姿勢が悪くなると、実は健康にさまざまな悪影響を与えることを知っていますか。日頃、姿勢の悪さを気にしている方におすすめしたいのが「ゆるスクワット」です。こつこつ続けて正しい姿勢に戻しましょう。
教えてくれたのはこの方
工藤孝文(くどうたかふみ)
福岡大学医学部卒業後、アイルランド・オーストラリアへ留学。現在は福岡県みやま市の工藤内科で診療を行う。糖尿病・ダイエット・東洋医学・漢方治療専門とし、NHK『あさイチ』『ガッテン!』、日本テレビ『世界一受けたい授業』などテレビ出演多数。また、『やせる出汁』(アスコム)、『リバウンドしない血糖値の下げ方』(笠倉出版社)、『疲れない大百科』(ワニブックス)『おからヨーグルトダイエット』(KADOKAWA)など著書多数。
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姿勢が悪いと、お腹がポッコリと出ているように見えたり、猫背になったりと相手にだらしない印象を与えることがあります。また、姿勢が崩れることによって内臓の位置がずれて、本来の働きをすることができなくなります。その結果、消化吸収がうまくいかず肥満になったり、血流が悪くなって代謝が低下したりすることもあります。それ以外にも、肩こりや腰痛、睡眠障害、冷え性などさまざまなトラブルにつながることがあります。
そこでおすすめなのが壁を支えに行うゆるスクワットです。このスクワットでは体幹を鍛えて姿勢を矯正する効果があります。体幹を鍛えて背筋を伸ばす感覚をつかむことで、体に不調を起こす姿勢の悪さを解消することができます。さらに、筋肉量が増えることによって基礎代謝のアップや、便秘解消、冷え性対策としても効果があります。
支えありのゆるスクワットで体幹力アップ
1:壁にぴったり背中をつけて立つ
背中をぴったりと壁につけて立ち、両腕は胸の前でクロスさせます。足は壁から少し離します。背筋をまっすぐ伸ばすことを意識しましょう。
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2:壁に背中をつけたまま、7秒かけてゆっくり腰を落とす
壁に背中をつけたまま、7秒かけてゆっくりと腰を落とします。壁に背中をつけたまま立ち上がり、1の姿勢に戻ります。これをくり返し行います。
筋肉量が増えることによって基礎代謝のアップや、便秘解消、冷え性対策にも効果があります。スクワットは大変そう、続けることが難しそうというイメージがありますが、これは壁を支えにして行うので、通常のスクワットよりもきつくありません。また、壁が支えになるのでバランスを崩して転ぶ心配もありません。運動に慣れていない人でも簡単に始めることができるトレーニングです。
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スクワットを行うときの注意点
このスクワットを行うときは、背筋をピンと伸ばすことを意識しましょう。後頭部や肩が壁から離れ背中が丸まったままトレーニングをしてしまうと、姿勢矯正の効果が出ません。むしろ過剰な負担をかけ、体を痛めることもあるので注意しましょう。
慣れてきたら、足の開き幅を変えて負荷を大きくしてみましょう。下半身にかかる負荷は大きく開くほどアップします。
きつすぎないズボラ強度なので毎日ラクに続けることができます。
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(抜粋)
TJ MOOK『ズボラでも運動不足を解消できる本』
https://tkj.jp/book/?cd=TD296146
監修:飯田 潔、板倉弘重、工藤孝文、木野村朱美、渡辺淳也
編集・ライティング/矢作美和、古里文香、茂木理佳、川上 萌、千葉琴莉、相澤美沙音(バブーン)
イラスト/藤井昌子
編集/FASHION BOX
(TJ MOOK『ズボラでも運動不足を解消できる本』)
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