どれだけ長生きができたとしても、体が健康でなければ意味がありません。なかでも怖いのが寝たきり。死ぬまで自分の足で歩くことができるということは、長寿時代を生き抜くもっとも大切なポイント。寝たきりを防ぐために、意識すべき3つのポイントを小林弘幸先生が教えてくださいました。
寝たきりを防ぐには3つの機能の強化が必要!
今健康な人は、将来自分が寝たきりになる、介護がないと生活できないようになるというのはイメージしにくいかもしれません。ですが、日本人の平均寿命と健康寿命の差が男性で8年、女性で13年近くあるわけですから、死ぬまで元気で歩ける体は、自分でしっかりつくって、寝たきり予防をしなくてはいけません。
どんなに足腰が元気でなんの病気もないという人でも、加齢とともに少しずつ衰えがではじめます。今まで歩けていたスーパーまでの道のりがつらいと感じたり、階段を上り下りすると息切れしたり、なんとなく眠れない、疲れがとれないなど、その感じ方は人それぞれです。しかし、こういったいわゆる「老化」と私たちが感じる体の変化には、大きくわけて3つ機能の低下が考えられます。
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体の衰えを感じる3つの理由
筋力の低下
年をとったともっとも感じやすいのが「筋力の低下」です。歩くスピードが遅くなった、階段で息切れする、ひざが痛くて歩けない、よく転ぶようになったなど、老いとともに足腰の弱さを痛感するようになります。衰えていく筋肉をいかに鍛えるかは、老後の元気な生活の大きなポイントです。
自律神経の乱れ
意外かもしれませんが、自律神経も年齢とともにそのバランスが乱れやすくなります。副交感神経と交感神経双方のバランスがよい状態をつくるには、呼吸や生活習慣、運動などを見直すことがポイントになってきます。
血流の悪化
血管にコレステロールがたまったり、筋肉量が減ったりすることで血流が悪くなると、体にさまざまな悪影響を及ぼします。とくに、末端にある毛細血管は加齢とともに減ってくるため、いかにその減少を防ぎ、スムーズな血流を取り戻すかが大切です。
逆にいえば、この3つのうちのどれかひとつでも、老化を遅らせるアプローチをすることで、相互作用でほかの2つの機能も改善していくことができるというわけです。
誰の体にも起こる3つの変化を早めに食い止めるもっとも手軽な方法がスクワットです。心も体も健やかになる実践をはじめましょう。
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筋力・血流・自律神経に同時にアプローチするのがスクワットです!
・筋力がしっかりあるので自分で歩ける
・血流がよく、冷えやむくみがない
・自律神経のバランスが整っている
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このコンテンツの監修者は……
小林弘幸(こばやし ひろゆき)先生
【Profile】
1960年埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。自律神経のスペシャリストとして、プロスポーツ選手やアーティスト、文化人へのパフォーマンス向上指導に関わる。テレビなどのメディアでも活躍中。著書に『医者が考案した「長生きみそ汁」』『聞くだけで自律神経が整うCDブック』(以上、アスコム)、『便秘・ダイエット・不眠・ストレスに効く!! セル・エクササイズ』(学研)ほか多数。
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(抜粋)
TJ MOOK『死ぬまで歩ける足腰をつくる!』
監修:小林弘幸
撮影:杉能信介
編集・ライティング:藤田都美子
WEB編集:FASHION BOX
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