日本人の約1000万人が患っている!? まずは「骨検」で手軽にチェック!

女性が抱える健康課題を技術や知識、サービスで解決することの総称とされるフェムテック・フェムケア。特に生理の課題はフェムテック・フェムケアの中心的存在のひとつ。生理と関連した様々な事象や社会問題も、フェムテック・フェムケアが解決すべき課題であり、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)もそのひとつ。そして、骨粗鬆症を防ぐため、最近注目されているのが骨検(ほねけん)だ。

日本人の約1000万人が患っている!? まずは「骨検」で手軽にチェック!

 

骨も筋肉と同じように衰える! 骨粗鬆症とは

意識されることは少ないが、筋肉や目などと同様に骨も老化する。一般的には骨粗鬆症と呼ばれており、日本では1000万人を超える人が骨粗鬆症を患っているといわれている。骨の強さ(骨強度)は骨の量(密度)と骨の質によって決まるとされており、骨強度が弱くなると骨折しやすくなる。骨粗鬆症は骨量(骨密度)が少なく、骨質が劣化することで骨がもろくなり、骨折が起きやすい状態、または骨折が既に起きている疾患のことだ。

骨量と骨質

 

骨粗鬆症の主な原因は閉経と加齢! 男性も例外ではない

骨量は幼少期から増え続け、20歳ごろに最大となる。以降は40歳半ばまでほぼ横ばいとなり、50歳近くからは減少傾向へ。特に女性は比較的骨量が急激に減少する。これは骨量の減少する主な原因が閉経と加齢であるため。骨質も閉経や加齢などで劣化することが指摘されている。もちろん男性も加齢によって骨量が減少し骨質も劣化。骨粗鬆症の危険が高まる。

年齢と閉経に伴う骨量の変化をあらわすグラフ

 

骨粗鬆症は思った以上に厄介な疾患である3つの理由

① 初期症状がほぼない

ほとんどの場合、骨粗鬆症は発症初期は痛みが出ず、症状がない。そのため発症に気づかず放置してしまい、症状が現れるときには、病態が進行していることも珍しくない。

②ちょっとしたことで骨折が起きやすい

骨がもろくなっている状態では、つまずいたりころんだり、重いものを持ち上げたり、日常のちょっとしたことで骨折することがある。骨折が起きやすいのは背骨、太もものつけ根、手首、腕のつけ根など。

③生活に大きな影響を及ぼす

骨折の治療中、生活が不便になるのはもちろんのこと、背中や太もものつけ根などを骨折した場合、日常生活に支障が出て、QOLが悪化することも少なくない。また、高齢者が要介護生活となる原因のひとつが骨折であることも知られている。

65歳以上の要介護者の性別でみた介護が必要となった主な原因グラフ

 

骨粗鬆症を防ぐプロジェクト「骨検」

閉経後の女性はもちろん、男性にも大きなリスクとなる骨粗鬆症。フェムテック・フェムケアだけでなく社会的な課題といえる。そんな骨粗鬆症を防ぐため、旭化成ファーマが2020年から行っているのが「骨検(ほねけん)-骨にも検診プロジェクト-」というプロジェクト。骨粗鬆症について理解できる「骨検Webサイト」、無料で骨粗鬆症について相談ができる「骨のでんわ相談室」、骨密度測定などの体験イベントなどを通して、継続的に啓発活動を行っている。「骨検Webサイト」では、骨粗鬆症についてわかりやすい解説が掲載されているほか、検査方法や治療法、予防のための生活なども掲載されている。掲載内容の一部を箇条書きしてみた。

・骨粗鬆症の検査は骨密度測定というX線や超音波を用いる方法で行われる。
・治療は薬物治療が中心。食事療法や運動療法などもある。
・予防はバランスのいい食生活と適度な運動。
・摂るべきは不足しがちなカルシウムやビタミンDなど。

閉経後の女性は特に注意が必要だが、男性も含め、よりよい生活を長く過ごすため、骨の老化を防ぎ、骨粗鬆症を予防したい。言葉は知られていても検査や治療など具体的なことはまだまだ知られていない骨粗鬆症のガイドとして、骨検を大いに利用しよう。

 

旭化成ファーマとは

旭化成ファーマ株式会社は、「ひとりひとりの “いのち” に真摯に寄り添い、豊かなアイデアと確かなサイエンスで、アンメットメディカルニーズを解決する」という理念のもと、旭化成グループのヘルスケア領域の事業会社として医療用医薬品、診断薬の分野で事業を展開。

文/金山 靖

 

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