家と土地の断捨離で豊かなシニア生活を! やましたひでこが解説

家と土地の断捨離で豊かなシニア生活を! やましたひでこが解説

「断捨離は片づけ術ではない」(やましたひでこ)

「断捨離®は片づけ術ではありません。
人生の目的を叶えるための部屋作りです」
そう語るのは、断捨離の提唱者・やましたひでこ先生。

モノでも他人でもなく、住んでいる人が主役の家を作ること。
そのために「今の私が必要なモノ」だけを残して、不要なモノを捨てていくことが断捨離の最初のステップなのです。

↓断捨離の基本はコチラ
真の断捨離とは? 9割の人が勘違い!? やり方を提唱者・やましたひでこが解説

 

定年後や子どもの自立後も、断捨離で余生をご機嫌に

断捨離は、定年や子どもの自立を迎えて、第2の人生を歩み始めるときにも役立ちます。

平均寿命が伸びて人生100年時代と言われるようになりました。定年したあとも20年、30年と過ごすのが当たり前になっています。となると、考えたいのは身じまいのこと。とはいっても、断捨離における身じまいは、単なる終活ではありません。今までの人生で溜め込んできたモノを見直すことで、これから先の人生を自分らしく楽しく、自由に生きるためのリセットです。
シニア生活を、どう生きていくか。そのために断捨離を行うのです。それは、モノだけではなく、家や土地、人間関係など、自分をとりまくすべてのものに及ぼします。

モノが捨てられない人の特徴3選|提唱者やましたひでこが解決策をアドバイス

 

家と土地の断捨離も考える

家と土地の断捨離も考える

ひと昔前まで、マイホームを手にすることは、家族の幸せの象徴であり、子ども、孫の世代にまで残せる人生の財産と考えられていました。持ち家さえあれば人生安泰という価値観の時代です。ですが、暮らし方が多様化し、親の買った家をそのまま継いで子どもたちの住まいにするということが少ない今の時代。財産だった家がシニア生活の大きな足かせになってしまうことも。
せっかく子どもが自立し、仕事のしがらみも少なく自由な時間がたくさん持てるシニア生活。住みたいところに住める、行きたいところに行けるというのがシニアならではの自由のはずです。それを家に縛られてしまってはもったいなくないですか?
2人や1人で暮らすにはもてあます家は、掃除だけでも大変です。さらに、家族全員で暮らしていた時代から溜まりに溜まったモノたちが詰め込まれたままということも多いでしょう。家が広く、住んでいる人が少なければ、収納スペースは存分にありますから、巣立った子どもたちが使っていた部屋がそのまま物置になって気づけば開かずの間になっているということも、“実家あるある”です。大切な空間を家族の残骸に占拠されることは、豊かなシニア生活に必要なのでしょうか?

家は経年劣化しますから資産価値も年々減少していきます。ある程度の年数が経ってしまうと、売るに売れず結局大きな家に1人で暮らすことに。そんなことになってしまう前に、家や土地など、人生を重たくするモノは、まだ元気なうちに手放すことも考えてみませんか?
人生の主役は家ではなく、自分自身です。夫婦2人、または自分1人が無理なく暮らせるコンパクトな家なら、お手入れの手間も軽くなります。大きな一軒家では、庭のお手入れもひと苦労ですが、たとえばマンション住まいなら自分で手入れするのは家の中だけ。エレベーターがあれば階段の上り下りもありませんし、シニアの暮らしには快適に感じることのほうが多いのです。
自分が主役の人生。住まいも、今の自分にふさわしい形に変えていくことで、家族の母、父として過ごしてきた自分を一度リセットし、心身を軽くして、日々を楽しめるゆとりが生まれるはずです。

 

コンパクトな家がいい理由

コンパクトな家がいい理由

手入れが行き届く

田舎の大きな一軒家などは、家そのものの掃除やお手入れが大変。年をとるとともに体力は低下するのに掃除の負担は変わらないので辛いですよね。お庭が大きいと、お庭のお手入れにも時間と労力をとられてしまいます。

 

モノが増えにくい

コンパクトな家に暮らすと、そもそもモノが入りませんから、大きな家から引っ越す時点でかなり断捨離ができますし、増やしても限度があります。断捨離を日頃から心がけていれば、過剰なゴミ屋敷にはなりにくいです。

 

引っ越ししやすい

シニアこそ、身軽が一番です。仕事や家族に縛られていませんから、移住だってしやすいはず。思い立ったらすぐ新しい土地へ移り住むには、コンパクトな家にいたほうが引っ越しの手間もかかりません。

「断捨離=とにかく捨てる」は誤解! ミニマリストとの違いを提唱者が解説

 

教えてくれたのは……やましたひでこ先生

やましたひでこ先生

一般財団法人「断捨離®」代表

【Profile】
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み応用提唱。誰もが実践可能な「自己探訪メソッド」を構築。
断捨離は人生を有機的に機能させる「行動哲学」と位置づけ、空間を新陳代謝させながら新たな思考と行動を促すその提案は、年齢、性別、職業を問わず圧倒的な支持を得ている。
『断捨離』をはじめとするシリーズ書籍は、国内外累計500万部を超えるミリオンセラー。アジア各国、ヨーロッパ各国において20言語以上に翻訳されている。
現在、BS朝日「ウチ、断捨離しました!」〈毎週月曜夜8時〉レギュラー出演中。

 

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◆やましたひでこオフィシャルブログ『断捨離』
断捨離で日々是ごきげんに生きる知恵

 

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(抜粋)

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監修:やましたひでこ

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撮影:林ひろし
イラスト:上坂じゅりこ
構成・文:藤田都美子
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WEB編集:FASHION BOX

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