男性が知っておきたい性にまつわる7つのこと|“ピル=避妊目的で飲む”は知識不足かも!? ほか[産婦人科医 監修]

セックス時の必需品はコンドームだけじゃない! 男性が知っておきたい「性」の話[産婦人科医 監修]

男性も知っておきたい女性の“本当のこと” Hello Femtech!!/Q&A

ムーブメントが起きているとはいえ、フェムテックについて男性はどこまで知っている? 今回は男性にぜひ知っておいてほしい、性にまつわることを産婦人科医のママ女医ちえこさんと「ラブピースクラブ」代表の北原みのりさんにお聞きしました!

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Q1:今の日本の性教育って、実際どうなの?

男性が知っておきたい性にまつわる7つのこと|“ピル=避妊目的で飲む”は知識不足かも!? ほか[産婦人科医 監修]

A:日本の性教育は世界の中でもかなり遅れているといわれています。保健体育のときは男女分かれて授業が行われることが多く、妊娠については教えてもらえても、性行為や避妊については教えてもらえなかったり。男女ともに正しい性の知識が身についていないと感じています。実際、『smart』世代の患者さんだと性感染症や望まない妊娠で来院される方も多いです。性に関する知識不足や、まさか自分は妊娠しないだろう、させないだろうという当事者意識の低さが問題だと感じています。
(ちえこさん)

Q2:カップルで使えるオススメアプリやサービスはあるの?

男性が知っておきたい性にまつわる7つのこと|“ピル=避妊目的で飲む”は知識不足かも!? ほか[産婦人科医 監修]
※イラストはイメージです

A:生理周期や健康情報をパートナーと共有できるサービスのある「ルナルナ」をはじめとする生活管理アプリがあります。生理予定日や月経周期のリズムを共有することで、妊活中の夫婦やカップルをサポートし、男性も主体的に妊活に取り組むことができるようになります。妊活中でなくとも、アプリを通じて女性は生理前の不調をさりげなく伝えられたり、男性もデートや旅行の予定が立てやすくなったりと役立てることができます。
(ちえこさん)

Q3:セックス時のマストアイテムはコンドーム以外にもあるって本当?

男性が知っておきたい性にまつわる7つのこと|“ピル=避妊目的で飲む”は知識不足かも!? ほか[産婦人科医 監修]

A:コンドームと同じくらい「セーファーセックス」に重要なのが“ローション”。ローションを使うと摩擦が抑えられ過度な負担を与えないので、性交痛を防げたり、性感染症のリスクを減らすことができます。潤滑性の高いローションであれば、快楽を得ることにもつながります。ただし低価格のローションは「雑品」として扱われて、成分が書いていないものも多く、何が入っているかわからないので絶対に使わないでください。また、多くのローションに入っている「ポリアクリル酸ナトリウム」という成分は、粘りけが強く、乾くとノリのようになってしまうので、それが膣の中に入ると乾燥でかゆくなったりトラブルのもとになるので向いていません。デリケートな部位にも安心して使える肌に優しいものを選んでください。オススメはイギリスの「YES」というオーガニックブランドのローション。イギリスでは、薬局ではなく医療機関で処方されています。現在、百貨店やクリニックで扱われており、とても好評です。
(北原さん)

Q4:パートナーと性の話をするにはどうしたらいいの?

A:一番身近なきっかけとしては、毎月訪れるパートナーの生理のタイミングかもしれません。カラダのことで悩んでいることがないか、生理前や生理中にどう接してほしいかなどを聞いてみるのがいいと思います。生理の話がオープンに話せるようになれば、性感染症や妊娠や避妊についての話にもつながります。性の話が当たり前のようにできるようになれば、二人の関係がよりよいものになっていくと思います。
(ちえこさん)

A:『smart』世代の男性だとアンダーヘアの脱毛をする人が増えているので、それをきっかけにしてもいいかもしれません。なんでもいいので日常会話に性の話を挟み込めるようにしていけたらいいんじゃないかなと思います。友達の話なんだけど……と切り出して、お互いの意見を交換するのも手だと思います。
(北原さん)

Q5:セクシャルウェルネスってどういうこと?

