発表！ リンネル暮らしの道具大賞 2020／キッチンアイテム編
リンネル暮らしの道具大賞2020を発表！ 本当に頼れる目利きさんが選んだアイテムで、日々の暮らしがより楽しく豊かになりますように――。
■2020年のテーマは「私にとって理由のあるものたち」
2020年。今年はいろいろなことがありました。おこもりの時間が増え、生活様式が変化したことで、今まで道具を選んでいた視点やポイントが、少し変わったように思います。
「時短」「コスパのいいもの」などの尺度とは違ったもの選びをするようになってきた。自分にとってのいいものを、じっくりと選ぶ時間が増えた。家にいる機会も増えて、本当に自分が好きで、しっくりとなじむものを選びたいと思うようになった。そんなふうに、選ぶ理由にも向き合うようになってきたと思います。
なので、今年の道具大賞は、「私にとって理由のあるものたち」というテーマを掲げました。例年通りのキッチンアイテムの紹介はもちろんですが、より選んだ人の「思い」にフォーカスを当て、たっぷりと道具選びの理由を聞き、紹介していきます。
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ステイホームの食卓を充実させたもの
〈バーミキュラ〉のフライパン 26cm オーク
POINT：余分な水分を放出して素材のうまみが凝縮する
新開発のホーローと蓄熱性が高い鋳鉄を組み合わせることで、余分な水分を瞬間的に蒸発させて、うまみを凝縮するフライパン。ホーローコーティングははげにくく、洗剤で丸洗いできるという扱いやすさも、おすすめの理由です。別売りで専用蓋もあり。
「軽くて扱いやすいのに、プロっぽい仕上がりになり、料理の腕が上がった気分になれるフライパンです。これで作る目玉焼きは、毎回自分史上最高の焼き上がりです（笑）。キッチンに置いたときのたたずまいも美しくて、毎日使いたくなるのもいい」（オモムロニ。さん）
〈SOUPs〉のオリジナルスープ皿
POINT：盛り付けた料理が映えるリムのある白皿
フードコーディネーター長尾智子さんのブランド。真っ白な波佐見焼のスープ皿は、料理をすくいやすいカーブの深さと、小ぶりなテーブルにも収まりやすい直径22cmの大きさが特徴。フランスなどで使われている昔ながらの形と業務用の雰囲気を併せ持ちます。ほどよい重さで頑丈なので、日々の食卓がなんだかいとおしくなるお皿です。
「友人宅に招かれたときに、リムのあるこのお皿に盛り付けると、料理がワンランク上に見えるといっていたのでほしくなりました」（加藤さん）
〈サンコー〉の充電式コードレス電動肉＆パン切り包丁 エレクトリックナイフ
POINT：食材の断面を傷つけず美しく切る電動ナイフ
2枚のブレイドが前後にスライドしながら食材をカット。断面がボロボロになりがちな焼きたてのパンや、クリームたっぷりのホールケーキ、熟したトマトや大きな肉などを、薄くきれいに切れるので、とっても快適。
「力もテクニックもいらずに、やわらかいものや水分の多いものが、スーッと切れる電動包丁です。切れ味のよさと、断面の美しさに感動。充電式だからコードレスで使えるし、刃も取り外して洗えます。“断面萌え”なフルーツサンドなんかを作りたくなります」（オモムロニ。さん）
〈そうじの神様〉の食器拭きにもなる水切りマット
POINT：使いやすい大きさで吸水性と速乾性が◎
吸水性、拭き取り性能にすぐれた少し厚みのある繊維を使用。洗った食器を拭くクロスとしても、洗い終わったお皿を広げて水切りするマットとしても使えます。速乾性で生乾き臭の心配もないのがうれしい。さらさらした手触りで、グラスを拭き上げるときも毛羽立ちなく仕上がります。広げる場所を選ばないサイズ。
「おうちごはんが増えて、食器を洗う量が激増。シンクにかける水切りとお皿立てでは足りなくなったときに、さっと広げられるこれが重宝しました」（近藤さん）
