ケンドーコバヤシは旧車マニア! 通帳残高がほぼゼロになったバイクとの出会いや今後の野望をインタビュー

ケンドーコバヤシが愛車カワサキZ1と登場「15年前、青玉虫に目を付けた俺を絶賛して(笑)」インタビュー

趣味の人

趣味を大切にする著名人を訪ね、その魅力を語っていただく『MonoMaster』連載の「趣味の人」。今回は稀少な旧車バイクを下駄代わりに愛用するお笑い芸人のケンドーコバヤシさんにお話を伺いました。

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お笑い芸人 ケンドーコバヤシとバイク。

ケンドーコバヤシは旧車マニア! 通帳残高がほぼゼロになったバイクとの出会いや今後の野望をインタビュー

テレビで拝見しない日がないほど活躍中のケンドーコバヤシさん。漫画・プロレスなどのマニアックなネタや、自由奔放な下ネタで男性人気はもちろん、女性にもモテる当代一のかっこいいお笑い芸人だ。そんなケンコバさんは旧車好きとしても有名。本日は愛車のZ1(ゼットワン)、73年式カワサキ900Super4に乗ってご登場いただいた。

Z1はZ2と並ぶ旧車バイク人気の頂点に立つモデル。903cc空冷4ストローク4気筒DOHC8バルブエンジンを搭載し、最高出力82psを誇った当時のモンスターマシン。ティアドロップ型タンクからテールカウルまで流れる流麗なラインは、見惚れるほどの美しさだ。

まずはケンコバさんとバイクとの出会い、そして大阪時代の愛車遍歴から。
「バイクに目覚めたのは子どもの頃。実家の近くに革ジャン、革パン、リーゼントでZ2に乗っていた兄ちゃんがいて、母親からは『あの人にあんまり近付くなや』って言われたんですけど、そう言われると近付きたくなるじゃないですか。それで、仲良くなって、その人の影響は大きいですね。

最初に乗ったバイクは解体屋で探したヤマハのチャンプ。次がホンダのスーパーカブ。芸人になってからヨンフォア(ホンダCB400FOUR)に少しの間だけ乗って、ホンダのスティード。カワサキの250TRは発売初日に買いましたね。TRはその後めちゃめちゃ流行ったんですけどね。それを発売初日に買った俺の先見の明たるやと思いますね。それから免許を限定解除して、カワサキW650にも乗りましたね。

昔は仲間と走るツーリングにハマった時期もあったんですけど、結局一人の方が自由なんで一人で走ることが多いですね。特に他人のトイレ待ちって腹立つじゃないですか。“大”したいって言い出してから探す時間も待つ時間も全部腹が立つ(笑)。一人だと気楽で、しんどくなったら帰れますしね。今年の夏に奥多摩まで走りに行ったんですけど、奥多摩の入り口近辺でしんどくなって帰ってきましたからね(笑)」

数多くのバイクを乗り継いできたケンコバさん。Z1との出会いは、東京で仕事を始めてすぐだったそう。
「東京に部屋を借りて、すぐにZ専門店に見に行って、ドノーマルがあったらいつでも買いますんで連絡くださいってお願いしたんですよ。そしたらすぐ『見つかりました』って連絡がきちゃって(笑)。有り金全部使って買っちゃいました。おかげで通帳残高ほぼゼロになって、どないしよって思いましたけどね。でも、青玉虫(キャンディートーンブルー)ってのが渋くて気に入っているんですよ。Z好きは火の玉カラー(キャンディーブラウン×オレンジ)を求めるじゃないですか。そんな中でいち早く青玉虫に目を付けた俺の先見の明たるや。日本国民の皆さんに絶賛して欲しいです(笑)。

それが15年くらい前なんですけど、今はその頃よりさらに旧車ブームがすごいじゃないですか。おそらく今だとZ1も2、3倍の値段になっている。ちょっと本来の価値を超えた価格になっていて、バイクっていいもんだけど、700万、800万も出すもんちゃうやろってのはありますね」

