生姜は美と健康の強い味方! 管理栄養士直伝「あったか生姜レシピ」

気温が下がると、からだの冷えが気になることが多くなりますよね。そんなときは、からだを内側から温め、美容と健康をサポートしてくれる「生姜」を取り入れるのがおすすめです。
この記事では、生姜を摂ることで期待できる効果と、生姜を使ったレシピをご紹介します。

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生姜の美容・健康効果がスゴイ!

生姜には、私たちのからだにいい成分が多く含まれています。具体的には、美容や健康にどのような効果が期待できるのでしょうか?

 

生姜の栄養素

生姜には「からだを温める」というイメージがありますよね。この作用は主に、生姜に含まれる「ジンゲロール」「ショウガオール」「ジンゲロン」という辛味成分によるものです。
生の生姜に含まれるジンゲロールには、血管を拡張させて血流を促進するはたらきがあります。発汗を促し、血流をよくすることで手足の先を温めます。
また、ショウガオールは胃腸の血行を促進するので、からだの内側から熱を生み出して、芯から温めてくれます。

 

生姜の美容効果

ダイエット効果

生姜に含まれるジンゲロールには血流を促進する作用があるため、むくみの解消や代謝アップにつながります。代謝が上がることでエネルギーの消費量が増え、太りにくいからだ作りに役立ちます。
また、ジンゲロンには脂肪の分解を促す「リパーゼ」という酵素を活性化させる作用があります。 分解した脂肪を燃焼させる有酸素運動を組み合わせることで、効率のよいダイエットが期待できます。

 

美肌効果

ジンゲロールの摂取により血流がよくなると、からだの隅々まで栄養素や酸素が届き、肌の新陳代謝が高まるので、美肌づくりに役立ちます。
また、ジンゲロールとショウガオールには抗酸化作用があり、活性酸素を取り除きます。活性酸素が体内に増えると、細胞が正常に再生されなくなり、老化の原因になります。生姜を食べることで、アンチエイジング効果が期待できますよ。

 

生姜の健康効果

冷えに伴う症状を緩和する

ジンゲロールは、血液の流れをよくするので、手足の先の冷えや、血行不良が原因の肩こりや頭痛の緩和にも役立ちます。
また、ショウガオールは、からだを芯から温めて体内温度を上げる作用があるため、冷え性対策にもおすすめです。

 

免疫機能を高める

生姜を食べることで血流が促進されると、免疫機能が高まる可能性があります。
免疫とは、体内に侵入するウイルスや細菌などの異物を見つけ、取り除く仕組みのこと。体温が下がって血流が低下すると、免疫細胞のはたらきが衰えて感染症にかかりやすくなります。
さらに、生の生姜に多く含まれるジンゲロールには、免疫細胞のひとつ「白血球」を増やし免疫機能を活性化させる効果があるといわれています。

 

吐き気や頭痛を抑える

ジンゲロールには、つわりや二日酔いなどの吐き気や頭痛を抑える効果が期待できるともいわれています。

 

簡単&おいしい! 生姜レシピ3選

ここでは、生姜を使った、からだが温まる簡単メニューをご紹介します。
血流促進や免疫機能を高めたいときには、生の生姜をすりおろして食べるのがおすすめです。また、からだを内側から温めて冷えを解消したいときは、加熱してジンゲロールをショウガオールに変化させることがポイント。
季節やからだの調子によって、調理法を変えてみてくださいね。

 

生姜たっぷり! もち麦入り鶏手羽元のスープ

鶏ガラスープの素は使わずに、鶏肉から出る旨みをいかした味わい深いおかずスープです。

■材料(2人分)
・鶏手羽元 6本
・もち麦 大さじ3
・大根 100g
・にんじん 50g
・長ねぎ 1/2本
・生姜 15g
・(A) 酒 大さじ1
・(A) 塩 小さじ1/2
・(A) 水 600mL
・粗挽き黒こしょう 少々
・塩 少々

■作り方
≪準備≫鶏手羽元は、骨の両側に切り込みを入れておく。
1. 大根とにんじんは皮をむいていちょう切りに、長ねぎは斜め切りにする。生姜は皮ごと千切りにする。
2. 鍋に鶏手羽元ともち麦、1の材料、(A)を入れて蓋をし、火にかける。沸騰したら弱火にしてアクを取り、弱火で30分程煮込む。
3. 塩少々で味を調えて器に盛り、粗挽き黒こしょうを振れば出来上がり。

 

