日々、進化している食品の冷凍術。冷凍術を活用すれば、食材のおいしさや食感、栄養を「キープ」できます。
そこで、まず最初に覚えておきたい基本の冷凍ルール4つを、冷凍生活アドバイザーの西川剛史さんにくわしく解説してもらいましょう!
≪目次≫
●ルール1:新鮮&おいしい状態で冷凍する
●ルール2:できるだけ空気を遮断(しゃだん)する
●ルール3:できるだけ早く冷やす
●ルール4:同じカットサイズにそろえる
●教えてくれたのは……
ルール1:新鮮&おいしい状態で冷凍する
冷凍は「キープ」する技術です。肉や魚、野菜などの生鮮食品は鮮度がよい状態で、調理済みの総菜はおいしいタイミングで冷凍します。「余ったから冷凍する」は、NGです!
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ルール2:できるだけ空気を遮断(しゃだん)する
冷凍庫の中は、とても乾燥しています。乾燥と酸化を防ぐために、ジッパーつき保存袋やラップを使って食材を空気から遮断します。
※ジッパーつき保存袋は、必ず冷凍用のものを使用してください
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ルール3:できるだけ早く冷やす
凍らせるスピードが遅いと、食材の水分が大きな氷結晶となって細胞を破壊してしまい、食感や風味が悪くなります。なるべく薄く平らに広げて素早く冷凍しましょう。薄く平らに広げることで、解凍も早くなり、食材によっては使う分だけ手で折って使えるので便利です。
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ルール4:同じカットサイズにそろえる
均一にムラなく冷凍するために、同じカットサイズにそろえましょう。調理時にもムラなく解凍・加熱でき、料理がおいしく仕上がります。
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※冷凍した食材は、基本的には1カ月以内に食べ切るのが目安です。肉や魚、野菜などの生鮮品は、さらに早めに使い切ることをおすすめします
教えてくれたのは……
冷凍生活アドバイザー/野菜ソムリエプロ
西川剛史(にしかわ・たかし)
【Profile】
1983年生まれ。大学在学中から冷凍食品に興味を持ち、大学卒業後、冷凍食品会社に就職。冷凍食品会社での商品開発などの経験を生かし、現在は冷凍の専門家として活動する。冷凍食品開発コンサルタントとして、地方の優れた食材を使った冷凍食品の商品開発にも取り組んでいる。また2016年より、家庭での冷凍テクニックを理論的・体系的に学べる資格講座として「冷凍生活アドバイザー養成講座」を開講。冷凍に関連する新しい活動や事業、レシピ開発などを積極的に展開している。
公式インスタグラム:@frozen.nissy
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(抜粋)
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著者/西川剛史
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企画・編集・原稿/西田貴史(manic)
撮影/深澤慎平
調理・スタイリング/佐々木のぞ美
調理アシスタント/水嶋千恵、いのうえ陽子、野村有美子
WEB編集/FASHION BOX
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