猫がかわいすぎて、つい、かまいたくなってしまう……。そんな飼い主さんも多いのではないでしょうか。でも、飼い主さんにとっては良かれと思う行動も、猫にとっては迷惑な場合もあるかもしれません。猫が嫌がる行動を野矢雅彦先生が教えてくださいました。
教えてくれたのはこの方
野矢雅彦(のや まさひこ)
ノヤ動物病院院長。日本獣医畜産大学獣医学科卒業。1983年にノヤ動物病院を開院。ペットの診察・治療はもちろん、動物と人とのよりよい関係を作るために幅広く活動中。ペット関連書籍の執筆・監修も多く手がけています。病院ではパピークラス、しつけ相談開催の他、ペットの預かりにも対応しています。
ノヤ動物病院
埼玉県日高市上鹿山143-19 TEL:042-985-4328
「ネコ缶開けた時しか寄ってこない」「なでようとすると逃げていく」「顔を見ただけで逃げていく」……。こちらの想いとは裏腹にどこまでも気ままな猫。そんな猫に愛されるには、飼い主さんの行動がとても大事です。
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猫が嫌がるNG行動
1:大声を出す
猫は人間より聴覚が発達しているため、音に対して敏感に反応します。人の大きな声は不快感を覚えたり、恐怖を感じることも。猫がイタズラしたとしても大声で怒鳴るのはNGです。
2:大きな音をたてる
大声と同様に、猫は大きな音も嫌います。掃除機の音を嫌がる猫は多いですが、人がたてる大きな足音や、ドアを勢いよく閉める音もNG。生活をする上で出る音にも気を使ってみましょう。
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3:急に動く
ソファで猫とくつろいでいる時に突然立ち上がる。猫がリラックスしているところに後ろから急に触る。これらも猫が不快に感じるNG行動。猫の本能が「敵の襲来!」と思ってしまうようです。
4:しつこく触る
基本的に猫は触られるのが苦手。気が向いた時だけ「なでて~」と寄ってきますが、長時間なでるのはNGです。猫がシッポをパタパタさせたり、耳をしきりに動かしたりするのはイライラした時のしぐさ。すぐに触るのをやめましょう。
5:目を見つめる
猫と見つめ合ってラブラブな時間を……、といきたいところですが、これもNG。猫は「目が合う=威嚇」と捉えて、緊張状態になってしまうのです。もし猫と目が合ったら、ゆっくり瞬きをしてそらすようにしましょう。
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6:くつろいでいるところを邪魔する
寝ているところを無理やり抱きかかえたり、まどろんでいる時に名前を呼んでみたり……。これらの行動は猫にとってストレスになります。他にも食事中やトイレ中、毛づくろい中に邪魔するのもNG。こういう時は見守るだけにしておきましょう。
7:きつい香水をつける
犬ほどではないですが、猫も人間よりはるかに嗅覚が優れており、においをかぐことによって食べ物や相手のことを認識しています。しかし強いにおいのするものが近くにあると、その確認ができなくなるのでストレスを感じてしまうのです。
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(抜粋)
TJ MOOK『幸せ猫の長生きBOOK』
https://tkj.jp/book/?cd=TD295538
監修:野矢雅彦
編集/コサエルワーク
編集協力/高橋ヒカル、コダマユミコ
協力/森 瑞(4TuneBox)
執筆/市川知世子、小嶋ひろみ、東 志津
撮影/奧村くみ子
写真協力/PIXTA
編集/FASHION BOX
(TJ MOOK『幸せ猫の長生きBOOK』)
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