生姜ドレッシングで食べる、かぶのサラダ

生姜の辛味がアクセントになり、かぶの甘みが引き立つサラダです。生姜のジンゲロールと玉ねぎのアリシンが、血流を促進してくれます。

■材料(2人分)
・かぶ 中1個(100g)
・生姜 10g
・紫玉ねぎ 25g
・(A) 塩こうじ 小さじ1
・(A) オリーブオイル 小さじ1
・(A) レモン汁 小さじ1/2

■作り方
1. かぶは皮つきのままくし形切りにする。フライパンに少量の水を入れ、かぶを並べて蓋をし、柔らかくなるまで蒸し煮にする。
2. 生姜と紫玉ねぎをすりおろし、(A)を混ぜ合わせてドレッシングを作る。
3. かぶが蒸しあがったら皿に並べ、ドレッシングをかければ出来上がり。

 

美肌も叶う、えびと野菜の生姜オーブン焼き

生姜で風味付けしたえびと緑黄色野菜を焼いたシンプルな一品。後がけしたオイルが野菜に含まれるβカロテンの吸収率を高め、肌の調子を整えてくれます。

■材料(2人分)
・むきえび 10尾
・ブロッコリー 100g
・パプリカ 1/2個
・(A) 生姜(みじん切り) 10g
・(A) 塩こうじ 小さじ1/2
・(A) 酒 小さじ1
・(A) 乾燥バジル 少々
・(A) 粗挽き黒こしょう 少々
・オリーブオイル 大さじ1
・レモン汁 適量

■作り方
≪準備≫むきえびは塩と片栗粉(分量外)で揉んで流水で洗い、臭みと汚れを取る。オーブンは170度で予熱しておく。
1. むきえびは表面の水気をふき取り、(A)で下味をつけ、少し置いて味をなじませる。
2. ブロッコリーは小房に分け、塩少々(分量外)を入れた熱湯で固めに茹でる。パプリカは食べやすい大きさに切る。
3. 耐熱皿に1と2を並べ、オーブンで15分程、えびに軽く焼き目がつくまで焼く。
4. 焼きあがったらオリーブオイルを回しかけ、お好みでレモン汁をかけて出来上がり。

 

生姜は漢方薬にも使われている

生姜は、漢方生薬として古くから利用されており、さまざまな漢方薬に配合されています。生の生姜を乾燥させたものを「生姜(しょうきょう)」、蒸した後に乾燥させたものを「乾姜(かんきょう)」と呼び、効能が異なります。
「生姜」には、吐き気を鎮める作用、健胃作用、発汗作用などがあるため、胃腸薬やかぜ薬などに用いられ、内科の治療などでも多く使われています。風邪の治療薬としておなじみの「葛根湯」にも生姜が配合されています。
「乾姜」はからだを内側から温める作用が強く、下痢や手足の冷え、腹部や腰部の痛みを取り除く作用があります。アレルギー性鼻炎に用いられる「小青竜湯」という漢方薬には、乾姜が配合されています。
漢方は、からだの冷えや、冷えに伴う諸症状の解消に効果が認められています。自然の生薬からできている漢方薬は、体質改善と根本改善を目的としており、一般的に副作用が少ないとされています。

<冷えに効果のある漢方薬>

(1) 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
からだを温めて熱をつくり、血行をよくして手足などの末梢を温めます。からだの内部にもはたらき、冷えによる下痢や下腹部痛、腰痛、月経痛、しもやけなどの諸症状を改善します。

(2) 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
「血(けつ)」を補い全身に栄養を与え、血行を促進するとともに水分代謝を整え、からだを温めます。冷えのほか月経不順や月経痛、更年期障害など女性特有の症状を改善します。

 

効果が認められている漢方薬でも、その人に合わないものを服用すると、効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。服用前に、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
最近では、症状と体質に合った漢方薬を薬剤師に選んでもらえる「あんしん漢方(オンラインAI漢方)」という、オンライン相談サービスも登場しているので、利用してみるのもいいですね。
スマホから、専門家への個別相談を気軽に申し込むことができますよ。

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生姜を活用して、からだの内側から美しく元気に!

さまざまな効能をもつ生姜のパワーを、活用しない手はありません。ぜひ、毎日の食事に生姜を取り入れてみてくださいね。
また、根本的な体質改善を目指したい方は、漢方薬の助けを借りるのもおすすめです。一度、信頼できる専門家に相談してみてはいかがですか。

 

教えてくれたのは……あんしん漢方 池田明日香

【Profile】
管理栄養士
大学卒業後、管理栄養士として治験コーディネーター業務に携わる。その後、食品メーカーにて料理教室運営や商品・メニュー開発などに従事する。食事を楽しむことと健康的な食生活の大切さを感じ、現在は食と健康関連のコラム執筆、オンラインでのダイエットサポートなどで活動中。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

 

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