（2020年6月25日 更新）
鮮やかなレッド、大人っぽい青みピンク、宝石のようなエメラルドグリーン……。着るだけで元気が出るような、色のある服たちを、木村文乃さんが爽やかに着こなしてくれました。
《目次》
●木村文乃「ドラマの撮影の日はほぼ“つなぎ”です」
●木村文乃「メイクをしないと落ち着かないようになってきた」
●木村文乃「長谷川博己さんの演じる光秀は、とてもチャーミング」
●木村文乃「まだ行ったことのない日本の海へ出かけて、いろんな人に会いたい」
●Information＿木村文乃さん出演のドラマ NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
●Profile＿木村文乃
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木村文乃「ドラマの撮影の日はほぼ“つなぎ”です」
コート¥52,000／ギャレゴ デスポート（ビショップ）、オールインワン¥45,000／トゥジュー（トゥジュー 代官山ストア）、イヤリング¥15,000／ドナテラ・ペリーニ（日本橋三越本店 本館3階ミグジュアリー）、靴下¥2,100／アデュー トリステス、靴¥90,000／マーガレット・ハウエル（アングローバル）
木村文乃さんが着こなしてくれたのは、身にまとうだけでエネルギーがもらえそうな、ビビッドな色の装いです。
「赤のコートがかわいかったですね！ 素材感も好みだし、普段も着てみたいけど、どうしても“赤いコートを着て歩いている自分”への照れが先に出ちゃって……。うちにも、着られずに眠ったままの赤い服があります（笑）」
今日着たようなオールインワンは、プライベートでも着る機会が多いという木村さん。
「ドラマの撮影が続くと“つなぎ”ばっかりで、6着くらい持っています。それも、ボタンじゃなくてファスナーで脱ぎ着するタイプがほとんど。つい楽な服を選んでしまうので普段はパーカも多いんですけど、ゆるすぎる服に逃げない、という挑戦はしています。今までならLサイズのTシャツを買っていたところを、ジャストサイズのものを選んでみたり」
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木村文乃「メイクをしないと落ち着かないようになってきた」
トップス¥29,000、パンツ¥37,000、シルクショール¥18,000／すべてマニュエルギバル（ジャーナル スタンダード ラックス表参道店）、ストール¥9,000／ハウス オブ ロータス（インターモード川辺）、イヤリング¥25,000／ドナテラ・ペリーニ（日本橋三越本店 本館3階ミグジュアリー）
前回リンネルに登場したときは、「メイクに興味が出てきて、最近ようやくメイク道具を一式そろえました」と明かしていた木村さんですが、その後は……？
「ファンデーションからきちんとメイクするというよりは、目元だけやって出かけるという程度ですけど、しないと落ち着かないようになってきて。大人の階段を上りました（笑）。いざメイクをし始めると、服も気を使ってみようと思うし、相乗効果がありますね。ノーメイクだと、楽な格好でいいかな〜って思っちゃうけど（笑）。それはそれで好きなので、どちらにしてもプラスの効果があります」
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木村文乃「長谷川博己さんの演じる光秀は、とてもチャーミング」
ジャケット¥57,000／スズキ タカユキ、ワンピース¥62,000／トゥジュー（トゥジュー 代官山ストア）、パンツ¥20,000／ハウス オブ ロータス（ハウス オブ ロータス青山店）、イヤリング¥12,000／チェリーブラウン、靴¥90,000／マーガレット・ハウエル（アングローバル）
出演中の大河ドラマ「麒麟がくる」でも、“色”は見どころのひとつ。登場人物ごとにイメージカラーがあり、木村さんが演じる明智光秀の妻、煕子は、華やかなピンクの衣装を身につけています。
「今回のドラマは全体的にビビッドな絵づくりになっていて、煕子さんはピンクのお花のイメージ。ふんわりとしているけど胆力があって、生死を懸けた戦いをしている夫を支えるだけでなく、隣に立って、ともに守ろうとする人です。石川さゆりさんが演じるお姑さんと一緒になぎなたをするシーンもあって。昔の時代劇にあるような、三歩下がって夫の後ろをついていく……という感じではなく、とても現代的な描かれ方ですよね」
