妊娠中も家族で楽しみたい! テーマパークでの過ごし方【医師監修】

連日の高温で早くもバテぎみですが、夏休みの計画をたてている妊婦さんも多いかと思います。遊園地やプールなどテーマパークなどで家族や友人と遊ぶ場合、やはりお腹の中の赤ちゃんはもちろん自身の体調も心配……。そこで、妊婦さんの過ごし方、持っていったほうがいいものなどをご紹介します。

いちばん怖いのが熱中症。妊婦は重篤化しやすい

――遊園地やプールなど、夏休みを利用してテーマパークで過ごす場合に気を付けることは何ですか?

「いちばんは熱中症です。今年の夏も酷暑となっていますからこまめな水分補給が必要です。妊婦さんの場合、脱水症状になりやすく、症状としては気分が悪くなる、めまいがする、倒れることもあります。また、重篤化しやすいのでこまめな水分補給と休息を欠かさないことです」(三井先生)

――休息はどのようにとるのがおすすめですか?

「1時間に1回は必ず休憩しましょう。立ち止まるのが休憩ではなく、ちゃんとイスに座って、涼しい場所で休みましょう。この時も水分をしっかりとってくださいね」(三井先生)

 

安定期に入っていても、リスクは変わらない

――テーマパークに行く場合、持っていくものは何ですか?

「冷却効果のあるネックバンドや携帯の扇風機など、歩きながら体を涼しくするグッズがあると便利ですね。また、何かあった場合のことを考えて、母子手帳とお薬手帳(服用している場合)は持っていきましょう」(三井先生)

――安定期に入っていれば、出かけてもリスクは小さくなりますか?

「みなさん誤解されていますが、“16週を過ぎて安定期に入ればもう大丈夫”、ではありませんよ。安定期に限らず、妊娠中は何が起こるかわかりません。もちろん、行ってはいけないということではありませんが、無理をしないこと。テーマパークに行くと楽しくなってしまって、ついつい無茶をしてしまいがちですから、妊娠中であることを忘れずに行動してください」(三井先生)

――確かに、上のお子さんがいる場合などは無理しがちですね。

「そうなんです。上のお子さんがいる場合は、もしもご自分の体調が悪くなったときのことを考えて、自分以外にお子さんのお世話できる大人が一緒にいてくれると安心ですね」(三井先生)

 

プールや温泉に行く場合、感染と転倒に気を付けて!

――プールに出かける場合の注意点はありますか?

「プールは衛生面での注意がとくに必要です。プールは不特定の人が入っていますから、やはりばい菌が心配です。膣からばい菌が入ることで膣炎になる可能性もあります。プールだけではなく、不特定多数の人が使っている敷物などにベタッと座るのも妊婦さんにとってはばい菌による感染のリスクがあります。プールと同じように温泉も同じことが言えます。どちらも入ってはいけないとは言いませんが、シャワーをしっかり浴びる、膣をキレイに洗うなど清潔にすることを心がけてください。また、お腹が大きくなってくるとバランスを崩しやすくなるため、プールサイドを歩くときは滑って転ばないように気を付けてくださいね」(三井先生)

 

夏休みの計画を立てている妊婦さんが多いと思いますが、お腹にいる赤ちゃんのことを考えながら行動すること、行き先を考えることが必要ですね。充実した夏休みを過ごすためにも、参考にしてください。

 

教えてくれたのは…国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 不育診療科 診療部長 三井真理先生

【PROFILE】日本大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。日本周産期・新生児医学会認定 周産期(母体・胎児)専門医・指導医。日本産婦人科学会認定 産婦人科専門医・指導医。

取材・文=夏目 円
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