steady.がフェムテックグッズを試していくシリーズ企画。これまでに吸水ショーツと月経カップを試してみましたが、今回は布ナプキンに挑戦。果たして使い心地は? 今回steady.編集部のライターAが試したリアルレポートをお送りします。
試してみたのはBé-Aのシルクナプキン
今回使用したのは、日本における吸水ショーツのリーディングブランド「Bé-A」の「シルクナプキン」。
布ナプキンは、近年登場した吸水ショーツや月経カップとは違い、10年以上前から一定の支持のある商品だったように思います。私はこれまで使用したことはなかったのですが、今回のレポートのためにネットで探したら、さまざまなメーカーからたくさんの種類が販売されていて、どれを選べばよいかとても迷いました。
Bé-Aを選んだ理由は、吸水ショーツにとても信頼感があり、そのメーカーが出しているからということ、そして構造がしっかりしていることです。
肌に当たる面はシルク100%のサテン地でなめらかなさわり心地。シルクショーツのようなさらっとしたとても気持ちいい素材でした。そして、内側の吸水面はコットン100%、さらに間にポリエステルの透湿防水布も入っているので、漏れにくい安心感がありました。
布ナプキンはコットン素材100%を使用している商品が多いようで、肌ざわりは良いのでしょうが、漏れが怖いなと思ったのです。それと比較して、Bé-Aはさすが吸水ショーツのメーカーだけあり、しっかりと防水布が入っているのが魅力に感じました。
裏面はスナップボタンで留められるようになっており、羽根つきナプキンをつけるのと同様に、サニタリーショーツにしっかり固定できるのもポイントです。
パッケージもこんなに可愛く、しかも古紙100%を使用したリサイクルペーパーや森林認証紙を使用しているそうです。
生理3日目に使用してみた
今回は生理3日目に使用してみました。多い日なのですが、漏れずに使えるのでしょうか。
着用感は?
シルクサテンの生地がとても心地よく、普通の使い捨てナプキンよりも肌当たりが優しく感じました。まさにシルクサテンショーツをはいているような感じです。厚みがけっこうあるので、このシルクナプキンをつけてサニタリーショーツをはくとけっこうゴワゴワした感じはします。
経血が出る感覚があるときに不安に感じましたが、しっかり吸収してくれているようで、使い捨てナプキンと使用感は似ていました。
漏れずに使えるの?
まず、羽根つきな上にスナップボタンでしっかり固定できる構造のため、横漏れの不安は全然ありませんでした。また、このシルクナプキンはしっかりとした防水布も使われているため、裏面から漏れる不安もまったくなく、普通の使い捨てナプキン同様に使うことができました。
取り替えるタイミングは?
3日目に使用したのですが、私の場合、使い捨てナプキンを使用するときもだいたい3-4時間に1回は取り替えています。今回も3時間超つけていたら不快感もあり、替え時のように感じました。使い捨てナプキンと同様の感覚で使えるようです。
取り外したあとどうする?
私は今回、自宅にいる間に使用したのですが、外出先の場合は、使い捨てナプキンならサニタリーボックスに捨てられますが、布ナプキンは持って帰るためのビニール袋などが必要です。経血をたっぷり吸収したあとの布ナプキンはニオイ漏れなどの対策も含め、持ち歩きには課題があると感じました。
また、だいたい使い捨てナプキンと同様の回数を替えないといけないので、多い日であれば日中でも4~5回変えなくてはいけません。そのために使用後のナプキンの量も多くなってしまうのが大変なのかもしれません。
洗濯の手間は?
洗濯機で洗う前にまず経血を落とすために手洗いしなくてはいけません。このシルクナプキンは黒いため、一見すると経血がどれくらい吸収されているかわかりにくいのですが、経血がしっかり落ちきるまでにけっこう時間がかかりました。私は今回1枚だけの使用でしたが、複数枚使う場合、それだけ手洗いの手間もかかるように思いました。
エコと手間のバランスが難しい!
正直、面倒くさがりの私にとっては、手間がかかることへのわずらわしさを感じるアイテムでした。吸水ショーツはナプキンを替える手間もかからず、吸水量も圧倒的で超感動したのですが、それに比較すると布ナプキンは使いやすさの面では劣っているように感じました。
使い捨てナプキンで大量のごみが発生することを防げて、環境に配慮できるというのは布ナプキンのとても素晴らしい点です。
でも私個人的には、フェムテックによって、できれば女性の暮らし全体がより快適になってほしいと思っています。つけ心地などはもちろん、忙しい女性たちの生活のなかで、毎月の生理にまつわる面倒くささや手間も減っていくほうがいいな、と感じます。
メリットとデメリット
私が感じたメリット、デメリットを最後にまとめてみます。
メリット
- ナプキンのゴミが出ない
- ショーツのような優しい肌ざわり
デメリット
- 洗う手間がかかる
- 外出先から持ち帰らなくてはいけない
web編集/steady.編集部
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