CVRとは消費者から顧客への転換率!

CVRとは? Webマーケの基礎用語を初心者向けに解説|デジタルマーケのプロ監修

Webサイトについて打合せしていると、耳にすることが多いのが“コンバージョン”という用語。コンバージョン(CV)とは、ひと言で言うと“訪問ユーザーに商品購入などを行わせて、顧客に転換させたこと”です。

デジタルマーケティングの最終目的は、この顧客との成約=コンバージョンでしょう。しかし、いきなり最終的な成果にたどり着くことは稀です。そのためには、最初の足がかりとなるWebページにおける顧客転換率(CVR)を明確に設定し、これを段階的にクリアしていくことが必要となるのだそう。
そんな重要な指針、CVRとは何なのかをデジタルマーケティングの専門家である山浦直宏さんにうかがいました。

≪目次≫
●CVRは消費者が顧客に転じる割合
●期待通りの成果が得られないときの問題は?
●CVRを明確に設定して問題点を修正
●CVR[顧客転換率]/用語解説
●教えてくれたのは……

 

CVRは消費者が顧客に転じる割合

マーケティングで成果を表す基準のひとつに、CVR(顧客転換率)があります。それまで企業と無縁だった消費者が顧客に転じてくれる割合を示すもので、一例としてはWebサイトを訪問した人のうち実際に商品を購入してくれた割合などで表現します。

そしてひとつひとつのケースでは、売買が成立した瞬間をコンバージョン成立といいます。

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期待通りの成果が得られないときの問題は?

マーケティングが期待通りの成果を得られないというケースはままあります。

このとき陥りがちなのが、Webサイトを開設すれば売上がアップする、などという具合に最終的な結果しか見ず、途中の行程をイメージできていないケースです。それでは、どこかに不具合があった場合に問題点を洗い出すことができません。

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CVRを明確に設定して問題点を修正

そこで、Webサイトの各ページにそれぞれコンバージョンの目標を細かく設定し、それを積み重ねていく手法をとります。

たとえば、BtoC企業であればトップページで新規顧客の会員登録、資料請求などがコンバージョンに設定でき、次のページで商品の詳細説明を最後まで読んでもらえて購入手続きページまで進むことを新たなコンバージョンとします。

こうして各ページのCVRを比較していけば、どのページで数字が下がるかが可視化でき、問題点を修正していくことができるのです。業種によってコンバージョンは同時に複数設定されることもあるので、柔軟に設定を見極めましょう。

CVR

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CVR[顧客転換率]/用語解説

「Conversion Rate」の略語。コンバージョン率。顧客転換率。CVRが低い場合、さまざまな改善点が挙げられます。サイトに対するユーザーターゲットが適切であるか、閲覧ページが最適なものであるか、購入や申し込みまでのフォームに問題がないか、などになります。

 

教えてくれたのは……

デジタルマーケティング アドバイザー&コンサルタント
山浦直宏(やまうら・なおひろ)

【Profile】

読売広告社、ユニクロ、トランスコスモスを経てデジタルマーケティングコンサルティング会社のアユダンテ(株)に在籍。Googleマーケティングプラットフォームのコンサルを行う傍ら、デジタルマーケティング領域のコンサルや企業研修など、コンサル実務と組織・人材育成の両面からデジタルマーケティングを推進している。Googleアナリティクス 360(有料版)のコンサルの実績は40社を超え、先進事例多数。マーケティングコンサルティング会社の(株)シナプスでは研修講師として、マス&デジタルの経験からまとめた「デジタルマーケティング概論 (基礎)」を展開。NTTデータ、日本ユニシス、凸版印刷、双日、テレビ東京など、デジタル化を推進する多くの企業研修に採用されている。2010年よりGoogleアナリティクス個人認定資格 (GAIQ) 講座をはじめ、累計1000人以上の合格者を輩出し人気を博している。これまでに、読売広告社では社内起業し、子会社の代表取締役に就任。トランスコスモスでは部長職、子会社取締役副社長などを歴任。また、立教大学経営学部非常勤講師として教鞭も執り、これまでに青山学院大学、東京都市大学、多摩大学、会津大学でも講座・講演を行い、後進の指導・育成にも努めている。主な著書に『Google Analytics パーフェクトガイド増補改訂版』(SBクリエイティブ)、『いちばんやさしいGoogleアナリティクスの教本』(インプレス)、『GAIQ資格試験対策ガイド』(翔泳社)、『Googleアナリティクス プロフェッショナル』(技術評論社)などがあり、累計2万部を超えるGoogleアナリティクス本のベストセラー著者でもある。ほか、ネットメディアを中心に記事執筆、寄稿多数。

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(抜粋)

デジタルマーケティング

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監修/山浦直宏

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編集/佐藤裕二、林賢吾、佐古京太(株式会社ファミリーマガジン)
編集協力/竹内雅彦(株式会社風都舎)、井上岳則、水野春彦
協力/アユダンテ株式会社
WEB編集/FASHION BOX
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