加藤シゲアキさんと過ごす特別な時間 本を読む彼のとなりで……
小説家として直木賞候補にもあがる加藤シゲアキさん。昨年は自作小説『染色』の舞台化に際し、脚本家として演劇の裏方にも挑戦。その経験を経て、家族の生と死をめぐる舞台『粛々と運針』で主演を務める彼の家族観に迫ります。
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全然想像つかないけれど将来は楽しい家庭が作れれば
――『粛々と運針』は、築野家は親の死、田熊家は子どもの生をめぐる家族の会話劇ということですが。
「人間の内面のお話で、役者としては真価を問われる、新しい挑戦ですね。会話劇ってバンドみたいな感じがします。ちゃんとセッションしないと退屈な曲になっちゃう。演劇が好きなだけに、その怖さがわかるというか」
――加藤さん演じる兄・一(はじめ)は、実家暮らしの41歳フリーター。
「真逆ですよね(笑)。僕は、20歳で家を出たひとりっ子。どっちかというと、しっかりした弟(須賀健太)の方がタイプとして近い。でも、そこが面白さだと思います」
――一(はじめ)は41歳になってはじめて、家族関係と向き合うことに。加藤家はどうですか? お父さまは、今の加藤さんをどのように見ていると思われますか?
「うちの家族は、仲いいですよ。子どものころよりも、今の方が会話は多いかも。保険の話とか、税金の話とか、面白くない話が多いけれど(笑)。父親は、僕を誇らしく思っているんじゃないかな? 去年が文学賞ラッシュで、鼻高々だったみたいだし。親のためにやっているわけじゃないし、親孝行になっているかわからないけれど、自分が一生懸命頑張ってきたことで、親が喜んでくれるのはうれしいですね」
――そんな加藤さんも、いつかは家族を持つことになると思うのですが。
「う~ん、全然想像つかないな。愛情をもって子育てしたいし、子どもから愛される親でありたいとは思うけれど、簡単なことじゃないですよね。自分がそうだったように、仲はいいけれど、最終的には独立しているところに着地できれば。子離れできない親になりたくない、毒親にはなりたくないな……って、子どももいないのにもう考えている(笑)。でも楽しいのがいいので、楽しい家庭になればいいなと思う」
――築野家の母は、大事なことを息子に相談せずに決めますが、加藤さんならどうしますか?
「僕も相談、しないですよ。ひとりっ子っぽいかな? その選択が間違っていたとき、人のせいにするのがイヤで。自分に言い訳する余地を作りたくない。人に話すときには、自分で結論を出している。報告だよね。相談はしないけれど、めっちゃ愚痴は言う(笑)。とりあえずくだを巻いて、思いを吐き出すことはしますね」
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INFORMATION/粛々と運針
【東京】3月8日(火)~27日(日):PARCO 劇場【大阪】4月8日(金)~10日(日):森ノ宮ピロティホール/築野家と田熊家、2家族の物語。加藤さんは、築野家長男、41歳独身フリーターの一(はじめ)役。
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PROFILE/加藤シゲアキ(かとう・しげあき)
1987年7月11日生まれ。大阪府出身。ジャニーズグループNEWSのメンバー。小説家としても活躍。『オルタネート』(20年)は直木賞候補にあがり、吉川英治文学新人賞を受賞。
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取材・文/坂本ゆかり
(steady. 2022年4月号)
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WEB編集/FASHION BOX