2020年1月2日(木)・3日(金)の2日間にわたって行われる、大学駅伝の最高峰である「第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝2020)」。駅伝ファンにとっては待ち遠しくてたまらないはず。本番を迎える前に頭にいれておきたい予備知識をご紹介しよう。
ユニバーシアードのハーフで日本勢がメダルを独占！
7月8～13日にイタリア・ナポリで開催されたユニバーシアード競技会。お家芸ともいえるハーフマラソンでは男女そろってメダルを独占した。男子は相澤晃（東洋大4）が1時間5分15秒で優勝すると、中村大聖（駒大4）が1時間5分27秒で2位。伊藤達彦（東京国際大4）は1時間5分48秒で4番目のゴールだったが、3番目に入った中国人選手が「失格」となり、日本勢が表彰台を占拠した。
男子1万mは阿部弘輝（明大4）が南アフリカ人選手と最後まで競り合い、29分30秒01で銀メダルを獲得した。相澤と阿部は中学時代からのライバルで、福島・学法石川高のチームメイト。駅伝シーズンでは“学生長距離界のエース”として激突する。
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飯澤、田澤、ヴィンセントなど今季の1年生はスピード十分
今年も楽しみなルーキーが登場した。東海大の飯澤千翔だ。5月上旬に1500mでU20日本歴代4位の3分42秒07をマークすると、関東インカレ（1部）では先輩・館澤亨次（4年）を0秒01抑えて優勝。秋には5000mで13分53秒33という好タイムを残した。5000mでは田澤廉（駒大）が充実している。関東インカレ2部で7位（日本人2位）、9月22日の日体大長距離競技会ではU20日本歴代10位の13分41秒82をマーク。さらに出雲駅伝では3区を区間新で快走した。
箱根出場校の自己タイムベスト（下表参照 10月末時点）では、1万m・5000mとも2人の留学生ルーキーが5位以内に入っている。
箱根駅伝出場大学における自己ベストタイム上位5名
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ナイキの厚底シューズが学生長距離界を席巻
世界のマラソンを席巻しているナイキの厚底レースシューズが学生長距離界でも圧倒的な人気を集めている。今年の出雲駅伝では最終6区で優勝争いを繰り広げた上位5校（國學院大、駒大、東洋大、東海大、青学大）の選手がピンク色の「ズームＸヴェイパーフライ ネクスト％」を着用していた。
箱根駅伝ランナーのシューズシェア率でいうと、2017年大会は17.1％だったナイキが厚底レースシューズを投入してから、着用者を急増させている。
前々回の18年は27.6％、前回19年は41.3％。前回は10区間中7区間（1、2、4、5、8、9、10区）でナイキを履いていた選手が区間賞を獲得している。
ちなみに残り3区間はアディダスを着用する選手だった。
3年前の17年大会を制した青山学院大学は、出場10選手中9選手がアディダスのシューズを着用。注目される要因となっている。
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（抜粋）
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執筆者（五十音順）：小川隆行、中村 計、福嶌 弘、吉原真人
編集：小川隆行、福嶌 弘
編集協力：大城由紀、合同会社大地のりんご、先山直子、広中克生
WEB編集：FASHION BOX
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