7月18日(木)に行われた、デリケートゾーン専用の家庭用美容器「Thaleia pitôn(タレイア ピトン)」の新作発表会。その中で産婦人科医の永井美江先生と、膣プランナーの山口明美さんが「フェムケア」について語るトークセッションが開催されました。
最近「フェムケア」という言葉をよく耳にするようになったものの、「何をしたらいいかわからない」という女性はまだまだ少なくないはず。疑問を解決するような実践的な情報がたくさん語られていましたので、その様子をレポートします。
PROFILE
永井美江先生
「ながいよしえ倶知安クリニック」の院⻑。産婦⼈科疾患の診療をはじめ、⼥⼦スポーツ選⼿のケア、妊婦健診など幅広く対応している女性医師。⽇本産婦⼈科学会専⾨医。
山口明美さん
⼀般社団法⼈⽇本フェムテックマイスター協会専務理事・専任講師。「美容寿命も健康寿命も延ばす」をモットーに、学校や家庭では学べない「膣」についての教育、商品開発、コンサル、セミナーなど幅広く活動。愛称は「膣ねえ」。
どうしてフェムケアが必要なの?
永井美江先生/以下、永井先生
女性の心身の健康にとても重要な役割を果たしているのが、卵巣から分泌される女性ホルモンです。この女性ホルモンのうち、月経や妊娠などにかかわる「エストロゲン」は、30代前半が分泌量のピーク。
その後、この卵巣の機能は40代で衰えてきます。すると膣の血流が悪くなり、膣の萎縮が起こります。それが原因になって、女性は心身の不調を訴えるようになり、更年期に向かっていくんです。こうした不調の対策として、その人ごとに合ったフェムケアを行う必要があると考えます。
山口明美さん/以下、山口さん
私は30年ずっと美容業界にいますが、お顔や髪のようにケアが必要だという認知はまだ低いですよね。フェムケア、デリケートゾーンケアと聞いても何をすべきかわからない人が多い。女性はライフステージごとに、ホルモンの不調に左右されることも多いと思います。私は49歳なので、今まさに経験しているところです。
私が膣ケアを始めたのは、約20年前、二人目を生んだときのことでした。会陰裂傷で14針縫ったんですが、尿意を感じるたびに我慢できずに漏らしてしまい、それを誰にも相談できなくて産後うつと診断されました。でも当時、助産師さんに「尿漏れトレーニング(=膣トレ)」を習ったことで救われたんですよ。フェムゾーンの悩みは、知識があれば心が楽になることもあるので、すべての女性にリテラシーを高めてもらえたら。
永井先生と山口さんがおすすめする、フェムケア方法は?
山口さん
骨盤底筋群を鍛える「膣トレ」は、尿漏れや湯漏れが気になっている女性はもちろん、その予防や、ダイエットの一環として取り入れてもよいと思います。
〈山口さんが膣トレをレクチャー〉
◆姿勢のポイント
・椅子に座る。背もたれに背をつけず、座面の半分くらいに腰掛けるイメージで。
・足先は平行にして、しっかりと地に足をつける。膝はこぶし1個分空ける。
◆息を吸って吐く、を繰り返す
① 息を吸う(4秒)。お腹をパンパンに。胸式呼吸でも腹式呼吸でもOKです。
➁ 息を吐く(4秒)。細く吐いていき、尿道のあたりから雑巾を絞るイメージで、お尻の穴を締めて吐き切る。お腹をぺったんこに。
③ 息を吸う(4秒)。肩の力を抜いて……。
④ 息を吐く(4秒)。今度は尿道を締めます。息を吐きながら、おしっこをぐっと我慢するイメージで。ちょっと前に身体を倒してもいいです。
⑤ 息を吸う(4秒)。たくさん酸素を吸いましょう。
⑥ 息を吐く(4秒)。最後に、膣のあたりを締めます。膣口から頭の先まで1本の棒が通っているイメージをして、締めた膣からボールが棒を通って登っていき、頭の先からポーンと天に向かって放たれるようなイメージで吐く。
永井先生:
20代・30代の外陰部の症状と、更年期の方では悩みや対処法も違ってくると思います。
膣を清潔に保つことは本当に大切ですが、膣感染症は若い人にとても多い疾患です。例えば、マイコプラズマ・ジェニタリウムや淋菌などの細菌性の性感染症などが挙げられますね。ほかにも、おりものシートや生理用品をつけっぱなしにして、不潔になってしまって膣の炎症につながることもよくあります。「においが変」「かゆい」といった症状は、自分で何とかしようとしないで、婦人科を受診してください。
昔は「膣を石鹸で洗うな」と言われていましたが、今はpH(ピーエイチ)が調整された、専用のソープでよいものがたくさん出ていますから、ぜひ取り入れてほしいです。
pitôn(ピトン)フェムソープ¥4,950、フェムオイル¥9,900、フェムセラム¥8,800
一方で、閉経にさしかかっている女性の場合は、萎縮性の膣炎でお悩みの方が多いです。ただ年齢を重ねている分、脱毛などをしている方が非常に多いように思いますね。外陰部の毛は、まつ毛と同じように、本来は雑菌をブロックするために生えているものです。ですのでむやみに剃ってしまうと、雑菌が入りやすくなってしまう恐れも。脱毛すると、乾燥しやすくなるのもネックです。外陰部のケアには、ここにあるタレイア ピトンのような機器を活用してもよいと思いますし、クリニックでできるレーザー治療もあります。あとは、膣トレで血行促進を促してもよいですね。
Thaleia pitôn(タレイア ピトン )¥93,500
「清潔を保つ」「潤いを与える」「骨盤底筋を鍛える」の3つをポイントに、自分に合ったフェムケアを取り入れたいものです。
Thaleia pitôn(タレイア ピトン ) ¥93,500
繊細で刺激に弱いデリケートゾーン専用にチューニングされた家庭用の美容デバイスです。イオンクレンジング・イオン導入・RF・赤色LED・青色LED・EMS・振動・クールの8つの機能を持ち、1回約15分、週2〜3回継続してご使用いただくことでデリケートゾーンの基本ケアである「清潔に保つ」「潤いを与える」「骨盤底筋を鍛える」をサポートします。
Thaleia pitôn(タレイア ピトン)| 家庭用デリケートゾーン美容機器 (dmm.com)
text:リンネル編集部