不安に打ちのめされそうな日も、胸に刻んだ大切な言葉を思い出せば、明日を生きるための力となるはず。人間関係の問題に向き合う人気心理カウンセラー・根本裕幸さんに、沈みがちなときに気持ちを癒やす言葉と、声かけのコツを伺いました。自分自身や大切な相手の、心の声を聴いてあげましょう。
《目次》●「あなたは今のままで充分素晴らしく、幸せになる資格があります」(根本裕幸)
●根本裕幸さんの胸にある、あたたかな言葉
●教えてくれたのは……Profile/根本裕幸
「あなたは今のままで充分素晴らしく、幸せになる資格があります」(根本裕幸)
真面目で自分に厳しい人は、心が弱っているときこそ気を張ってしまいがち。そんなとき、叱咤激励する言葉はかえって心に負荷をかけると、根本さんは語ります。
「ストレスが溜まっていると感じたら“今日もおつかれさま”などと声に出して、自分自身をねぎらってあげましょう」
鏡を見たときは本心でなくてもいいので、自分に“かわいいね”と言うのにも、心を元気にする効果があるのだそう。
「自己肯定感が低くなっている自覚があれば“私は私らしくいていい”と、自分軸を意識する習慣も身につけておくといいですね」
では、大切な人が落ち込んでいるときは、どんな言葉をかけたら心を和らげられるのでしょうか。
「その人の“今”を認めてあげてください。“そのままのあなたでいいよ”などの言葉もいいですが、特に女性にとって“つながり”はとても重要。“つらいときもそばにいて、味方でいてくれる”という安心感を与え、寄り添いましょう」
日々、そうした言葉を自分や周りの人にかけてあげることは、うつ予防にもなります。
「ふがいない自分がいても、そんな自分を否定しない・責めないことが心の健康にはとても大切。寝る前のひとときなどに、自分を褒める時間や自分がホッとできたり、笑顔になれることをする時間を作ってみてはいかがでしょうか」
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根本裕幸さんの胸にある、あたたかな言葉
「どんな自分でも愛されるし、どんな自分でも大丈夫」
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教えてくれたのは……Profile/根本裕幸
心理カウンセラー、講師、作家。大阪を中心に各地でカウンセリングを行う。ベストセラーの『7日間で自己肯定感をあげる方法』(あさ出版)をはじめ、著作多数。最新刊は『逃げる技術』(徳間書店)。
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illustration_Yu Fukagawa
text_Ai Watanabe
(リンネル 2020年11月号)
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