東京での芸人生活をZ1とともに過ごしてきたケンコバさん。実は更なる野望があるという。
「年末にもう1台、73年式のショベル(ハーレーダビッドソン ショベルヘッド)が組み上がるんですよ。これもZ1と同じで73年式なんですけど、俺は72年式ですからね。イケてるオヤジは自分の生まれ年の年式に乗るんでしょうけど。いまいち決まらない(笑)。

最終的にバイクは4台揃える計画なんですよ。英国車も1台欲しいでしょ。トライアンフは乗っている人が多いからノートンかな。ロケットカウルにセパハンとバックステップにして。で、もう1台がモトクロス。趣味で林道を走ろうと思って。モトクロスで林道を走るなら125ccがいいって皆言うんですよ。250ccですら持て余すって。でも125ccだと高速を走れないでしょ。それで、積載用のピックアップトラックまで買っている人もいる。俺、そこまで投資できるかなって。若干、今から腰が引けてますけどね(笑)」

旧車ブームの前から乗っていた先見の明を絶賛して欲しいですね(笑)

ケンドーコバヤシは旧車マニア! 通帳残高がほぼゼロになったバイクとの出会いや今後の野望をインタビュー

ケンドーコバヤシは旧車マニア! 通帳残高がほぼゼロになったバイクとの出会いや今後の野望をインタビュー

この日のファッションはシャツがウィアード、ジーンズがトロフィークロージングのもの。やはりモーターカルチャー系のブランドでバイクに乗れそうな服を買うことが多いそう。「革ジャンも“誰よりも早くルイスを着た男”を自称しています。先見の明がすごすぎますね(笑)」

ケンドーコバヤシは旧車マニア! 通帳残高がほぼゼロになったバイクとの出会いや今後の野望をインタビュー

ベルのヘルメットとバルファルディのゴーグル
使い込んだベルのフルフェイスとバルファルディのゴーグル。いかにも旧車によく似合う通好みのセレクトがケンコバさんらしい。

ケンドーコバヤシは旧車マニア! 通帳残高がほぼゼロになったバイクとの出会いや今後の野望をインタビュー

エル・ソリタリオのグローブ
スペイン発の人気モーターサイクルブランドのレザーグローブ。しなやかなゴートスキンが手にぴったりフィットする感じがお気に入り。

ケンドーコバヤシは旧車マニア! 通帳残高がほぼゼロになったバイクとの出会いや今後の野望をインタビュー

オリジナルを重視するケンコバさんだが、ヘッドライトはメンテナンス性を優先して、バルブ交換しやすいZ2のモノに換装。

ケンドーコバヤシは旧車マニア! 通帳残高がほぼゼロになったバイクとの出会いや今後の野望をインタビュー

スピードメーターは輸出モデルらしいマイル仕様。走行距離はまもなく記念すべき10万kmを迎えるが「多分気付かないうちに超えている」とあまり興味はなさそう(笑)。

ケンドーコバヤシは旧車マニア! 通帳残高がほぼゼロになったバイクとの出会いや今後の野望をインタビュー

ハンドルグリップも純正品。人気車だけにアフターパーツに困ることは少ないそう。

ケンドーコバヤシは旧車マニア! 通帳残高がほぼゼロになったバイクとの出会いや今後の野望をインタビュー

ケンコバさんもお気に入りという純正の左右4本出しマフラー。野太いエキゾーストノートが男心を刺激する。

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PROFILE/ケンドーコバヤシ

1972年、大阪府生まれ。お笑い芸人。趣味はプロレス・格闘技観戦と漫画。ミスターやりたい放題と呼ばれる自由な芸風で幅広いメディアで活躍。読売テレビ『にけつッ!!』、フジテレビONE『漫道コバヤシ』、MBSラジオ『アッパレやってまーす』など多数出演中。

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撮影/中村圭介
取材・文/岡藤充泰(ライトアウェイ)
MonoMaster 2022年1月号

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WEB編集/FASHION BOX

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