自分の生理周期を知ることは
自分のカラダを大切にする第一歩
生理が近づくと何気ない言葉にイライラしたり、今日はなんでこんなに落ち込みがひどいのか、と思う日もありますよね。「PMS」という言葉を知るまで、生理が来る直前の時期はベッドから出られない理由が分からなかったという人も。月経前の不快な症状に悩まされている女性は少なくないのではないでしょうか。
女性のカラダはホルモンの
ダイナミックな変化の影響を毎月受けている
「生理のお悩みとして、やはり多いのがPMS(月経前症候群)です。排卵後から生理前までの約2週間に、むくみ、便秘、腰痛、下腹部痛、過食、精神的には、イライラ、落ち込み、眠気など、多岐に渡る症状が現れます。この時期は、妊娠準備ホルモンと呼ばれる『プロゲステロン』が急増することで、妊娠に備え水分を取り込むためにむくみが起こり、栄養をしっかりため込もうと腸の動きが遅くなり便秘になります。また、ホルモンのダイナミックな変化により脳の神経伝達物質であるセロトニンが低下し、うつ症状や過食、睡眠の質の低下などの症状が現れることがあります」
排卵から生理までに起きるつらい症状。
時期がわかれば事前に対処することも
原因が分からずに心や体に不快な症状あるのと、ある程度『こういう時期だから』と分かった上でこの時期を過ごすのは全く違う、と福山先生は言います。「アプリなどで月経前ということが分かっていれば、PMSだからと自分を甘やかすこともできます。しかし、日常生活に支障をきたし、妊娠を希望していなければピルを飲むとう選択肢があることを知っておくことも大切です」
月経前の変化をサポートするサプリメントも
教えてくれたのは・・・・・・福山千代子医師
日本産科婦人科学会専門医。日本産婦人科学会・日本女性心身医学会所属。MET BEAUTY CLINICにて勤務。生理トラブルや更年期障害など、あらゆる世代の女性特有のお悩みに向き合う。
宝島社では女性誌11誌男性誌2誌、計13誌合同によるフェムテック・フェムケア啓発プロジェクト「もっと話そう! Hello femtech」を2021年12月25日(土)より始動しました。
フェムテックの認知度向上を通じて、女性の健康問題に係わる具体的な話題を話す機会を増やすことで、女性がより活躍できる社会に繋げ、ひいては男女関係なくヒトが生きやすい社会を目指すための活動です。
Hello Femtech 特設ページはこちら
→https://fashionbox.tkj.jp/femtech
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取材・文=吉田彰子