自分との向き合い方が上手な人たちは、どんな考えグセを持っているのでしょうか。モデルのAYUMIさん、植物療法士の南上夕佳さんに、コロナ禍の最中ならではのイライラや、普段から実践しているイライラをケアする方法を伺いました。
≪目次≫
モデル AYUMIさん
嫌なことは誰かに話して、忘れてしまうのがいちばん
外出自粛期間中、仕事や世界がどうなってしまうんだろうという不安はありました。それでも「今の時間を大切にしよう」という気持ちに切り替えることで、感情に振り回されずゆっくりとした時間を過ごせました。
普段から嫌なことがあるときは、夫に話せばすっきりするので、あまり長くは引きずりません。
イライラしそうなときは、自分のしたいと思うことをしたり、食べたいものを食べたり。何も我慢せず、ありのままを大切にすることで、イライラから遠ざかっています。
自分をいたわることを忘れない
イライラしたときは、無理にその感情を抑え込まないこと。「あ~、なんかイライラしちゃうな~!」と、口に出してしまうことも多いです。そうすると、自分がどんな状態か改めて認識できます。そのあとは「ちょっとお茶でも飲もうかな」とか、「お風呂にゆっくり入ろうかな」とか、自分をいたわる行動に移して、気分を切り替えられます。
どんなときも感謝の気持ちを持つ
毎日を穏やかに過ごすために、感謝の気持ちを大切にしています。朝いちばんに心の中で、「今日も一日ありがとうございます」と言い、お線香代わりにお香を1本たいています。夜寝る前にも、「今日も一日ありがとうございました」と心の中で言うようにしています。小さな習慣ですが、これで落ち着いた心で過ごせるようになりました。
≪イライラ解消のためのマストアイテム≫
ハーブの香りで心身がリラックス
あたたかな白湯は、体の奥からホッとします
お風呂に入って汗をかくのがストレス解消。白湯にレモンを浮かべたものを飲みながら、ゆっくりとした時間を過ごします。
あとは、愛用しているアロマのロールオンを首や肩まわり、こめかみに塗ってリラックス。40種類のハーブの香りに癒やされて心も体もすっきりします。
AYUMIさん Profile
モデル。1男1女の母。ファッション誌や広告、テレビなどで活躍するかたわら、ナチュラルでていねいなライフスタイルも人気。著書に『最初はフルーツ』(主婦と生活社)など。
モデル AYUMIのキレイの秘訣は? ローフードで酵素・栄養素を効率よく摂取!イライラ解消のために心がけたい4つのこと|精神科医がすすめる“考えグセ”とは?
精神科医が教える <イライラ対処法> 自分のイライラ傾向と考えグセを知ろう
植物療法士/ルボアフィトテラピースクール 副代表
南上夕佳さん
感謝の気持ちで相手に接することで穏やかに
家にずっといることでフラストレーションがたまってイライラしてしまうことはありました。外出できず、ワンオペ育児が続くともやもやした気持ちにも。
でも、今まで当たり前にできていたことが、実はありがたいことだったという気づきも大きく、感謝の気持ちを持つことができました。家族に対しても、長い時間一緒にいると感謝の気持ちが薄れがち。
だからこそ、ささいなことでも「ありがとう」と言葉にすることを意識。その度にやさしい気持ちになれて、イライラ予防になっています。
何事も楽しんで取り組むこと
ちょっと面倒なときも、笑顔で取り組んでイライラを予防。脳が錯覚して楽しいと感じるように心がけます。少し口角を上げているだけで、ナチュラルキラー細胞が活性化して、免疫力も上がります。
いっぱいいっぱいであることを宣言する
自分のことで手いっぱいになると、他人に対して不満が湧いてしまいがち。私も夫にあたってしまうこともあります。そういうときは、素直に「今、いっぱいいっぱいなの」と宣言。協力してもらったり、集中できるようにさせてもらいます。
植物の力を味方につける
イライラしたときは、エッセンシャルオイルの香りをかぎます。精油は、天然の分子がたくさん集まった有機化合物。かいだ1.5秒後には、脳の大脳辺縁系に到達し、自律神経を調節してくれるので、イライラがスーッと引いていきます。
\おすすめ! メリッサのタンチュメールを飲む/
メリッサは、不安を鎮め精神を安定させるトランキライザーの効果があります。飲むととっても穏やかな気持ちになれますよ。
≪気分を変えたいとき、
エッセンシャルオイルの使い方あれこれ≫
リフレッシュしたいときは……
【 オレンジ、ベルガモット 】
柑橘系は、リフレッシュ効果とともに副交感神経を穏やかにしてくれる働きがあります。寝室に香らせるのもおすすめです。
やさしい気分になりたいときは……
【 ホーリーフ、ラベンダー 】
周囲に対しトゲトゲしい気分になりそうなら、ホーリーフ、ラベンダーの香りをかぐと、穏やかな気分が戻ってきます。
◆気合を入れたいときは……
【 レモン、ユーカリ 】
ダラダラしてやる気が出ない、シャキッと集中したいというときは、レモンやユーカリの香りをかぐと、気合が入ります。
南上夕佳さん Profile
自身がホルモンバランスを崩したことをきっかけに、植物療法士に。百貨店やレストラン、企業などで、セミナーやカウンセリングを行う。近著に『自然ぐすり生活』(ワニブックス)。
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illustration_Yuko Saeki
text_Ema Tanaka
(リンネル 2020年10月号)
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