小さな子どもがいる家庭では、テレワークと育児を両立させることが大きな課題となっている。仕事に集中しながらも子どもには寂しい思いをさせたくない……と悩んでいるお父さんお母さんへ、これまで600社のテレワーク導入を手がけた越川慎司さんが、今すぐ実践できる3つのポイントをご紹介。
≪目次≫●育児とテレワークを両立するために意識したい3つの提言
●(1)長時間子どもを一人ぼっちにさせない
●(2)運動の機会を作る
●(3)テレビ会議などは別室で行う
●教えてくれたのは……
育児とテレワークを両立するために意識したい3つの提言
首都圏にオフィスを構える約30社で構成する任意団体「TDMテレワーク実行委員会」は、子どもがいる環境でのテレワークについて、次のような提言をしている。
その内容は、(1)長時間子どもを一人ぼっちにさせない工夫を考えよう、(2)自宅にこもると運動不足になりがちなので運動の機会を作ろう、(3)機密事項もあるのでテレビ会議や大事な会話は別の部屋で、の3つ。
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(1)長時間子どもを一人ぼっちにさせない
誰もが頭を悩ませる問題だが、たとえば就学児の場合は、タブレットを利用してLINEなどの通話で学校の友人と「テレ遊び」をしてもいい。未就学児の場合は、室内テントなどを設けて、遊び場を作ってあげると子どもが熱中しやすい。
(2)運動の機会を作る
ランチタイムなどを利用して子どもと体操をしてみたり、なわとび運動などを習慣化させるなどの工夫をする家庭も。
(3)テレビ会議などは別室で行う
テレワークをする部屋を、リビング以外に設けられるとベスト。どうしても自身の部屋がない場合は、なるべく子どもが遊ぶ場所と離れた場所で、家の中をゾーニングするといいだろう。今後、会社側の理解が進めば、子育てしながらのテレワークもよりしやすくなるはずだ。
ワンポイントアドバイス!
「習慣づけ」を意識しよう
「本来、テレワークは子育て中でもできるというメリットもあります。最初は慣れないかもしれませんが、子どもといっしょに仕事と遊びの時間を区別して習慣化できれば、両立も不可能ではありません」
(テレワークのプロ 越川慎司さん)
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教えてくれたのは……
株式会社クロスリバー代表取締役社長
越川慎司(こしかわ・しんじ)さん
【Profile】
株式会社クロスリバー代表取締役社長、株式会社キャスター・Anywhere事業責任者。国内外の通信会社、WebExを経て、2005年に米マイクロソフト本社に入社。日本マイクロソフトに転籍後、PowerPointやExcel・Word・Teamsなどの担当役員を務める。2017年に株式会社クロスリバーを設立し、ITをフル活用してメンバー全員が複業でテレワーク、週休3日を実施。延べ600社以上に、ムダな時間を削減し社員の働きがいを高めながら利益を上げていく「儲け方改革」の実行を支援。これまでに書籍を7冊出版し、講演・メディア出演多数。定額制オンライントレーニングサービス「Smart Boarding」にて特別講座を提供。
(抜粋)
『世界一わかりやすいテレワーク入門BOOK』
監修:越川慎司
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編集:鈴木ユータ、吉澤亨史、田口学(アッシュ)
編集協力:株式会社ループスプロダクション
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WEB編集:FASHION BOX、株式会社エクスライト