交通秩序の維持や違反取締、犯罪捜査、公共の治安維持など警察の活動にはクルマが不可欠だ。日本社会の平和を守りながら、凶悪化した犯罪の増加に対応するには機動力が重要。その根幹を支えるパトカーには性能の高さと耐久性が求められる。現在の主力となる各種パトカーをご紹介しよう。
トヨタ クラウン （GRS200系）
警察の機動力を支える代表車、トヨタ「クラウン」パトカー。大量導入され定着した警察力！
全国的に配備が進むトヨタ・クラウンパトカーは、その基本性能の高さから現場での評判も良好。パトカー理想型のひとつとなっているようだ。1世代前のクラウンをベース車とし、2011年頃から少数を導入開始。以降、全国的に配備されている。交通警察系や刑事警察系を問わず行き渡り、警察の機動力を総合的に高めている。
フロントグリルの前面警光灯はLED化され、ルーフの散光式警光灯も新型を装備しているのが目印。
後部トランクルームが大容量で、パイロンなど交通取締資器材や捜査活動の各種用具など警察活動に必須の道具を多量に飲み込む。
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トヨタ ゼロクラウン（ GRS180系）
現在のパトカー「クラウン寡占状態」を作った、2000年代前半の大規模モデルチェンジを受けたいわゆる「ゼロクラウン」をベース車とする車両。現行車から見て2世代前の型式だが、全国警察（警察庁）での調達や自治体警察ごとの導入の両面で大量配備となった。後継の200系とともに、現用主力車種だ。
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日産 スカイラインR34 GT-R
埼玉県警はスーパースポーツ車を持つことで有名。とくに歴代GT-Rを配備し、この高速隊のR34もその1台。一時期はR34だけで5台も導入していた。埼玉は東北道や関越道、外環道など重要交通インフラを抱えることから、交通違反等への抑止力としてスーパースポーツパトカーを採用しているといわれる。一方で、自動車メーカー等による「寄贈」で、広義のPR戦略の一環とする説もあって、理由はひとつではないようす。
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スバル インプレッサWRX STi
インプレッサをパトカーにしたのも埼玉県警が早かった。以後、同警以外にも導入が始まったため、スバルの積極攻勢型提案公募（入札）だったと考えられる。超高機動車である本車は、車社会である埼玉圏内ドライバーにとっては大きな「脅威」であり、GT-Rとともに抑止効果を一定量構築していると思われる。
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（抜粋）
写真・文：貝方士英樹
写真協力：共同通信社
編集：片山恵悟
WEB編集：FASHION BOX
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