筋肉を鍛えることは、私たちの体と心にどんな影響をもたらすのでしょうか。最近の研究では、筋トレによる驚くべき効果が注目されているようです。「“マッチョ”な肉体を作る」だけではない、その知られざるパワーについて、理学療法士・トレーナーの庵野拓将先生に教えていただきました!
≪目次≫
●筋トレは病気にも負けないカラダを作る?
●筋トレが精神面にも好影響を与えるって本当?
●教えてくれたのは……
筋トレは病気にも負けないカラダを作る?
Q. 筋トレを続けることで「病気にも強いカラダ」になれるというのは本当ですか?
A. 筋トレは病気に対しても有効です。
興味深い研究結果が、2017年にオーストラリアのシドニー大学から報告されています。
「週2回以上の筋トレは、がんの死亡率を3割減少させ、また、すべての病気による死亡率も2割減少させる」というものです。
このような効果は、ジムで行う器具を用いたトレーニングだけでなく、自宅での自重トレーニングでも得られます。
筋トレが病気に対しても有効であるという最新のエビデンスは、いま世界から注目を集めています。
ぽっこりお腹を解消したい! 5分でできるストレッチで筋トレ効率アップ!【医師解説】
トランクツイストでわき腹を鍛える! 簡単な腹筋トレーニング|プロが解説
ハイニータッチで脂肪燃焼|基本の腹筋の鍛え方 初心者向けにプロが指南
筋トレが精神面にも好影響を与えるって本当?
Q. 筋トレによって精神面の安定が得られるなど、メンタル面にも影響があるのでしょうか?
A. 影響は十分に考えられます。
2017年にアイルランド・リムリック大学で行われた研究では、筋トレが健常者の不安を大幅に改善させるだけでなく、不安障害などの病気も改善させることが報告されています。
また、このような効果は性別や年齢に関係ないことも示されており、ある程度の疲労をともなう筋トレによって、誰でも精神的な安定が得られると考えられます。
K-1王者・武尊がトレーニングを伝授! 鍛え抜かれた美しい細マッチョになる方法
人気YouTuber鹿の間 -12kgダイエット法[食事、筋トレ、モチベUP etc.]
●教えてくれたのは……
理学療法士・トレーナー、博士(医学)
庵野拓将(あんの・たくまさ)先生
【Profile】
大学院修了後、大学病院のリハビリセンターに勤務。怪我や病気を患った人々からアスリートに至るまで、これまで延べ6万人に肉体づくりを指導してきた。大学病院においては、世界最先端の研究成果をトレーニング現場にフィードバックすべく、研究発表、論文執筆にも精力的に取り組んでいる。筋トレ、スポーツ栄養学をはじめとする最新の研究報告を紹介するブログ「リハビリmemo」主宰。著書に『科学的に正しい筋トレ 最強の教科書』(KADOKAWA)がある。
ブログ :「リハビリmemo」
ツイッター:「庵野拓将 @takumasa39」
(抜粋)
書籍『これが世界標準! 科学が証明した最強の筋トレ』
監修:庵野拓将
書籍『これが世界標準! 科学が証明した最強の筋トレ』をアマゾンでチェック
構成:近藤隆夫
編集協力:SLAM JAM、廣井章乃、村中崇
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
WEB編集:FASHION BOX、株式会社エクスライト