A:女性のカラダでいうと、生理に対して困っていない、生理のリズムがちゃんとある、膣の状態に困りごとを抱えていない状態であること。また、女性のカラダやライフステージはホルモンにかなり左右されているので、ホルモンのリズムや変化に対して、社会的な不利益を受けることなく生活できること。そして大事なのは、今まであまり取り上げられてこなかった「プレジャー(喜び)」というものがセクシャルウェルネスの定義に入っていること。この数年間、フェムテックやプレジャーテックの関係者の間でよく使われていたのが「オーガズム・ギャップ」という言葉です。これは、男性の100%に近い人が性交でオーガズムを得られるのに対して、女性は性交でオーガズムを得られる人は30%以下。そういうギャップがあるなかで、女性のためのプレジャーのありかた、オーガズムに達する女性のカラダの仕組みが徐々に科学的に理解されるようになってきました。それさえも、ここ20~30年の話です。人類は今まで何をしていたんだと思いますよね。
(北原さん)

Q6:カップルで行くのにオススメの店は?

A:昨年の3月にラフォーレ原宿に常設店としてオープンした「LOVE PIECE CLUB」。最先端の生理用品やフェムテック、ジェンダーやセクシュアリティのことについて考えるフェミニストの本、安全に楽しめるトーイなどを扱っています。女性たちが安心して来られる場所を目指していますが、カップルで来られる方も増えてきています。年始の営業初日にお店に立っていたのですが、最初に来てくれたお客様もカップルでした。プレジャーグッズを二人で選んでいたのですが、原宿のど真ん中の明るくてオープンな雰囲気の中でショッピングしている光景を見て、改めていいな、嬉しいなと思いました。大丸梅田店にもフェムテック関連のグッズを取り揃えたお店「MOOND by LPC」が2019年にオープンしていたり、人が多く集まる場所での展開が広がっています。
(北原さん)

Q7:最後に、男性に伝えたいことはありますか?

A:フェムテックを知るということは、男性にはわからない女性特有の悩みを知ること。女性のカラダへの理解が深まることで、間違いや今まで誤解されていたことが少なくなると思います。これまで男性主体だった性や健康に関することを、女性たちが中心になって書き換えていくことで、やっと人類のうち半分を占める女性が浮かび上がってきて新しい時代に入ったように感じます。これからのジェンダー平等の社会に必要な意識だし、若い男性にも率先して関わっていってほしいなと思います。何よりもそのほうがカッコイイです!
(北原さん)

A:産婦人科医の視点からいうと、性感染症、正しい避妊方法については今すぐきちんと知ってほしいと思います。いまだに男性の中には、ピルは避妊目的で飲む薬と思っている人が多いですが、生理痛や生理不順などの際にも使われている治療薬でもあります。ピルを飲んでいたらコンドームはしなくてもいいんでしょ?と思う知識不足の人が多いのが現実。ピルには性病感染予防の効果はないので、性病感染予防の観点から見ても、コンドームの使用が望ましいです。また、女性はホルモンのバランスを整えることがとっても重要。ホルモンの分泌は脳が司令塔であることから、女性ホルモンの調子はメンタルにも影響します。そういったことも知識があれば理解できて、男性も女性に対して優しく接することができるようになるのかなと思います。
(ちえこさん)

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教えてくれたのはスペシャリストのこの二人!

男性が知っておきたい性にまつわる7つのこと|“ピル=避妊目的で飲む”は知識不足かも!? ほか[産婦人科医 監修]
産婦人科医
ママ女医ちえこさん
「フェムテックが解決する問題は女性だけのものではありません。相手のことを知るうえでも女性特有の健康問題はとっても大切なことです」

産婦人科医
ママ女医ちえこ(ままじょいちえこ)さん

【PROFILE】
現役産婦人科医で3児の母。YouTubeで女性の健康や性教育をはじめとした正しい医学知識を中心に情報を発信中。「mama女医ちえこ」チャンネル登録者数は13万人以上。サブチャンネルの「妊娠&出産チャンネル」では、妊娠・出産に関する有益情報なども配信中。

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男性が知っておきたい性にまつわる7つのこと|“ピル=避妊目的で飲む”は知識不足かも!? ほか[産婦人科医 監修]
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YouTube Info/「mama女医ちえこ」

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男性が知っておきたい性にまつわる7つのこと|“ピル=避妊目的で飲む”は知識不足かも!? ほか[産婦人科医 監修]
「ラブピースクラブ」代表
北原みのり(きたはら・みのり)さん
「複雑で繊細な機能を持つ女性のカラダに対する男性の優しさや配慮が必要です」

「ラブピースクラブ」代表
北原みのり(きたはら・みのり)さん

【PROFILE】
作家・実業家。1996年にフェミニズムの視点で日本初のフェムテックショップ「ラブピースクラブ」を設立。2021年からはシスターフッド出版社「アジュマブックス」を起ち上げる。著書も『日本のフェミニズム』『性と国家』(共著/ともに河出書房新社)など多数。

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Interview & Text_ERIKO SUZUKI
Illustration_ELLY KAWAGUCHI
smart 2022年3月号

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