更年期対策5つのこと

50代、今からでもやっておきたい更年期対策5つのこと

更年期とは、閉経前後の10年間のこと。
まだ何の前兆もないから、生理が軽かったから更年期も軽いはず、と思い込んでいたり、
とっくに閉経しているから大丈夫、と安心しきっていたりすると、
女性ホルモン(エストロゲン)が分泌されなくなったことが原因で引き起こされる症状や病気に襲われてしまうことも。
更年期は人それぞれ。思い立った時がチャンスと思って、自分の未来のために備えておくいいでしょう。

定期的に健康診断を受ける

カルテ

年齢を重ねていくと、ただでさえ体の内側ではさまざまな変化が起こりがち。
たとえば、更年期の症状のように、動悸がすると思ったら心筋梗塞だったなど、怖い病気になっていることも。
一年に一度は健康診断を受けて、健康状態の棚卸をしましょう。更年期のリスクを知り、体の変化を把握しておくことは、転ばぬ先の杖になります。

充分な睡眠時間を確保する

充分な睡眠時間を確保する

しっかり睡眠をとることで成長ホルモンの分泌が促され、自律神経も整います。このことから、睡眠不足は更年期症状を出やすくする引き金にも。
最も長生きする睡眠時間は約7時間と言われているので、7時間プラスαの睡眠を心がけましょう。
睡眠時間は個人差がありますが、翌日、一瞬たりとも眠くならない状態が“充分な睡眠”に値します。

自分自身を認めてあげる

自分自身を認めてあげる

日本人は欧米諸国と比べて、仕事に家事にと良く働きます。自分のことは二の次で、家族のため、親のため、仕事のためにがんばっていますが、だからといって誰かが褒めてくれるわけでもなし。
「自分はよくやっている」「これだけできていれば充分」と自分自身を認めてあげて気持ちを上げて! 時には自分の時間を作るようにしましょう。

適度な運動を習慣化する

自律神経失調症状態が起こりやすい更年期世代は、自律神経活動を活発にする運動は大事な取り組み。適度な運動で心拍数が上がっている時間を1日の中に作りましょう。
運動習慣をもつと、肩こりや腰痛、頭痛のようなフィジカルな悩みが改善されるほか、ほてりや異常発汗のような症状やメンタル不調にも効果があります。

積極的にエクオールを摂取する

大豆イソフラボン由来の成分「エクオール」は、エストロゲンに似た働きをします。
腸内でエクオールの産生ができない人や、習慣的に1日豆腐2/3丁、納豆1パック、豆乳コップ1杯程度の大豆製品を継続的に摂ることが難しい人は、エクオールのサプリメントがおすすめです。

教えてくれたのは……産婦人科医 高尾美穂先生

【PROFILE】
女性のための統合ヘルスクリニック「イーク表参道」副院長。医療・ヨガ・スポーツの活動を通じ、専門知識をわかりやすく伝える啓発活動に取り組む。

 

取材・文/大人のおしゃれ手帖編集部

 

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