「関節リウマチ」ってどんな病気? 朝の指のこわばりがサインに[医師監修]

指の変形&痛みは関節リウマチかも!? 放置すると危ない症状&診断基準を解説[形成外科医 監修]

ヘバーデン結節・ブシャール結節と間違いやすい「関節リウマチ」ってどんな病気?

指先の関節が変形して痛む病気、「ヘバーデン結節・ブシャール結節」。それと似た症状が出るのが、「関節リウマチ」です。ヘバーデン結節・ブシャール結節かと思って放置していたら、実は関節リウマチで、炎症が全身に広がってしまう危険性も。そこで今回は、たかはしクリニック院長の高橋嗣明(たかはし つぐはる)先生が監修したTJ MOOK『指先の変形と痛みを食い止める ヘバーデン結節の症状を和らげる本』から、それぞれの病気の見分け方をご紹介します。

TJ MOOK『指先の変形と痛みを食い止める ヘバーデン結節の症状を和らげる本』

監修:高橋嗣明

35歳以上の女性がかかりやすいといわれる、指の関節が痛みとともに変形する病気が「ヘバーデン結節」「ブシャール結節」です。
本誌は「指の変形」「ズキズキ痛い」の進行を食い止める生活習慣と食事術を中心に紹介し、ヘバーデン結節で悩む人たちの不安を解消します!

栄養学的見地から治療する第一人者!
監修 たかはしクリニック院長 形成外科医・栄養療法医
高橋嗣明

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リウマチの原因は免疫システムによる攻撃

手や足の関節が腫れて痛み、やがて関節が破壊・変形していく関節リウマチ。痛みと関節の変形が見られることと、30代から50代で発症する人が多いことから、ヘバーデン結節・ブシャール結節と混同されやすい病気といえます。

「ただしリウマチは自己免疫に関わる疾患なので、ヘバーデン結節などとは異なります。私たちの体には、細菌やウイルスから体を守るための免疫システムがあります。リウマチが起こる原因は、このしくみに異常が生じて、関節を守る組織を攻撃して破壊してしまうことです」

では、ヘバーデン結節・ブシャール結節とリウマチで、症状に違いはあるのでしょうか。

「まず、リウマチの場合、第一関節に見られるものは除きます。またリウマチは指の持続するこわばりや手首の変形が見られることが多いです」

 

【早期関節リウマチの診断基準】

  1. 3つ以上の関節で、指で押さえたり動かしたりすると痛みを感じる
  2. 2つ以上の関節に炎症による腫れが見られる
  3. 朝のこわばりが見られる
  4. 皮下(ひか)結節(リウマトイド結節)がひじやひざなどに見られる
  5. 血液検査で赤沈(せきちん)に異常が見られる、またはCRPが陽性である
  6. 血液検査でリウマトイド因子が陽性である

※上記6項目のうち、3項目以上あてはまる場合に早期関節リウマチと診断されます
※日本リウマチ学会(1994年)

<ヘバーデン結節・ブシャール結節 セルフチェックリスト>あなたも予備軍かも!?
手の指が変形する病気は眠れないほど痛い!? 痛みを軽減するテクニック

 

リウマチの症状は「変形して終わり」ではない!

こうした変形には、強い痛みを伴います。関節リウマチの痛みは、おもに滑膜(かつまく)という部分で起こる炎症が原因。進行するとこの炎症が全身に広がり、目や肺などに至るところも、ヘバーデン結節やブシャール結節と異なります。

「リウマチのかかり始めには、熱っぽかったり体がだるかったり、食欲がないなどの症状が続くことがあります。その後、関節の周囲がこわばり、小さな関節が腫れ、手首やひじ、肩、足首などに広がっていくのです。ただ、ヘバーデン結節などと同様に、リウマチには重金属の問題や歯の根元の感染が、大きく関わっていると考えています」

 

リウマチで手足の関節が腫れるしくみ

【正常な関節】
正常な関節では、骨と骨をつなぐ関節が関節包に覆われています。関節がなめらかに動くように、関節包の内側にある滑膜が関節液を分泌。また関節の表面には軟らかい軟骨組織があり、クッションの役目をすることで関節がスムーズに動かせるようになっています。

指の変形&痛みは関節リウマチかも!? 放置すると危ない症状&診断基準を解説[形成外科医 監修]

【関節リウマチ】
ところが関節リウマチにかかると、滑膜に炎症が起こり、痛みや腫れを生じます。いったん炎症が起こると、滑膜は増殖して骨や軟骨を侵食。こうしてできた傷が骨を破壊したり、関節内に骨や軟骨を溶かす酵素を生み出したりしてしまうのです。

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この記事の監修は……たかはしクリニック院長 高橋嗣明(たかはし つぐはる)先生

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(PROFILE)
形成外科医・栄養療法医
1963年、東京都生まれ。北里大学医学部卒業。北里大学大学院医療系研究科修了。北里大学病院に入局し、形成外科、美容外科などを歴任。2005年より長野県の北信総合病院にて医長を務め、2013年、長野県中野市にて「たかはしクリニック」を開院。専門である形成外科を中心に、整形外科、皮膚科、美容皮膚科、美容外科など幅広い見地からさまざまな診療・治療を行う。また、オーソモレキュラー療法と解毒治療にも精通しており、慢性の難治疾患の治療にもあたっている。著書に『学校に行けない子供 仕事に行けない大人』(ファインピクサー)がある。

(抜粋)

TJ MOOK『指先の変形と痛みを食い止める ヘバーデン結節の症状を和らげる本』

監修:高橋嗣明

35歳以上の女性がかかりやすいといわれる、指の関節が痛みとともに変形する病気が「ヘバーデン結節」「ブシャール結節」です。
本誌は「指の変形」「ズキズキ痛い」の進行を食い止める生活習慣と食事術を中心に紹介し、ヘバーデン結節で悩む人たちの不安を解消します!

栄養学的見地から治療する第一人者!
監修 たかはしクリニック院長 形成外科医・栄養療法医
高橋嗣明

検査でわかった腸活の有効性!
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構成・編集・原稿:萩原はるな、脇谷美佳子
イラスト:小野寺美穂

 

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Web 編集:FASHION BOX

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