若い世代のものだけではなく、近年は
40代50代の女性も注目するVIO脱毛
生理中の不快感を軽減するために行うほか、近年では『介護脱毛』という言葉もあるように、介護されるようになったときの介護する側への配慮として、今から脱毛しておく人も多いとか。とはいえやはり日本人にはハードルが高いもの。VIO脱毛の今について、産婦人科医の福山千代子先生にお話を伺いました。
ハードルが高いと感じる人は
IとOだけの処理でも変わるかも!
「ここ10年ほどでVIO脱毛に興味を持つ人がとても増えた印象があります。毛量の多い人は特に、どうしても生理中の経血などが陰毛に絡まってしまいムレやかゆみの原因になりますので、脱毛をすることでそういった不快感がだいぶ軽減できます。とはいえ、日本女性にはまだまだハードルの高いもの。VIOすべての脱毛はちょっと……という人は、Vラインは残してIライン(女性器まわり)とOライン(おしりの穴まわり)を処理するだけでも、だいぶスッキリすると思います」
介護されるかもしれないその日に備えて
今のうちからVIO脱毛を始める人も
「最近は、未来の介護される自分をイメージして脱毛するをする人も増えてきていますね。私の印象では、実際に自宅で介護を経験したことのある人が、VIO脱毛を選択することが多いように思えます。『この作業が少しでも簡単に終わるのであれば脱毛しておこうかな』と思う、優しさだと私は受け止めています」
海外でVIO脱毛は常識!?
体毛があるのが不衛生とみる国も
海外では、VIO脱毛はエチケットのひとつと考える国もあるそう。「医学的にはVIO脱毛はやらなければいけないものでも、やめておくのを推奨するものでも、どちらでもありません。毛量は個人差があるので、きちんとメリット、デメリットを理解した上で考えてみるといいでしょう」
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教えてくれたのは・・・・・・福山千代子医師
日本産科婦人科学会専門医。日本産婦人科学会・日本女性心身医学会所属。MET BEAUTY CLINICにて勤務。生理トラブルや更年期障害など、あらゆる世代の女性特有のお悩みに向き合う。
宝島社では女性誌11誌男性誌2誌、計13誌合同によるフェムテック・フェムケア啓発プロジェクト「もっと話そう! Hello femtech」を2021年12月25日(土)より始動しました。
フェムテックの認知度向上を通じて、女性の健康問題に係わる具体的な話題を話す機会を増やすことで、女性がより活躍できる社会に繋げ、ひいては男女関係なくヒトが生きやすい社会を目指すための活動です。
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取材・文=吉田彰子