正しい大人ニキビの対処法|繰り返さない!根本的な治し方を女医が解説!!

「生理前になると、いつもニキビができる」
「1つ治ったかと思えば、また別の場所に新しいニキビができてテンションが下がる……」
こんな悩みをお持ちではありませんか?
洗顔やスキンケアを頑張っているのに、なかなか良くならない大人ニキビを根本的に解決したい! そんな方のために今回は、自身も長年悩んでいたニキビを漢方で改善した経験がある「あんしん漢方」の木村好珠医師に、大人ニキビの原因と、ニキビができにくい体質を目指す方法を教えてもらいました。

 

1.大人ニキビの原因の解説

1.大人ニキビの原因の解説

排卵後から生理前までの黄体期には、黄体ホルモンが多くなります。黄体ホルモンには、皮脂の分泌量を増やす作用があります。過剰な皮脂が毛穴にたまると、タンパク質や産毛と絡み合って角栓(コメド<面ぽう>)を作ります。そのコメドにアクネ菌が増殖して炎症すると、ニキビとなります。

さらに、大人ニキビには生理、ストレス、過労、睡眠不足など、さまざまな要因が絡み合います。生理前にニキビができないように、日ごろからケアをするようにしましょう。おすすめのケア方法については、次の章でご紹介しますね。

 

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2.大人ニキビの改善方法

2-1.低刺激なスキンケア

2-1.低刺激なスキンケア

低刺激性で「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示されている化粧品を選びましょう。肌が炎症していたり、敏感になっていたりするときは、化粧品を何種類も使うのではなく、保湿を優先して「肌の修復」を第一目標にしましょう。

クレンジングをするときは、洗浄能力が強すぎないクレンジングを使うようにしましょう。洗浄力が強すぎると余分な皮脂を洗い流すだけではなく、肌を保護するために必要な皮脂や角質まで洗い流してしまう場合があります。
一番のおすすめはジェルタイプです。拭き取りタイプはメイクが落ちていない可能性があること、強く皮膚をこするため肌が傷つきやすいことから、使用を避けましょう。オイルも余分に皮脂を取ってしまいやすいので、おすすめしません。
また、顔をすすぎ終わった後は、タオルでごしごしと拭くのではなく、ぽんぽんとおさえるようにして水分をオフすると、肌を傷めません。

 

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2-2.食生活の改善

2-2.食生活の改善

最新のニキビ治療のガイドラインには、特定の食べ物を避けなさいとの注意はありません。しかし、ピーナッツやチョコレートを食べるとニキビが悪くなると分かっている人は、避けた方がいいでしょう。ショートニング、マーガリン、植物油脂などで肌が荒れる人もいます。口にする食品の成分をチェックして、肌に影響があるかを確かめてみましょう。
普段の食事は糖質、タンパク質、脂質をバランスよく摂り、肌の治癒力を高めるようにしましょう。

 

2-3.質の良い睡眠

お肌を修復するうえで、睡眠も大切な要素です。特に、就寝した直後のノンレム睡眠の時間には成長ホルモンが多く分泌されるので、お肌を再生しやすくなります。しっかりと質の良い睡眠(熟睡&5時間以上)をとるようにしましょう。

 

2-4.皮膚科で相談

セルフケアで改善しない場合やニキビの炎症がひどい場合は、皮膚科を受診しましょう。ニキビの治療には保険診療と自費診療がありますので、医師とよく相談して治療法を選択してください。

(1)ニキビ治療用の塗り薬

塗り薬には炎症したニキビに効く抗生物質(ダラシン、アクアチム、ゼビアックス、ベピオゲル)と毛穴のつまりを取り除く薬(ディフェリン)、またこれら両方の成分が混ざった製剤(デュアック、エピデュオ)があります。

(2)ニキビ治療用の飲み薬

(2)ニキビ治療用の飲み薬

ニキビの炎症がひどいときには抗生物質を処方する場合があります。補助的に漢方薬、ビタミン剤などを処方します。特に抗生物質は、自己判断で服用を中止しないようにしてください。

(3)自費診療でのニキビ治療

(3)自費診療でのニキビ治療

クリニックによっては、クリニックオリジナルの塗り薬やドクターズコスメ、ケミカルピーリング、イオン導入、レーザー、美肌点滴などを用いて治療を行う場合もあります。このような診療は保険診療ではなく自費診療になりますが、興味がある方は美容皮膚科やニキビ治療に力を入れている皮膚科を受診してみましょう。