〈アールケ〉のシルバースチール
POINT：スタイリッシュにおいしい炭酸水ができる
スウェーデンのインダストリアルデザイナーによるブランド。ガスシリンダーをセットし、水の入った専用ボトルを取り付けレバーを倒すと、炭酸水になります。ペットボトルのごみを減らせて、サスティナブル。
「普通の水道水でもおどろくほどおいしい炭酸水になる、ソーダサーバーです。シリンダーをセットしたら、毎回レバーを下げるだけ。レバーを下げる加減で、炭酸の強さが自由に調節できます。コードレスでキッチンでもダイニングでもどこにでも置けるのがいい」（オモムロニ。さん）
〈ケユカ〉のトワイロミニキャニスター
POINT：コンパクトな収納で冷蔵庫内が広く使える
AS樹脂の本体に、シリコーンゴムのふたがついたシンプルなつくり。2段に重ねても冷蔵庫の棚に収まるサイズ感で使いやすい。
「冷蔵庫内の細かい食材や調味料を整理するために、買いました。保存したい食材に合わせてサイズが選べてコンパクト、見た目がシンプルでそのまま食卓に出せるのが便利。ごま、揚げ玉、だし、かつおぶしなど、使用頻度の高いものを入れていますが、ふたの開け閉めもしやすいのがいいですね」（近藤さん）
〈キントー〉のCAPSULE コールドブリューカラフェ 1L
POINT：フィルター付きでお茶やコーヒーが簡単に
傾けると自然に上部のふたが開き、360°どの方向でも注げるCAPSULE。付属のフィルターは細かいメッシュなので、お茶だけではなく、コーヒーの粉を入れれば、約8時間で水出しコーヒーが淹れられます。ボトル部分は耐熱ガラス製。色はブラウン、ホワイトの2色。
「免疫力アップを意識して、緑茶をよく飲むようになったので、水出し緑茶を作るときに愛用しています。お茶袋で入れたりするよりも、フィルターの扱いが楽ですし、見た目もスタイリッシュでカフェ気分になれるのがいいです」（近藤さん）
〈アイリスオーヤマ〉のノンフロン冷凍冷蔵庫87L PRC-B092D
POINT：インテリアになじむコンパクトな2台目冷蔵庫
冷蔵61L、冷凍26Lで、リビングや寝室にぴったり。左右両開き対応、省エネ基準も100％達成。木目調など、カラーバリエーションは4色。
「長年使っていたウォーターサーバーを手放したこともあって、リビングに置くセカンド冷蔵庫として導入。場所をとっていた飲み物やおやつ類をミニ冷蔵庫にまとめることで、キッチンの冷蔵庫の整理がしやすくなりました。冷凍庫にはスープのストックを入れています。家電の色は黒で統一しています」（近藤さん）
〈工房アイザワ〉の手付きステンレスボウル
POINT：取っ手付きの深型で混ぜる調理も楽々
シンプルな形と日本の伝統の技術を大切にする、新潟県燕市のメーカー。手付きボウルは、約400～1600mLのメモリがついて計量しやすく、深型だからサラダなどを作るときにも扱いやすい。
「ありそうでない、ステンレス製のボウルの取っ手付き。洗い終わったら、ざると一緒にシンクの上に吊るして乾かせるのが便利です。内側に目盛りがありお菓子作りなどにも便利」（マキさん）
〈レコルト〉のフードドライヤー
POINT：まとめ買いした野菜をドライで無駄なく使える
庫内を温風が循環して、むらなく乾燥。温度は35～75℃、タイマーは2～30時間の設定が可能で、ドライフルーツなどのほか、下ごしらえに使えば野菜のうまみを凝縮。
「A4スペースにおける小さなフードドライヤー。4段で食材を入れられるので、思いのほかたくさん乾燥できます。まとめ買いしたキノコや野菜を乾燥、保存するのに使いました。2時間のセミドライ、6～8時間のしっかりドライもできて楽しい」（神原さん）
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〈ハリオ〉のだしポット
POINT：電子レンジOKで取っただしをそのまま保存
