年を重ねていくにつれ、どんなに強靭な健康肌の方でも、肌トラブルや老化に悩まされるときがやってきます。
いまの肌の状態を末長くキープしたい……。若いころの肌に戻りたい……。日々そう願う方のために、肌のお悩み別のおすすめケア方法をご紹介します。
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肌質によってこんなに違う！ 加齢による肌の悩み
加齢に伴って現れる肌トラブルは、肌質によって異なることをご存じでしょうか？
肌質別に現れやすい肌トラブルの特徴をまとめました。
乾燥肌
乾燥は肌の老化を早める大きな要因です。また、加齢によって肌の水分量はさらに減少してしまいます。
乾燥肌の方は、他の肌質の方よりもシワやたるみ・しみ・くすみが発生しやすい傾向にあります。
脂性肌
脂性肌の方は通常より皮脂量が多い状態ですが、加齢とともに皮脂量は減少します。
また脂性肌の場合、皮脂量とともに水分量も多いため、他の肌質の方と比べると肌の老化リスクは低めです。
混合肌
乾燥肌と脂性肌のハイブリッド型である混合肌は、皮脂量は多いけれど水分量は少ない状態です。自分は脂性肌だと思っていても、実は混合肌である場合が多いので、一度、化粧品カウンターなどで肌質診断を受けてみるのがおすすめです。
混合肌は乾燥肌と同様に、シワやたるみ・しみ・くすみが発生しやすいです。
敏感肌
もともと敏感肌の方は、加齢とともにさらに刺激に弱くなってしまう恐れがあります。また、敏感肌の方は乾燥肌でもある場合が多く、使用できる化粧品が限られている場合が多いため、肌トラブルが起きないように注意しながら十分なケアをする必要があります。
肌悩み別｜エイジングケア方法
加齢による肌トラブルはさまざまです。
そこで次に、お悩み別におすすめのケア方法をご紹介します。
シワを消したい、防ぎたい
シワを薄くするための基本は、アンチエイジング用のスキンケア製品を使うことです。
また、シワは一度できてしまうと厄介なので、いまはシワがなくても、早いうち（20代～30代）からエイジングケアをして予防することをおすすめします。
本気でシワを消したい方は、美容皮膚科を受診するのもおすすめです。「トレチノイン」という、アンチエイジング効果の高い医療用クリームによるシワ治療が有名です。
弾力・ハリがほしい
加齢とともに、肌内部のヒアルロン酸やコラーゲンは減少していきます。その結果、水分量も減少し、弾力やハリが失われていきます。
そのため、弾力・ハリを保つには徹底的に保湿することがとても大切です。
ヒアルロン酸やコラーゲン入りのスキンケア製品を使用するのもおすすめです。
ほうれい線を消したい、防ぎたい
シワと同様にアンチエイジング用のスキンケア製品を使うほか、顔の体操やマッサージでもほうれい線を薄くしたり予防したりすることができます。
簡単でおすすめな体操は、「舌回し体操」です。舌回し体操は、口を閉じたまま歯茎に沿って舌を360度大きく回します。これを20回×左右両回り行うだけです。口の中から表情筋を鍛え、ほうれい線にアプローチすることができます。
しみを消したい
加齢によるしみには、普段のスキンケアに加え、しみを狙い打ちできるスポットタイプの美白化粧品を使うのがおすすめです。
本気でしみを消したい方は、シワの場合と同様に美容皮膚科を受診するのもおすすめです。
強力な美白成分「ハイドロキノン」と、前述した「トレチノイン」を併用する美白・アンチエイジング治療がとても人気です。
肌トラブル別｜美肌に近づく漢方薬
「からだの内側も含めてエイジングケアをしたい」「高価なエイジングケアを試してもよくならなかった」
そんなお悩みをお持ちの方におすすめなのが、漢方薬です。
漢方薬で根本的に体質を改善すれば、若々しく美しい肌に変わることが期待できます。
漢方薬は医薬品としてさまざまな症状への効果が認められており、病院での治療にも活用されています。自然の生薬を組み合わせているため、一般的には西洋薬よりも副作用が少ないといわれており、体質に合っていれば高い効果を得られます。
また、「健康的な食事や運動を毎日続けるのは大変……」という方でも、漢方薬なら自分の症状や体質に合うものを毎日飲み続けるだけなので、気軽に継続できます。
お悩みの症状改善のため、生活に漢方医学を取り入れてみてはいかがでしょうか。
＜加齢による肌トラブルにお悩みの方におすすめの漢方薬＞
・桂枝茯苓丸料加薏苡仁（けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん）
しみやニキビにお悩みの方におすすめの漢方薬です。血の巡りをよくして、肌に栄養を行き渡らせターンオーバー（肌細胞の生まれ変わり）を促進します。
・八味地黄丸（はちみじおうがん）
腎虚の改善（アンチエイジング）に効果的な漢方薬です。腎を補うことで、からだを温めるとともに、皮膚の乾燥、艶、かゆみにもはたらきかけます。
効果が認められている漢方薬でも、その人に合っているか否かが重要なポイントです。合わないものを服用すると、効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。服用前に、漢方に詳しい医師や薬剤師等に相談するようにしましょう。
最近では、AIを活用して症状と体質に合った漢方薬をプロに選んでもらえる「あんしん漢方（オンラインAI漢方）」というサービスも登場しているので、利用してみるのもいいでしょう。スマホから専門家への個別相談を、気軽に申し込むことができますよ。
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美しく年を重ねましょう
40代以降、更年期に近づくと、肌トラブルや心身の不調に悩まされる方がとても多くなります。しかし、肌タイプや体質に合ったケアを続けていけば、健康で美しい肌を保つこともできるでしょう。
加齢を受け入れながら、適度にエイジングケアをしつつ、美しく楽しく年をとっていきましょう。
教えてくれたのは……薬剤師 浅田麻希
【Profile】
2009年に薬剤師免許を取得。有名皮膚科クリニックの門前薬局での勤務・同クリニックでの研修経験を経て、現在は医療系・美容系ライターとして活動中。
●あんしん漢方（オンラインAI漢方）：https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
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