  • ナプキンのゴミが出ない
  • 経血のにおいもせず、不快感がない
デメリット
  • 衛生的に使うのに労力が必要
  • 最初は入れるのが難しい
  • 外出先での取り扱いは課題

こんな月経カップも登場!

アプリケーター付きの月経カップなら、装着が簡単!

月経カップ初心者にとって最大の難関、「装着」を簡単にしてくれるアプリケーター付きの月経カップ。これなら、挑戦できそう!と思う人も多いのではないでしょうか。

挿入時や取り出しに負担のかからない適度な柔らかさと、膣内で開きやすい設計を実現。素材は日本製の医療用シリコンを使っているのも安心。

世界で最も売れている月経カップが日本でも販売中

ディーバカップ各¥5,500/ハーベリー

日本では最近知られるようになった月経カップですが、実はその歴史は古く、こちらのディーバカップは2002年にカナダで誕生した月経カップの世界的リーディングブランド。10代から使えるように、ライフステージに応じた3つのサイズを展開してます。素材は医療用シリコンを使用しており、最長12時間まで連続使用可能です。

月経カップについてもっと知りたいなら……

月経カップについての本が出版された!

月経カップや吸水ショーツを販売するフェムテック企業であるインテグロの代表取締役・神林美帆さんが、月経カップについて詳しく説明する本を出版しました。

『私たちの月経カップ』著:神林美帆 監修:宋 美玄 ¥1,540/現代書林

月経カップの使い方や選び方はもちろん、生理と女性の体のこと、月経カップユーザーのリアルな声など充実の内容。これを読むと月経カップを試してみたくなりそうです!

web編集/steady.編集部
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