季節による体調や心の変化と向き合い、植物の力を借りて、自分をよりよい状態にしていく連載「SENSE OF SEASON」。今回は冬に増える風邪やインフルエンザの予防について、人気スタイリスト・風間ゆみえさんと植物療法士・森田敦子さんにお話を伺いました。
風邪のウィルスに負けないように免疫力を高めることが大事!
編集部 周囲にコンコン咳き込む人や体調を崩す人が増え、風邪やインフルエンザが心配な季節になってきました。そもそも、冬に風邪やインフルエンザが増えるのはなぜでしょう?
風間(以下K) からだが冷えやすい時期になり、免疫力も落ちるからじゃないかな。人間のからだには“ホメオスタシス”といって、環境が変化しても体温を一定に保つ恒常性維持機能が備わっているの。例えば、冬には筋肉を震わせて熱を作ることで、体温の低下を防ぐ。他には冬に根菜を食べるのもからだを温めるための昔ながらの知恵のひとつ。それなのに、冷えやすい服装や食事をしていると、からだへの負担ばかりが増え、免疫力も落ちてしまうのよね。
森田(以下M) 免疫力が落ちると、鼻や喉から体内に入るウィルスを防げず、風邪やインフルエンザにかかってしまいます。ウィルスは気温が低く乾燥した環境で繁殖しやすいため、空気感染する風邪やインフルエンザは冬に増えやすくなるというわけ。
オススメのハーブはエキナセア
K だから風邪予防には、とにかくからだを温めて、免疫力をアップさせることが大事。そこでオススメしたいのがエキナセア。
M エキナセアは、下向きに咲くピンクの花が特徴のキク科植物。北米の先住民が最も大切にしたといわれ、風邪や伝染病、傷の治療に使われてきました。エキナコシドという成分がT細胞やB細胞といった免疫細胞を活性化して働きを高め、風邪やインフルエンザのウィルスに負けないからだを作ってくれます。もしかかってしまった場合も、エキナセアを飲んで免疫力を高めることで、回復が早まりますよ。
タンチュメール エキナセア 100g ¥2,600(コスメキッチン エルボリステリア/コスメキッチン)
K 風邪が流行る冬だけでなく年中飲んでもいいくらい、私も頼りにしているハーブのひとつ。健康のためにも、常に免疫力は高めておきたいよね。喉のイガイガや鼻水など風邪の諸症状が現れているなら、エルダーフラワーを一緒に飲むと緩和されるはず。
M ハーブには主役、準主役、脇役の働きをするものがあって、主役を決めて相性のいい脇役ハーブをブレンドすると、相乗効果で効能がアップするの。エキナセアと好相性なのは、エルダーフラワー以外に排出を促すネトルや血流をよくするヴァンルージュ。クエン酸が豊富なハイビスカスを足しても。
K 風邪を引くと、すぐ薬で治そうとするけれども、発熱や諸症状はからだがウィルスと闘っている証拠。少しくらいの熱なら温かくして寝ているのが一番。もちろん、仕事を休めない場合は、鼻水や咳で人に不快な思いをさせないように薬を飲むことも必要ですが、根本治癒にはからだのデトックスが必要。とはいえ、39度を超える高熱は脳への影響が心配なので、頭だけは冷やしてね。
M 頭寒足熱で、頭は熱くならないように気をつけて、熱を出し切ってウィルスはやっつけてしまうのがいい。高熱で苦しいときは、頭と脇の下のリンパを冷やすと楽になりますよ。
(otona MUSE編集部)
photograph_TOMOKATSU NORO[trival]
text_KAORI SUTO
edit_SATOKO ISHIKAWA[vivace], FASHION BOX
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