 

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2-5.漢方薬でニキビができない肌を目指す

「西洋薬は副作用が心配」
「そもそもニキビができにくい肌を手に入れたい」
そんな方には漢方薬がおすすめです。漢方薬は、一般的に西洋薬よりも副作用が少ないと言われています。また対症療法ではなく、体質の改善に働きかけることで根本的な解決を目指すもののため、同じ症状を繰り返したくない人に最適です。
また、健康的な食事やセルフケアを毎日続けるのは苦手でも、医薬品として効果が認められた漢方薬なら、症状や体質に合ったものを毎日飲むだけなので、手間なく気軽に継続できます。

私自身もニキビが漢方で改善した経験があります。東洋医学科での研修医時代に漢方を飲んだところ、2週間ほどで、中学生の頃から何をやっても効果がなかったニキビが突然改善したんです。これをきっかけに、私は一気に漢方の虜になりました。

私の服用したものも含め、ニキビに悩む方へおすすめの漢方薬をご紹介します。

<ニキビ改善におすすめの漢方薬>

1. 膿がある炎症中の赤ニキビがある方へ:十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

文字通り、毒を排出させるための漢方です。抗菌作用や、ニキビの原因となる男性ホルモンを抑制する働きがあるといわれています。

2. 繰り返し赤ニキビができる方へ:荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

血液循環を整えることで、根本的に炎症を抑制します。慢性的な症状にアプローチし、ニキビの再発抑制の作用があります。おすすめの服用方法は、ニキビが特にひどいときに十味敗毒湯を服用し、ある程度炎症が落ち着いたら、荊芥連翹湯に変更する、という方法です。

3. 血のめぐりが悪く、しみや月経痛にも悩む方へ:桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

私が服用したのは、この漢方薬です。体の中の悪い血を排出させる作用や、膿を出す作用、肌の水分代謝促進作用などがあり、肌への水分と栄養の循環を促し、衰えた肌のターンオーバーを正常に整えてくれます。

 

ここまで、ニキビに悩む方向けのおすすめ漢方薬を3つご紹介しました。
ただし、漢方薬を選ぶ際には自分の体質に合ったものを選ぶことが大切です。体質に合っていない場合は、効果が出にくかったり、逆に副作用が出たりすることもあります。できれば漢方医や漢方薬局を受診して、漢方に精通した医師、薬剤師等に相談するようにしましょう。
「自分に合った漢方薬が知りたい」「コスパよく漢方を飲んでみたい」という方には、スマホで専門家に相談できる「あんしん漢方」もおすすめです。AI(人工知能)と漢方のプロフェッショナルが症状に合った漢方を見つけ出し、効く漢方を自宅に届けてくれます。

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3.美肌は一日にしてならず! 日ごろから丁寧にケアしよう!

3.美肌は一日にしてならず! 日ごろから丁寧にケアしよう!

ニキビができているのを見つけると、とてもがっかりしてしまいますよね。今回の記事でお伝えした以下のケアを、ぜひ試してみてください。

≪記事のまとめ≫

・ニキビができているときは、刺激が少ないケアを心がける。
・バランスの良い食事を摂る。自分に合わない食材は摂らない。
・質の良い(熟睡して、5時間以上)睡眠をとる。
・皮膚科で診察してもらう。
・漢方で体質改善を目指す。

自分に合ったケアをして、キレイなお肌を手に入れてくださいね。

 

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教えてくれたのは……

漢方医/精神科医 木村好珠

漢方医/精神科医
木村好珠

(きむらこのみ)
【Profile】
渋谷金王坂クリニック非常勤医、一般社団法人国際統合治療協会理事
医学部在学中より東洋医学を学び、精神科と東洋医学科が充実している慶應義塾大学病院での勤務を経て、西洋薬の即効性等と漢方薬の根本的な治療をバランスよく使い分けることを信条とする。
渋谷の漢方内科で非常勤医として勤務する傍ら、テレビや雑誌、インターネットテレビ、Webメディアなどで、精神疾患、心理学、生活習慣病など様々なテーマを精神科医・漢方医の立場で解説する。オンライン漢方サービス「あんしん漢方」監修医の一人。
●木村好珠のオンライン診療→ https://www.konnozakaclinic.com/service/fusion-kimura/

●あんしん漢方(オンラインAI漢方)
https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

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