石井佳苗さんの「整えていく空間作り」
仕事もくつろぎも食事も。自分の「今」の過ごし方に合わせてフレキシブルに変化する空間作りを、インテリアスタイリストの石井佳苗さんに教えていただきました。
WORK & RELAX
さまざまな椅子の組み合わせで、ひとつの空間が多機能に
仕事もくつろぎも食事も。
自分の「今」の過ごし方に合わせて、フレキシブルに変化する空間作りを。
在宅ワークがニュースタンダードとなり、「いかにワークスペースを作るか」が家作りの新しい関心事になりました。とはいえ元々はオフの時間を過ごすのが家というもの。
「広い家でスペースの余白があれば別ですが、おそらく多くの方が、ダイニングで仕事をすることになっていると思います」と石井さん。ひとつのテーブルで、仕事も食事もできるように少し大きめのダイニングテーブルがおすすめとか。
「幅が140cm以上あると、ここで食事、ここで仕事などスペースを区切ることもできます。また、資料を置く台にもなるスツールもおすすめ。仕事は背のある椅子、食事は肘掛けのある椅子など、行動に合わせて決めておくと、モードの切り替えにもなります」
そしてもうひとつのおすすめは、ひとり掛けのラウンジチェアを配置すること。場所も取らず、仕事モードで疲れたときもさっとくつろげる。「ひとつあれば、リラックスした雰囲気に。限られた空間でもパーソナルな家具選びで、さまざまな機能を持たせることができるんです」
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移動できるデスクランプで、よりフレキシブル
集中したいときや光量が足りないときにあると便利なのがデスクランプ。「いつもは棚の上などに置いておいて、必要なときに移動すればいい。スポットを当ててくれるライトは集中力も高まります」。また、仕事の資料をまとめておけるトレイがあると、片付けも簡単です。
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ちょっと疲れたら、お気に入りコーナーへさっと移動
部屋のコーナーはひとり掛けのラウンジチェアでリビングのようなくつろぎ空間に。好きな絵や花を飾ったり、お香を焚いたり。一畳にも満たないスペースが家具選びで機能を持つ。「軽いので移動も簡単。外を眺められる方向に置いたり、テレビの前に移動したり自由自在です」
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肘掛けの椅子で、食事の時間も快適に
幅広のダイニングテーブルなら、ワークスペースの横のコーナーを食事のスペースとして空けておくことも可能。リラックス度の高い肘掛けチェアを置けば、さりげなくゾーニングすることもできます。「在宅ワークではスイッチの切り替えも大事なので、ここで何をするのか自分の中で決めておくといいですよ」
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教えてくれたのは……
石井佳苗さん
KANAE ISHII
【プロフィール】
インテリアスタイリスト。カッシーナ・イクスシーに勤務後、独立。雑誌や書籍、ウェブサイト、広告など幅広い分野で活躍。また、自宅をDIYでセルフリノベーションして大きな話題に。著書に『Love Customizer』『DAILY LIFE』(ともにエクスナレッジ)など多数。また自身が編集長をつとめたムックに『Heima』(宝島社)。オンラインのインテリア講座も行っている。
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styling_Kanae Ishii
photograph_Yumiko Miyahama
text_Masaki Takeda
(リンネル 2021年1月号)
web edit_FASHION BOX, Saori Hidaka[vivace]