人間性とは？ 人間性が高い人の特徴と人間性を養うための方法

「人間性がすばらしい」「人間性を磨く」などといいますが、「人間性」とは何なのでしょうか？ この記事では、人間性が高いと思われる人の特徴やエピソードを紹介しながら、人間性についての理解を深めてみたいと思います。また、人間性を養うために意識したいこともチェックしてみましょう。

※本記事は『FASHION BOX』編集部員が自身の経験を踏まえて執筆しています

「人間性」とは

「人間性」という言葉を耳にしたことはあっても、その意味をきちんと理解していますか？ 三省堂 大辞林 第三版（weblio国語辞典）には、人間性の説明として次のように書かれています。

人間を人間たらしめる本性。人間らしさ。 「 －を失う」

※参照：三省堂 大辞林 第三版（weblio国語辞典）

人間性とは、その人が持っている性質のことではないでしょうか。顔や体、髪のような見た目のことではなく、思いやりの心や周りに配慮ができる感性など、人の内面のことを人間性といいます。また、「あの人は人間性が高い」「彼の人間性を疑いたくなる」のように使われることが多いでしょう。

人間性が高いと思われる人の特徴

「人間性が高い」といわれる人とは、どんな人のことでしょうか？ 具体的な特徴と思われるものを、ここに挙げてみましょう。

人への思いやりがある

相手が今どんな気持ちでいるのか、どんな言葉をかけてもらえたらうれしいのか、相手の立場になって考えられるのは、思いやりの心があるからではないでしょうか。人間性が高い人は、周囲へのやさしさや思いやりにあふれているため、人への気遣いを常に忘れないでしょう。しかも、思いやりのある行為に対して、相手からの見返りを求めることもありません。

周囲への気配りや配慮を忘れない

人間性が高い人は、周囲への気配りや配慮を忘れません。また、普段から周りの人をよく観察しているので、誰かが助けてほしいと思ったとき、さっと手を差し伸べることができるでしょう。人間性が高い人とは、そんなやさしさの持ち主ともいえるのではないでしょうか。

いつも感謝の気持ちがある

人間性が高い人は、小さなことから大きなことまで、人から何かしてもらったことに対して「当たり前」とは思わないはずです。相手からしてもらった行為に、いつも「ありがとう」という気持ちがあり、それを言葉や態度できちんと伝えることにも長けています。

周りからの信頼が厚い

人間性が高い人は、物事に真面目に取り組み、最後までやり遂げるため、周囲からも自然と信頼されるようになることが多いでしょう。また、自己中心的ではなく、周囲のことを考えた行動をとるので、異性からも同性からも頼りにされる存在となるはずです。

人の意見に耳を傾ける

自分とは正反対の意見や、自分の考えを否定するような主張は、誰でも聞きたくはないものです。しかし、人間性が高い人は、そんな相手からの言葉を真摯に聞くようです。また、相手の意見に反発するようなことはなく、相反する考えも受け入れられる深い懐があることも、人間性が高い人の特徴といえるのではないでしょうか。

相手を許せる

誰かが悪いことをしたり、間違いを犯してしまったら、相手を責めたくなるかもしれません。しかし、人間性が高い人は、相手のよくない部分を責め立てるのではなく、「この失敗を糧に成長してほしい」と前向きに考える傾向にあるようです。人間性が高い人は、相手を許せる広い心を持っているともいえるでしょう。

いつも前向きな姿勢

悪いできごとが続いたら、多くの人は「もっと悪いことが起きるんじゃないか」「超最悪……」と否定的に考えてしまいがちです。しかし、人間性が高い人は、いつもポジティブ思考。つらいことがあっても、物事のいい側面にフォーカスすることで、困難を笑顔で乗り越えることができるのかもしれません。

責任感がある

人間性が高い人は、物事を途中で投げ出したり、諦めたりすることは少ないでしょう。責任感があり、ひとつのことを最後までやり抜く勇気と根性を持っているのが、人間性が高い人の特徴といえるはずです。

人間性が高い人のエピソード

人間性が高い人の特徴をお伝えしてきましたが、人間性という言葉が漠然としていて、意味を把握しづらいかもしれません。ここからは、人間性が高いと思われている人のエピソードをいくつかご紹介しましょう。

「他の人と一緒になって悪口を言わない」（20代・女性・学生）

「友人が数人で、ある人の悪口をさんざん言っていたときのこと。あとからその輪に加わった先輩が、さりげなく別の話題に変えていったそう。一緒になって悪口を言わないうえに、自然と話題をそらしたなんて、先輩、ステキすぎます♡」

