女性特有の病気サイン見過ごしてない? 婦人科検診に行こう! ④

PART. 3 だれでもかかる可能性がある! 性感染症編 ~その1~

性感染症はその名の通り、性行為によって感染する病気のこと。感染すると不妊の原因や将来の子どもに関わる場合も。自分のカラダを守るためにも、知識をアップデートして!

Q, アラサーに増えている性感染症って?

A, クラミジアへの感染がここ最近増加中!

クラミジアは日本でもっとも多い性感染症。高校生の10人に1人がかかっているというデータもあり、近年アラサーの感染者も急増しています。感染しても男女ともに自覚症状がほとんどないのが特徴。感染したまま放置していると、卵管が閉塞するなど、不妊の原因になることも。

 

Q, 性感染症を防ぐためにできることは?

A, 不特定多数の人と関係を持つのをやめましょう

コンドームは性感染症予防に有効ですが、ケジラミや梅毒などは、コンドームを使用していても感染する場合も。パートナーができたら自分だけでなく相手も性病検査を受けておくと安心です。バックグラウンドの分からない不特定多数の人と関係を持たないのも重要!

 

Q, 感染したら自分で治せる?

A, 自分では治せません! 自己判断は危険です

感染症の種類にもよりますが、ほとんどの治療には薬の服用が必要で、自然治癒することは決してありません。また、市販薬を使用しても治すことはできません。女性なら婦人科、男性なら泌尿器科を受診し、適切な治療を受けましょう。ネットの情報を鵜呑みにし、自己判断するのは絶対に避けて。

 

Q, 性交渉後、すぐに検査をすれば結果は出る?

A, 感染症によって異なります!

クラミジアと淋病は、感染機会からすぐのタイミングで検査を受けられ陽性・陰性の判定が出ますが、梅毒は感染機会から4週間程度、HIVは6~8週間程度経たないと抗体ができません。感染機会からすぐ(抗体ができていない時期)に検査を受けた場合は、実際に感染していても陰性となる可能性が!

 

教えてくれたのは……丸の内の森レディースクリニック 院長 宋 美玄先生

産婦人科医として多忙な毎日を送る傍ら、メディアへの出演、SNSなどでの発信を通して女性の性や健康の啓蒙活動を行う。https://www.puerta-ds.com/son/

 

Illustration_YASUKO SAKURAI

text_YOKO SUENAGA

(SPRiNG2024年11月号)

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