戻ってくるお金がある!? 忘れずに行うべき確定申告とは?

戻ってくるお金がある!? 忘れずに行うべき確定申告とは?

出典: FASHION BOX

年末になると会社では年末調整の案内が始まります。会社員だと年末調整だけで大丈夫と思いがち。でも実は会社員でも確定申告が必要になるケースがあることをご存じですか。梅田泰宏さんが確定申告について教えてくださいました。

教えてくれたのはこの方

梅田泰宏さん

公認会計士、税理士。中央大学卒業後、大手監査法人に入社。1983年に梅田公認会計士事務所を設立。企業における幅広いコンサルティング活動を精力的に行う。2004年に社会保険労務士、司法書士との合同事務所「キャッスルロック・パートナーズ」を設立。『経費で落ちるレシート・落ちないレシート』(日本実業出版社)、『これだけは知っておきたい「税金」のしくみとルール 改訂新版5版』(フォレスト出版)など著書多数。

確定申告とは?

戻ってくるお金がある!? 忘れずに行うべき確定申告とは?
出典: FASHION BOX

所得税の申告・納付は毎年、2月中旬~3月中旬に「確定申告」をして行います。確定申告とは1月から12月末までの1年間の所得を計算して申告し、納付すべき税額を確定する手続きのことです。

通常、会社員の税金は給与から源泉徴収されているので、確定申告の必要はありません。つまり、会社は従業員の所得税を給与から天引きする形で先払いしているのです。しかし、源泉徴収の金額は平均値をもとに計算されたものなので、必ずしも実際の年税額と一致しません。そのため、「年末調整」で過不足分を調整します。調整された差額のうち、従業員に返金されるものは「還付」、逆に給与から天引きして徴収されるものは「追加徴収」と呼ばれます。

【オススメ記事】
もしも催眠商法に誘われたら……? 特殊詐欺から身を守るクイズ

ただし、年末調整では調整されない控除があるため、サラリーマンでも確定申告したほうがいいケースがあります。たとえば、住宅ローン控除を利用するためには初年度に確定申告をする必要があります。一度申告しておけば、2年目以降は年末調整だけで控除の手続きを完了することができます。このほか、給与収入が2000万円を超える人など、サラリーマンでも必ず確定申告が必要な場合もあります。

一方、個人事業主の場合は、確定申告は必須です。申告方法には「青色申告」と「白色申告」の2種類があります。青色申告は簿記に関してやや面倒な手続きが必要ですが、節税につながるさまざまなメリットを得られます。

確定申告はどんな人が対象?

確定申告すると得な場合

□不慮の災害や盗難にあった人
□多額の医療費を負担した人
□マイホームを買った人
□年の途中で退職し、その後就職していない人 など

給与が源泉徴収されているサラリーマンでも確定申告が必要な場合

□給与収入が2000万円を超える人
□副業による所得が20万円を超える人
□2カ所以上から給与をもらっている人 など

一般的に確定申告が必要な場合

□自営業などで事業所得のある人
□株取引などで所得のあった人
□不動産所得のある人
□兼業農家 など

確定申告が不要な場合

□事業などの収入から経費を引いた所得が38万円以下の人
□副業による所得が20万円以下の人
□公的年金が400万円以下で、ほかの所得も20万円以下の人 など

【オススメ記事】
お札の向きは下向きが正解⁉︎ 「貯まる財布」5つの条件

確定申告の4つのSTEP

STEP 1:申告に必要な書類を集める

会社員なら、勤務先が発行する源泉徴収票を手元に用意。医療費控除や寄付金控除を受けたいなら領収書、住宅ローン控除なら売買契約書やローン残高証明書などを準備しましょう。

 

STEP 2:国税庁のホームページなどで書類を作成

国税庁のサイトにある「確定申告書等作成コーナー」から「作成開始」に進み、必要な項目を入力します。申告書を作成できる、市販のクラウド会計ソフトなどを使うのもおすすめ。

 

STEP 3:税務署に持参、郵送またはオンライン上で提出

住所地を管轄する税務署を調べ、STEP 2で作成した申告書を印刷して持参または郵送。マイナンバーカードがあれば、電子申告の手続きを済ませることでネットからも提出できます。

 

STEP 4:還付金が口座に振り込まれる

申告書に間違いなどがなければ、申告から1〜3カ月後に、書類を提出した税務署から還付金のお知らせが届きます。指定した金融機関の口座に振り込まれたかどうかチェックして。

 

【オススメ記事】
「浮気相手を妊娠させてしまって……」詐欺電話の手口と対策

確定申告の疑問を解決!

Q:確定申告しなかったらどうなるの?

原則として、納付すべき税額に対して50万円までは15%、50万円超の部分は20%を乗じて計算した「無申告加算税」を支払う必要があります。なお、期限後でも税務署の調査を受ける前に自主的に申告した場合は、無申告加算税の割合は5%に軽減されます。

Q:提出後に「誤りがあった!」と気づいたら?

税額を多く申告していた場合は、申告期限から5年以内に「更正の請求書」を記入し、所轄税務署長に提出します。少なく申告していた場合は「修正申告」をする必要があります。

【オススメ記事】
気づいたらお金がない!? そうなる前に知りたい「お金の整理整頓」

(抜粋)

戻ってくるお金がある!? 忘れずに行うべき確定申告とは?
出典: FASHION BOX

TJ MOOK『お金の不安をなくす本』
https://tkj.jp/book/?cd=TD295262
監修:梅田泰宏、西山美紀、松浦建二、松岡賢治、松方ヒロ

執筆・編集/山口佐知子、西山美紀、松岡賢治、松浦建二、木村 敬、松方ヒロ
イラスト/大野文彰(大野デザイン事務所)、水谷慶大、achaca
編集/FASHION BOX
TJ MOOK『お金の不安をなくす本』
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください

RELATED CONTENTS

関連コンテンツ