大きめのストレーナーがついて、しっかりだしを抽出できるガラスポット。口が広く、洗いやすく衛生的に使えます。
「このまま電子レンジにかけてだしが取れて、冷蔵庫に入れても邪魔にならないサイズ感。だしを取りたい気持ちに寄り添ってくれるアイテムです。ポットに目盛りがついているので、計量カップ代わりになります。お茶の水出し用に、もうひとつ買おうかどうか検討中」（加藤さん）
〈ミケ〉のミスターQ Mサイズ
POINT：やわらかく泡立ちのよい石鹸で食器洗いが時短
頑固な油汚れもよく落ちる、プラスチックケースに入ったビッグサイズの固形洗剤。少量で使えるので手荒れがしにくく、液体洗剤よりも約5倍長持ちします。服のシミ抜きや靴洗いなどにもマルチに使えます。
「容器に吸盤がついていて、シンクの中にピタッとつけてスポンジで少量取って使います。少なくてもよく泡立って、洗浄力が強いし、片手でサッとつけられるので、時短にもなっています」（編集長 西山）
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リンネル暮らしの道具大賞2020 キッチン部門賞は……
〈ジオ・プロダクト〉の鍋
POINT：扱いやすいステンレス製なのに熱伝導がよく、長く愛用できる鍋
7層構造で、熱がむらなく伝わり、ふたが縁に密着して蒸気を逃さず調理できるのが、おいしさの秘密。液だれしにくい縁の形状や、シンプルでお手入れしやすいフォルムも魅力のひとつです。パスタポットは、6.8L容量でたっぷりゆでられて、中にメッシュ網がついてゆで上げるときにも便利。
「十年来使っている鍋は、すべてジオ・プロダクト。ステンレス製ですが、熱伝導がよく、無水調理や余熱調理もできます。焦がしたときも、重曹でこすればすぐきれいになります」（中山さん）
「自粛中に、麺類を食べることが増えたので、一気にゆでられるジオ・プロダクトのパスタポットを購入。キャベツを丸ごとゆでたり、煮物をいつもの倍量で作ったりと、重宝しています」（宇高さん）
本当に頼れる目利きさんが選びました
収納暮らしコンサルタント 宇高有香さん プロフィール
ブログ「ウチカラ」主宰。建築、インテリアの知識を活かした収納コンサルやもの選びが得意で、講座も実施する。
雑貨コーディネーター オモムロニ。さん プロフィール
雑貨コーディネーター。アイテムの審美眼に優れ、道具への知識が深い。人気女性誌で連載も行う。
編集・ライター 加藤郷子さん プロフィール
暮らしに関する著書を多く手掛ける、編集者。すっきりと心地よく暮らすために、日々アイデアを探求する。
家電+ライフスタイルプロデューサー 神原サリーさん プロフィール
家電+ライフプロデューサー。新聞記者、フリーライターを経て独立。企業と生活者の思いをつなぐ。
美暮らしクリエーター 近藤こうこさん プロフィール
ブログ「暮らしの美活」主宰。整理収納をはじめ社労士、日舞名取、骨格診断など10以上の資格を持つ。
ライフオーガナイザー 中山あいこさん プロフィール
お店やwebの口コミなどを丁寧にリサーチし、最新家電を上手に取り入れる。ブログ「生活のメモ」が好評。
シンプルライフ研究家 マキさん プロフィール
人気ブログ「エコナセイカツ」では、不要な家事をしない、シンプルな暮らしを発信する。『リンネル』巻頭連載中！
リンネル編集長 西山千香子 プロフィール
丁寧な暮らしを提案する『リンネル』編集長。家時間を充実させるため、オンとオフのメリハリを大切にしている。
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photograph_Mari Yoshioka
text_Ema Tanaka
cooperation_UTUWA
（リンネル 2021年1月号）
web edit_FASHION BOX, Satoko Ishikawa[vivace]
