kazumiとワヌ山の和菓子の時間
『リンネル』で連載中の「kazumiとワヌ山の和菓子の時間」。kazumiが大好きな和菓子屋さんを仲良しのワヌ山さんと楽しく紹介していきます。今回は名曲のモデルにもなったといわれる、豊洲市場の老舗和菓子屋さんの和スイーツを味わいました。
魚がし 茂助だんご 豊洲本店
ワヌ山 「豊洲市場?……お魚ワヌ?」
kazumi 「ふふふ、市場の中にある、和菓子屋さんだよ」
ワヌ山 「活気があって素敵ワヌ!」
季節の移り変わりに年々鈍感になっていく私に、和菓子はいつも「もうすぐ春がくるよ!」と教えてくれます。和菓子は季節を先取りし、それを表現するもの。春の初音を求めて訪れたのは、豊洲市場にある「茂助だんご」です。
「酒」と「甘味」をこよなく愛した初代の茂助さんが日本橋魚市からはじめ、粋な手土産として魚がし名物に。築地、豊洲と市場と共に成長し、魚がしの人々をはじめたくさんの人々から愛され続け、あの名曲の「だんご3兄弟」のモデルにもなったお店です。
早速いただいた「うぐいす餅」は、1月半ばから店先に並び、春を知らせてくれる和菓子のひとつ。天然の青大豆の粉がふかふかに塗された餅の中には、あっさりとした味の滑らかなこしあんが。一口食べると、お布団のようにやわらかく、ほっとするやさしい甘さが染み渡ります。口の中に感じる春の風に癒やされたのでした。
頭にお椀、ヒレには団子をつけた愛らしい最中。皮はこがね餅、お腹の中にはふっくらした最中専用の粒あんと求肥が詰まっていて、見た目も味もこだわりの新商品。
豊洲本店は店内にイートインスペースがあり、和菓子のほかに軽食やあんみつ、季節の限定商品をいただくことも可能です。市場でお寿司を食べた後、お団子とお抹茶をお供にほっと一息ついて帰るのが私のおすすめコース。
いただいた和菓子1 うぐいす餅
小振りで上品な餅の両端を少しつぼめ、うぐいすの頭としっぽに見立てて作られた早春の和菓子。上質な素材にこだわり、自然のものを相手にしていることを忘れず、真摯な製法で作ることにこだわり続けている。
緊張が走る瞬間、それは、菓子切り入刀。あんことお餅が綺麗に切れて、美しい断面が見られたら、それだけでよい気分。
いただいた和菓子2 茂助だんご
名物の「茂助だんご」はこしあんは3つ、醬油はうるち米を使った上新粉に醬油で味付けしたシンプルな団子が4つついており、食べだすと一気にペロリ。
お店/魚がし 茂助だんご 豊洲本店
創業120年以上の老舗の和菓子店。2月より、自宅で楽しめる上生菓子手作りキットを販売。
住所:東京都江東区豊洲6-6-1 管理施設棟302(7街区)
電話番号:03-6633-0873
営業時間:6:00~15:00
定休日:日祝(市場休)
ホームページ:https://www.mosukedango.com
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PROFILE/kazumi&ワヌ山
モデル。和菓子文化コーディネーターと和スイーツセレクトマイスターの資格を持つ。
犬。口癖はワヌワヌ。ワヌ母(作者)と北陸地方に住む。甘いものに目がない。
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model:kazumi
illustration:wanuyama
photograph:Keiko Ichihara
(リンネル 2021年4月号)
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