「心地いい暮らし研究会」のマキさんが考える、心と暮らしの整え方
Vol. 8:夫婦のコミュニケーション
シンプルライフ研究家のマキさん夫婦は、出会ってから20年、結婚して12年だそう。相手が一番の話し相手でもあるという二人が、円満の秘訣を明かしてくれました。
互いの領域には“踏み込まない”のがルール
ケンカはしても、翌日まで持ち越したことはありません
家で過ごす時間が長くなり、家族の絆が深まる人もいる一方、「夫とぶつかることが増えた」という声も。結婚12年目を迎えるマキさん夫婦の場合は、「ケンカはしても、次の日まで持ち越したことはない」のだとか。
家族のムードメーカー役という夫の太郎さんによると、夫婦円満のコツは「言いたいことをガマンしないこと。お互いが一番の話し相手だから、ケンカしても翌朝には話しかけちゃうんです」と笑います。
子育てのこと、将来のこと、家計のこと……。夫婦で意見が分かれたときは、「夫の意見を尊重する」のがマキさん流。ただし、「受け止めることと、受け入れるかどうかは別問題」とも考えているそう。
「かといって、すべて相手に従うわけではなくて(笑)。あからさまに反論はしないけど、自分の意見は手放しません。相手の主張をのみ込んだフリをして、あとからこっそり軌道修正することでスムーズにいくこともあるんですよね。受け止める前に言い返すとケンカになるけど、いったん自分ごととして受け止めれば、相手も満足します」
今では「洗濯は夫、料理はマキさん」と家事分担もできているマキさんたちですが、かつては、夫が家事や育児に積極的ではなく、「不満が溜まっていた」と振り返ります。
「家事も育児も、9割は私が担当。そこから5年くらいかけて、少しずつ夫の分担を増やしていきました。同じように悩んでいる人は大勢いると思いますが、わずか1か月や半年で変わってもらうのは難しい。少しずつ得意なことを任せて、やってくれたときはしっかり褒めて感謝する。家族のヒーローになれれば夫自身もうれしいし、自主的に行動してくれるようになります」
今年から始めたYouTubeでも、お互いの役割を決め、二人三脚で制作を進めているマキさん夫婦。「ただし、相手の領域には文句を言わないのがルール。これは子育てや家事にも通じることで、目的は同じだけど、その過程では相手の考えを尊重し、踏み込みすぎないことも大事なんです」
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将来の“子離れ”も視野に入れて、二人の時間をつくる
YouTubeの動画は夫婦で作っています
家事の工夫などを発信しているYouTubeでは、スケジュールと撮影、動画の編集を夫の太郎さん、内容をマキさんが担当。休日を使って撮影しているそう。
休日は一緒に散歩をしたり、外食したりと、二人の時間も意識的につくるように。「下の子が大きくなって、姉妹でお留守番できるようになったので。これからは、子離れしていく練習も必要かな、と思っています」
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教えてくれたのは……
マキさん
【Profile】
シンプルライフ研究家。人気ブログ「エコナセイカツ」では、不要な家事をしない、シンプルな暮らしを発信する。マキさんのYouTubeチャンネル「エコナセイカツ」もチェック!
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photograph_Keiko Ichihara
text_Hanae Kudo
(リンネル 2021年2月号)
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