【すぐできる! 徹底的に免疫力アップ読本】
近頃気になる“免疫力”は、実は日々の小さな習慣を変えるだけで高められるものです。免疫力の鍵になる、自律神経と腸の正しい整え方を知り、今日から実践しましょう! 効果的に免疫力を高めるための“朝のルーティン”を、医学博士の小林暁子先生に教えていただきました。
≪目次≫
●心地よい朝のルーティンを作りましょう
○目覚めの1杯でスタート
○トイレに座る時間を作る
○朝食を必ず摂る
○やるべきことを済ませる
●教えてくれたのは……小林暁子先生 プロフィール
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心地よい朝のルーティンを作りましょう
副交感神経が優位な睡眠中の状態から、交感神経が優位に変わるのが朝。切り替えをスムーズにすることで、1日の状態が変わります。
<理想的な午前中のスケジュール>
6:00|起床。朝日を浴びる
6:10|コップ1杯の水を飲む
6:30|朝食をとる
7:00|10分間トイレに座る
7:30|身支度をする
8:00|家を出て、一駅歩いて出社
9:00|出社後、頭を使う作業を開始
12:00|昼食
起床が遅い人は、今までより30分早く起きることから始めてみましょう。集中力を高める交感神経を徐々に上げることができます。朝食をとり、軽く体を動かしてからの午前中の時間が、仕事に集中できるゴールデンタイムです。
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■目覚めの1杯でスタート
朝、起きぬけにコップ1杯の水を。常温・白湯・冷水のどれでもかまいませんが、冷え性の人は冷水を避けましょう。この1杯で腸のぜん動運動が始まり、腸が動き出します。また、日中もこまめに水分を摂ることを心がけ、1日に1~2リットルを目安としましょう。水分が足りていないと血液がドロドロになり、便秘の原因になってしまうので要注意。
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■トイレに座る時間を作る
忙しい朝は余裕がなくトイレに行くのも忘れがち……なんて人は、便秘になるのは当たり前。便意がなくても、10分間程度トイレに座る時間を作って。特に、便が肛門付近まで運ばれているのに便意を我慢していたり、生活が不規則で便意を感じず、便が硬くなりがちな人に有効です。
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■朝食を必ずとる
腸を整えるために、3食の中でもっとも大事なのが朝食。朝目覚めた時は、交感神経が優位になっていて、朝食を食べることで副交感神経が働き、脳や内臓が目覚めて全身の血流が促進。便通もよくなって、1日を健やかに過ごすことができます。
***POINT***
朝食をとることで、ずれがちな体内時計をリセット。夜の安眠にもつながります。バナナなどのフルーツやヨーグルトなど、少しだけでもよいので食べるようにして!
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■やるべきことを済ませる
午前中は本来、交感神経が上昇していくので、仕事に集中するのに絶好の時間帯です。重要な仕事やしっかりと考える作業を優先して行うのに向いています。午前中はエンジンがかからない……という人は、自律神経がうまく働いていない証拠かもしれません。
***POINT***
こんなことを午前中に
・アイデアを出す
・まとまった文章を書く
・正確さを要する作業
・語学などの勉強 etc.
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教えてくれたのは……
小林暁子先生 プロフィール
小林メディカルクリニック東京院長・医学博士。順天堂大学医学部卒業後、順天堂大学総合診療科を経て、2005年にクリニック開業。内科、皮膚科のほか、便秘外来や女性専門外来を併設し、全身の不調に対応する。便秘外来ではのべ20万人以上の便秘患者の治療に携わる。
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illustration_Rena Yamanaka
text_Ema Tanaka
(リンネル 2020年6月号)
web edit_FASHION BOX, Ayaki Ando[vivace]