「人が嫌がる仕事を率先して担当した」（30代・女性・会社員）

「毎日の仕事のなかには、誰もが嫌がる面倒な業務もあります。しかし、人がやりたがらない仕事でも、イヤな顔ひとつせず率先して担当する同僚がいました。周囲の人は、彼のことを口々に『なんてできた人なんだろう』と言いながら、今までその仕事を避けてきた自分たちを恥ずかしく感じていたと思います。その同僚は、誰かに仕事を押しつけることなく、今でもその業務を担当しています」

「他の人なら怒るようなミスも許してくれた」（20代・女性・会社員）

「立て続けに同じミスを連発してしまったら、普通の上司はきっと激怒すると思います。でも、部長はそんなときに、『この失敗から学んで、次に活かすように』と声をかけてくれました。やさしく諭されたので本当にうれしかったし、怒られなくて安心しましたが、それと同時に『もう絶対に同じことは繰り返さない！ 必ず部長に喜んでもらえる人材になる！』と心に誓いました。お説教されるより、はるかに仕事へのモチベーションが高まりましたね」

人間性を養うために意識したいこと

物心ついたときから人間性が高いという人は、きっと少ないはずです。人間性は、生きていくなかで磨かれるものなのではないでしょうか。あなたも、普段の生活から自分の人間性を養っていきませんか？ これからご紹介するポイントを、毎日の生活のなかで意識するように心がけてみましょう。

相手の立場に立って考えてみる

人への思いやりや配慮を欠かさない人間性が高い人とは、相手がどんな気持ちでいるのかを理解し、その思いに寄り添うことができる人のことをいうのではないでしょうか。そのような人になるためには、普段から相手の立場に自分を置き換えてみて、相手がどんなふうに感じているのかを考えることが大切です。相手の気持ちになって物事を受け止めるクセをつけてみることをおすすめします。

自分がされたらうれしいことを人にしてみる

人間性を養うためには、人が喜ぶような気遣いとはどのようなものなのかを考えて、実践するのもいいでしょう。まずは、自分が人からされたらうれしいことを、周りの人にもしてみてくださいね。

常に感謝の気持ちを持つ

日頃から周りへ感謝の気持ちを持っていれば、自然と誰かを手助けしたり、誰かにやさしい言葉をかけられるようになるものです。ペンをとってくれたら「ありがとう」、席をゆずってもらったら「ありがとう」と、小さなことでも常に感謝の気持ちを忘れず、「ありがとう」と言葉で伝えるようにしてみましょう。

社会のマナーを身につける

人間性が高い人になるためには、社会のルールに則ったうえで、正しいマナーを身につけるのが基本。とくに、若い世代の人は、まだ十分なマナーが身についていない場合も多いでしょう。謙虚な気持ちで、社会のルールやマナーを積極的に学ぶように意識してみてください。

ポジティブに考える

人間性が高い人は常にポジティブであるように、人間性を養うためにも前向きな姿勢が必要になります。どんな物事にもいい面と悪い面がありますが、できるだけいい面に目を向けて、そこを伸ばすようにしてみましょう。

きちんとした生活習慣を身につける

十分な睡眠時間をとって、栄養バランスのいい食事をとり、規則正しく生活することは、当たり前のことですがとても大切です。健全な生活習慣は、外見や日頃のふるまいはもちろん、人格にもあらわれてくるものです。同様に、不規則な生活習慣も見た目にあらわれますので、注意しましょう。

心にゆとりを持てるようにする

自分の心に余裕がないと、周囲の人にやさしくすることはできません。仕事はもちろん、趣味に打ち込んだり、自分磨きに励んだりなど、自分に自信を持てるように過ごしましょう。自分自身をもっと認められるようになれば、心にもゆとりが生まれて、周りの人にもやさしく接することができるようになるでしょう。

人間性が高い人をモデルにしてみて

人間性を磨くことは、簡単にできるものではありません。毎日の小さな心がけをコツコツ続けていくことで、少しずつ豊かな人間性が身についてくものです。また、人間性を養うときには、身近にいる人間性が高い人をお手本にしてみましょう。人間性を高めることで、周りからも愛される存在になり、よりハッピーな人生を送れるようになりますよ。

編集／FASHION BOX
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公開日：2020.09.16