以前も共演経験のある光秀役の長谷川博己さんの印象は、「本当に穏やかな方」。
「歴史で知っていた光秀はクールなイメージがあったけど、長谷川さんの演じる光秀は、とてもチャーミング。応援したいな、っていう気持ちになります。それも長谷川さんの人柄があってこそ。さゆりさんもキュートで朗らかな方なので、とても現場の雰囲気が温かくて。撮影がある日は、ただいま、っておうちに帰って行くような感覚なんです」
木村文乃「まだ行ったことのない日本の海へ出かけて、いろんな人に会いたい」
今年は、大河ドラマなどの仕事と、大好きなダイビングをメリハリをつけて満喫する“海と旅の1年”に。
「海にはよく遊びに行きます。実は先日も弾丸旅で沖縄までホエールウォッチングに行ってきたんです。子どものクジラが元気にばしゃばしゃジャンプしているのが遠くに見えて、それだけでもかなり珍しいそうなんですけど、そのうち一緒に行っていた人が『声が聞こえる！』って。潜ってみたら、クジラの鳴き声がフィンから振動で伝わってきて、コンサートホールにいるみたいに体が震えるんですよ。めったにできない素晴らしい経験でした」
そうした珍しい体験ができたのも、経験を積んできたからこそ。最近は、ついにダイビング100本目を記録したそう。
「100本潜った経験があると、みんなが『もう初心者じゃないね』と認めてくれて、誘ってもらえる機会も増える。数字は信頼関係を築く目安でもあるんです」
ぱっと目を輝かせて話す姿からも、今の充実ぶりがうかがえます。それほど夢中になった理由は、どこにあるのでしょうか。
「もともと水の中にいるのが好きだったんです。それと最近気づいたのが、ダイビングって、ちゃんと確認作業をしないとできないスポーツなんですよ。1つ間違っただけで危険になるし、チームの足を引っ張って楽しめなくなってしまう。潜る前に1つ1つ器材をチェックしていると、自分の心も整っていくような気がするんです」
趣味として始まったダイビングですが、今はダイビングの業界や地域に、活気を与える存在にもなりたい、と木村さん。
「以前、岩手の被災地にダイビングをしに行ったとき、漁港のみなさんとごはんを食べたらとても喜んでもらえて。それが私にできる一番の恩返しだと思うから、まだ行ったことのない日本の海へ出かけて、いろんな人に会いたい。行って『あなた誰？』って言われないためにも、ちゃんと役者としてもがんばっていかなくちゃな、と思っています」
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Information＿木村文乃さん出演のドラマ NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
本能寺の変で知られる戦国時代の武将・明智光秀を主人公に、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康といった英雄たちが天下を狙って戦うさまを描いた青春群像劇。木村さんは、長谷川博己さん演じる光秀の正室・熙子を演じる。戦国時代が舞台の大河ドラマとしては初めて4Kカメラで撮影されており、カラフルな色彩にも注目が集まる。毎週日曜夜8時よりNHK総合にて放送。
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Profile＿木村文乃
きむら・ふみの
1987年、東京都生まれ。2005年の女優デビュー以降、多くのドラマや映画に出演。近年のおもな出演作にドラマ「大奥 最終章」「サギデカ」「蝶の力学 殺人分析班」、配信ドラマ「SICK'S 廐乃抄 ～内閣情報調査室特務事項専従係事件簿～」、映画『羊の木』『体操しようよ』『居眠り磐音』『ザ・ファブル』など。現在、放送中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」では、正室として主人公・明智光秀を支える熙子役を務める。
※ 取材は2020年2月におこなったものです
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
photograph_Chiemi Nakajima
styling_Junko Okamoto
hair ＆ make-up_Yoko Imura[éclat]
text_Hanae Kudo
（リンネル 2020年6月号）
web edit_FASHION BOX
